前回までレイアウトボードにレールを敷き、なんとか図面通り完成させることができた。そして無事試走のテストもできたので、次に進むことにしよう。
と、その時はそう思っていた。
でも次の日に見ると、なぜかあちこちが気になってしかたがないのだ。引き込み線の部分も少しおかしいし、一番の問題は右下の「S字カーブ」の部分だ。これが普通のカーブになってしまっているのだ。
実はこの部分はフレキシブルレールを使っていて、ある程度自由に長さもカーブも変えられるようになっている。そんなレールを全く活かしきれていないのだ。
というか、一応チャレンジしたけど、どうしてもうまくいかなかったので、妥協してしまったんだね。
そこで一旦分解して、もう一度やり直すことにした。ところがどうやってもうまくいかない。がんばっても旨くできないということは、がんばらなくてもできるやり方になっていないということだよね。
そこで考えた。ない頭で。笑
レールの裏側を見ると、こんなふうに穴を開けられるようになっている。この穴を貫通させて小さな釘を打って板に固定させたらどうだろう?
こうすることによって、フレキシブルレール部分の要所要所を固定しながらカーブを作っていけばいいんじゃないだろうか?
それだけじゃなく、他の部分も固定していけば、レイアウト作りがとてもやりやすくなるはずだ。よし、これでいこう!
ということで翌日ホームセンターに行って、4mmのベニヤ板を600 × 1200mmにカットしてもらい。スタイロフォームの上に木工ボンドで接着した。
そして、ベニヤ板が反らないように、そしてしっかり密着させるために役立ったのが「CQ誌」だ。CQ誌はぶ厚いので重量がある。しかもバックナンバーがいっぱいあるのでこれは助かる。こんな使い方があるとはね。
へえ〜、昔はこんなふうに可愛い女の子が表紙を飾っていたんだなあ。とか思いながら、ついついバックナンバーの中身を見てしまう。笑
それにしても、昔からカムバックハムとか、モールス通信の楽しみ方とか、同じことの繰りかえしなんだなあと思う。だから最近買わなくなってしまったのだよ。CQ誌編集部よ、もっとがんばって欲しい。
ということで、丸一日乾燥させてチェックする。バッチリだね。よしよし。
そして、レールをベニヤ板に釘で固定させながら敷設していく。あのS字カーブもうまく行った。図面のはもっときついシケインのようなカーブだったけど、実際にあそこまでやると脱線しやすいので、ゆるいカーブにした。それでもここの走りはずいぶん変化に富んで面白くなった。
さて、その後試走を何度も繰り返したものの、どうしても解決できない問題があった。それは機関車C62の脱線問題だった。
もともとこのC62はちょっとした段差があるだけで脱線するし、ちょっと複雑なカーブでも脱線する、さらにはポイント切替の部分では必ず脱線してしまうのだ。
せっかく手に入れた大好きなC62、これが使えないとなると悲しすぎる。そこで苦肉の策を考えた。脱線するのは前輪部分が原因だ。だったらこの部分を取ってしまったらどうだろうか?
ははは、さすがにこれはかっこ悪すぎる。とはいえ、実際に走らせてみるとぜんぜん脱線しないのだ。う〜ん、ますます困った。こんなんでイイの?笑
まあ、いろいろ問題は付きものだ。これをも楽しんでいけばいいさ。ということで、次の工程に進むことにしよう。とにかくいろいろあっても鉄道模型作りは楽しいものだ。