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Today is the great Jazz day !

きのう11月5日は素晴らしいジャズの日だった。そのことを書いてみよう。

その前にこの写真。これはぼくがまだ30代のころ、頭に怪我をしてやっとグルグル巻きの包帯がとれたときのものだ。何でこれがジャズの話と関係があるの?と思われるかもしれない。

じつはこの時に治療をしてもらったのが内田外科の院長だった。当時のことを今でもよく覚えている。看護婦さんが包帯を外すのをみて「そんな取り方じゃ患者さんが痛がるだろ!」と叱った。そんな患者に優しい先生だった。

後にこの先生がジャズ界ではとても偉大な人だということを知ることになるが、まずその話からしよう。

岡崎は家康公で有名な街だけど、ジャズの街でもある。それは先ほどの岡崎で外科病院を開業した内田修氏が、病院内に録音スタジオをつくり、ここに当時若かった渡辺貞夫ら多くのジャズミュージシャンが頼ってきたり、彼らの演奏活動の支援をし日本のジャズの発展に貢献してきたことから始まっている。

さらに図書館リブラにある「内田修ジャズコレクション」は、内田修氏が所蔵していた12,000枚のレコードや貴重な資料の数々、ドクタースタジオが岡崎市に寄贈されたものだ。もちろんぼくも行ったことがある。

こういうことがあって、岡崎をジャズの街にしようということになったんだね。

前置きが長くなったけど、昨日は岡崎ジャズストリートのライブに行ってきた。

ぼくはこのイベントが好きで、以前は毎年のように行っていた。その当時は2日間にわたり有料11会場、無料13会場の大規模なイベントで、各有料会場では一日4ステージあり、通し券を購入すれば自由に希望の時間帯の有料会場で演奏を観ることができた。

ところが2020年はコロナで中止、その後2021年から規模を縮小して再開された。今年も有料会場3会場、無料会場13会場で有料会場はとても少ない。さらに希望の会場の時間帯ごとにチケットを事前に購入するので、どこに行こうか迷った。結局ジャズピアノをじっくり観られるだろうということで「Work Studio partⅡ」で演奏される「平光広太郎トリオ」を選んだ。前売りで1,500円。

というわけで11月5日(土)当日を迎えた。

この日は快晴だったし「岡崎ジャズストリート」の他に「岡崎城下家康公 秋まつり」や「家康行列」などもあって、岡崎公園を中心に多くの人出があるだろう、そう予想した。そこでぼくは会社に車を置いて自転車であちこち移動することにした。

ここ桜城橋会場では無料のライブが行われていた。その他全11会場でいろんなバンドの演奏が聴ける。ゆっくり聴きたいところだが、時間に余裕がないのでこの会場を後にして、今日のぼくのメイン会場「WorkStudio part Ⅱ」へ自転車移動!

10分ほど前に会場に着くと、すでに20人以上の人が開場を待っていた。そして入場し開演する前に舞台を撮影することにした。なんだかワクワクしてきた。

演奏者が入場する前に係の説明があり「あらかじめ撮影の許可を得ていますから、他の方に迷惑のかからない形で撮影してください」とのことだった。

ところがぼくが座っている場所からは演奏者全員が撮影できない。困ったな。そう思っていたら前にいたオジさんが写真を撮っていたので、すぐに「私のもお願いできますか?」とお願いしてスマホで撮ってもらった。

演奏が始まると、いきなりの大迫力! やっぱりコンポで聴くのとはぜんぜん違うライブならではの音圧がもの凄かった。あ〜、これがライブの良さなんだなと思った。特に大森ひろさんが演奏するドラムの叩き付けるような音は、今まで体験したことがない力強さと迫力で本当に感動した。

欲をいうと、会場の都合でやむを得ないとはいえ、ベースとドラムはアコースティックなんだけど、ピアノが電子ピアノだったことが残念だった。やっぱり音の広がりや豊かさが生のピアノと断然違うので物足りなさを感じる。でもしょうがないよね。

演奏してくれた曲は忘れないようにメモした。「いつもは2ステージですが、今回は1ステージなので、このステージに全てをかけます」そう言ってくれて拍手喝采!

① MGM
② タイマー
まずはトークなしで2曲。タイマーはオリジナルの曲でソロの演奏がこちらで聴ける
③ チェルシー・ブリッジ
お叱りを受けるかもしれないけどと、自らラテン調にアレンジしたという曲
④ バイバイ・ブラックバード
この曲はドラムの大森さんがドラミストになる、その解説は後ほど
⑤ まだ知らぬ街
平光さんのオリジナル曲で心安らぐいい曲だった
そしてアンコールで
⑥ もみじ
あの " 秋の夕日に 照る山もみじ " …という歌をジャズ風にアレンジにしたもの

あっという間の1時間。本当にこれほど短く感じた1時間はない。それほど素晴らしいものだった。客席との一体感もあり、両者みんなが楽しく過ごせたライブだった。

ライブ終了後は、もちろん会場で販売していたCDを3枚とも購入した。サインも入れてもらったけど、少しだけ会話できたので楽しかったな。

The Drumimistの大森さんとも話をしたが「Lemonも観ましたよ」とYoutubeのことを伝えると、もっとバズるかと思っていたんですけどねと会話がはずんだ。

ライブで大森さんが言っていた。ピアノはピアニスト、ベースはベーシストと呼ぶ、でもドラムはドラマーという。彼はドラムスのフロア、タム、スネアを調律して、あえてメロディを付けた「ドラミスト」に挑戦したいと言っていた。いいことだよね。

平光広太郎さんの演奏がどんな感じなのか、YouTubeにあった「Alone Together」を紹介しよう。やっぱり生のピアノがいいなあ〜。

スタンダードナンバーの「Beautiful Love」もいいなあ〜。いつかこんなのが弾けるようになればいいなあ。

こうして素晴らしいジャズの一日を過ごして、会社まで戻り帰路につくことにした。ところがなんということか、岡崎市内はどこもかしこも大渋滞だった。

いつもなら、15分もあれば家に着くのに、30分たってもまだ半分くらいしか進まない。仕方がないので、地元の人もあまり知らない裏道に入ることにした。それからはスムーズに家に辿り着くことができてホッとした。

そしてようやく自宅に帰ると注文していたCDが届いていた。「3年後、確実にジャズ・ピアノが弾ける練習法」にあったオススメの名盤の2枚目と3枚目だ。これらのオススメの2曲がYouTubeにあったので紹介しよう。

これはマイルスデイビスのソー・ホワット So What(Miles Davis / Kind of Blue)

こちらはウィントン・ケリー・トリオの枯れ葉 Autumn Leaves(Wynton Kelly Trio / Full View)このスタンダードナンバーもいつか弾けるようになりたいな。

というわけで、昨日は一日ライブの演奏を身体で感じ、ジャズの素晴らしさを満喫することができた。やっぱりジャズは素晴らしい。" Today is the great Jazz day ! "

こうしてジャズピアノを始めようと思ってから、日に日にぼくの周りにいろんなものが集まってくるようになり、ジャズへの想いが深まってきたような気がする。

でも、最終的には自分でジャズピアノが弾けるようになること。少しずつでいい。楽しみながら毎日練習していこう。そう思った。

 

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