前から気になっていることがある。ぼくはアコースティックギターをずっと弾いて長いけど、右手の爪は常に伸ばしている。ギターは爪で弾くというのが当たり前のこと、だからだね。
「ギタリストは爪が命」だとよく言われるけど、最近も爪が割れたことがあってとても悲しくなった。それで保護用のネイルグルーを塗るようになった。
その爪のことが、どうも最近気になってしかたがない。爪で弦を弾くと、その音を濁らしているように感じてならない。今まで当たり前に使っていた爪だけど、これって本当に必要なのか? と思い始めたのだ。
いろいろ調べると、もっと長く伸ばしている人もいるし、ガラスコーティングをしたり、付け爪をしている人もいる。逆に爪を切ってしまって指で弾いている人もいる。爪を少しだけ伸ばしている人もいる。でも、それは自由なので自分の好きなやり方でいいと思う。
ぼくの大好きなトミーエマニュエルはどうしてるかと言うと、この動画をよく見るとわかる。
そう、トミーエマニュエルは爪を伸ばしていない。指の腹で弾いてるんだけど、(たぶん)指がめちゃくちゃ硬くなっているので、ちゃんとシャープな音が出ているように感じる。
このAkira Satoyoshiさんはトミーの曲をいろいろ弾いている。とても上手だよね。
この人はOnly Eliotを教えてくれているんだけど、やっぱり爪を短くしている。でもいい音が出ている。
そしてこれは以前レッスンを受けていた大森さんの爪。少しだけ伸ばしている。やっぱりみんな短くしているんだよね。
それでぼくはある実験というか、試してみようと思うことがあった。今まで右手の爪を短く切ったことは、ただの一度もない。それをあえて、今日は全部短く切りそろえてしまうことにしたのだ。
こうして、少しずつ爪が伸びていく過程で、どの長さが弾きやすいのか、良い音になるのかを調べていくことにしたのだ。正直言って爪を短く切るのはちょっとだけ勇気がいった。丸坊主になる気分だった。
そして、この状態でギターを弾いてみた。すると驚いた。(@_@)
全然違和感がない。いやそれどころか、爪が引っかからないので、むしろ弾きやすくなった。しかも厚みのある良い音がするじゃないか。今までになく「メイトン」らしい、とても良い音が出たのだ。
何ごともやってみないとわからないというけど、これほど予想外のことになるとは思わなかった。しかもこれなら爪が割れる心配など皆無だよね。これから少しずつ爪が伸びていくけど、どこがぼくにとってのベストポイントなのかを探っていこう。
それと、ちょっと新鮮なことがある。それは今まではどうしても、パソコンのキーボードを打つときは、爪が当たっていたけど、それがなくなってとても打ちやすくなった。こりゃいいや。
そしてトミーエマニュエルの右手の写真をフェイスブックで見つけた。
やっぱり指の先がカチカチになってるのがよくわかる。それにしても汚い手だな。笑
今日もまた新しい発見があった。人生とは、こうやって毎日が自分の発見をする旅なんだと思う。というか逆に言うと、自分のことを、自分が一番知らないってことがよくわかるよね。