アマチュア無線

FTDX10の故障原因と対策について

FTDX10が戻ってきた

昨日は食料品の買い出しに出かけてマンションに戻ると、宅配ボックスに荷物が入っているという案内があった。あれ? 何も注文していないけどなあ。

ボックスを開けると、でかい箱が入っていた。そして発送元をみると「八重洲無線カスタマーサポート」と書かれていた。そうかもう修理が終わって戻ってきたのか。

2週間ほど前の3月12日に「FTDX10:申請の四苦八苦中に故障者リスト入りとなった」でFTDX10のドラブルのことを書いた。

起動時に「 INSERT FIRMWARE SD CARD 」と表示されその先に進めない。そこでカスタマーサポートに電話してみると、これは修理が必要だということだった。

購入して3年以内なら無償で点検するということだったけど、どこを探しても保証書がみつからないという運の悪さ。とほほ、最悪。。。である。

ピンチヒッターでIC-705の登場!

やむなく使えない間は、移動運用に使っていたIC-705とHardrock50で50W運用しようと、セットアップして使っていた。もちろん彼らは充分代役をこなしてくれた。

そのときの運用についてはYouTubeにもアップしてみた。お時間があればぜひ!

FTDX10の診断結果と修理内容について

添付されていた書類には以下のような修理内容が書かれていた。

メモ

【修理内容】
INSERT FIRMWARE SD CARD が出て先に進めない→MAINユニット Q2506(GP2105)破損、FB2501 断線が原因で正常起動ができない状態でしたので交換しました。

この2つはUSB接続の素子ですので、パソコンから異常な電圧が加わったか、USBケーブルに送信出力が回り込んだ可能性があります。接続されているパソコンの点検もお願いいたします。

また、パソコンが認識するCOMポート番号が変わりますので、アプリケーションの設定にご注意ください。
MAIN、DSP、TFT ファームウェアアップデートしました。
各バンド、各モード 受情感度、送出力、基準発振周波数、ほか動作 点機。
※点検作業の都合上、初期化しました。ご使用前にメニュー設定、メモリなどをご確認ください。

具体的な対策を聞いてみた

正直言って詳しいことがわからない。もう少し詳しく説明を聞きたいので、問い合わせ先の東京サービスセンターに電話をしてみた。

その結果、先ほどの内容についてとても詳しくかつ親切に説明をしてくれた。そしてポイントは次の4つだ。要するにUSBケーブルへの回り込みを防ぐ方法になる。

① USBケーブルは2mのものを使っているので、できるだけ短いものに変える。
② USBケーブルにパッチンコアを取り付ける。
③ USBはハブ経由ではなく、直接パソコンに接続する。
④ FT8の場合は送信時間が長いので、できるだけパワーをMAX100Wより落として使う。

という内容だった。これらは他のアマチュア局でも参考になることだと思う。そう言えばIC-705のときも回り込み問題が発生していたよね。

そこでUSBケーブルは2mから1.2mのものに変えた。そしてパッチンコアは見つけた10個全部を取り付けてみた。さらにUSBはハブ経由をやめてパソコンに直接接続した。

IC-705用からFTDX10用にセットアップしなおした

まだ申請完了後の免許状が届いていないので、今日はセットアップのみだ。COMポートは番号が変わったので、V.S.P.Eの設定を変更しそれぞれのソフトのセットアップをした。

次にCWの設定でUSBIF4CWを使うので、FTDX10のCWセッティングでKEYER TYPEをOFFに変更。

そしてHamLogの環境設定、リグ接続設定を先日まで使っていたIC-705からFTDX10用に変更。これで周波数やモードなどが無線機と同期した。後は免許状待ちとなった。

修理代金について

そして肝心な修理費用のことなんだけど、明細では部品代が750円、修理工賃28,600円で送料を含めると3万円以上かかるものがなんと「無償」となっていた。

購入後3年未満なら無償ということは聞いていたが、保証書がいくら探しても見つからなかったので、その場合は実費負担となるということも聞いていた。

念のため、購入時のメールを印刷して同封しておいたけど、ダメだよねって思っていた。聞いてみるとシリアルナンバーで3年未満だと確認できたので無償にしてくれたらしい。

シリアルナンバーで製造年月日を調べてみた

そこで製造年月日を調べてみることにした。

シリアルナンバーは8桁で構成され、最初の1桁が西暦の下1桁、次が製造月、次2桁がロットナンバー、残り4桁がロット内の製造ナンバーだ。月表示は1月をCと表し、以下順にならんで12月がNとなっている。

ぼくのFTDX10のシリアルナンバーは「2F091370」なので分解すると「2-F-09-1370」。

というわけで西暦2022年、製造月はFで4月、ロットナンバーは09、製造ナンバーが1370だ。つまり2022年4月生産なので、2025年3月までが保証期間となる。

そして修理期間も予定より早く約2週間ということも含めて、八重洲無線の対応の良さにとても感謝したい。そのことは電話でもあらためて伝えておいた。

さあ、春だ!

というわけで、いろいろあったが、結局今までと何が変わったかというと、28M帯のFT8ができなくなっただけで、後は今までと同じように運用できることになった。

ぼくは本当に冬が苦手だ。冬の間は何かをする気にはなれず、閉じこもってせいぜいギターやピアノの練習とかしかしなかった。ほぼ冬眠状態だった。

でもこれから待ちに待った本格的な春を迎えるので、外にでかけて、写真撮影や移動運用、花見やドライブなど積極的に春を楽しもうと思う。

P.S. 免許状が届いた

今週の月曜日に送付用の封筒を送ったが、今日のお昼前にもう免許状が届いていた。とても素早い対応だ!

それにしても「電波の形式、周波数及び空中戦電力」が「2AF」という記号のみという記載が、どうも味気なく感じてしまうんだけど。。。

それに今までのようにどのバンドで何ワットで免許をとってるのか、これぢゃわからんよね。いいのこれで?

合わせて電波使用料納付のお願いも届いていたので、スマホからペイジーで納付完了。ほんとに便利な時代だ。

さっそく電波を出します。

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