手首を痛めてから約2週間、ギターの練習とローイング・トレーニングを中止していた。もうそろそろいいかな、と思って少しだけ弾いてみたら、もうすっかり痛みが消えていた。
久しぶりに弾くギターはやっぱり楽しい。でも、ブランクが2週間あると、今まで普通に弾けていた曲が、どうもぎこちなく感じる。そこで練習のようすを「自撮り」してチェックすることにした。弾いている自分を客観的に観ることで、どこが悪いのか、どこを直すべきかを確認するためだ。(最初の写真はぼくの自撮りセット)
久しぶりに観ていると「あ〜、なんて下手くそなんだ」「あ〜、なんてかっこ悪いんだ」と思ったのだけど、ふと思ったことがある。どこがどう悪いのかを「トミー・エマニュエル」が弾いている同じ曲で、その違いを見つけ出したらいいと思ったのだ。するといろんなことがわかった。
今日は見つけたことを修正するように、何度も繰り返し練習してみた。すると音の鳴りが違うし、なんだか別人になったような気がしてきた。トミーにいろんなことを教えてもらったような気がする。
ま、こうやって少しずつでも上達していければいいなと思う。でも肝心なのは、やっぱり上手かヘタかよりも「楽しい!」と思えることが何より大切なことだといつも思う。
それがよくわかるのがトミーの動画だ。コンサート会場やスタジオなどで、いろんな動画がアップされているが、その中でやっぱり目の前でトミーが弾いているのを観るのが好きだ。
こうやってみんなの近くで、楽しそうに弾いているのを観ると、ぼくも幸せな気持ちになれる。いつかこんなふうに気の合う人たちと楽しめたらいいなあ。
トミーはコンサートが終わると、必ずバックヤードでファンの人のギター演奏を聴いて、レクチャーをしてあげている。こういうのを観ると、この人の人柄が見えていいなって思う。
とにかく、どの動画を観ても、ギターを弾くことがこんなにも楽しいんだ、ということが伝わってくるよね。
そのためにもある程度のレベルで弾けるようにならないと、この境地まではいけないような気もする。……だけど、そのために必死に無理してがんばってはいけないとも思う。
ようするに、評価とか成果とか、そういう物差しと、例えば純粋に子ども達が、生き生きと楽しく遊んでいる姿のような、物差しでは測れない大切なもの。どっちを選ぶかだよね。
ぼくの思うに、人生において、自分がなにか行動するときに「どっちが得するのか?(セオリーかどうか?)」を選ぶか、「どっちが楽しいのか?(自分に正直か?)」を選ぶかで、生き方が大きく変わってくるんだろうなと思っている。
もちろんぼくは個人的なことも、会社の方針のことも、迷わず後者を選んできた。当然その結果の責任は、自分が負うのは当然のことだけど、それでいい。
今日は人生で大切なことを、あらためてトミー・エマニュエルに教えてもらったように思う。