島村楽器に、メイトンの「弦高」を下げてもらうように依頼したのが8月31日のこと。今日は9月20日なのでもう予定の2週間はとっくに過ぎてる。そろそろ督促しようかな〜と思っていた矢先に「届きました」と電話があった。
さっそくお店に行き試奏してみることにした。少しだけ弾いてみて、特に問題はなさそうだったので、このまま引き取って帰ることにしよう。だけど、なんかちょっと物足りないなと思った。まいいか。(実は、この時に気が付かなかったけど……)
家に帰ってから、久しぶりにメイトン姫はいつもの場所にやんわりと座った。我が家に帰って心なしか嬉しそうにみえる。笑
それに、ぼくもいつもメイトン姫といっしょにいられるってこと、そして、すぐ手に取って弾けるってことが、とてもシアワセなんだよね。ま、そんな愛する存在になったってことかもしれないな。
さてと、肝心の弦高はどうなったのだろうか、測ってみることにしよう。
これはリペアに出す前の弦高で、6弦12フレットで2.8mmくらいだろうか。そもそもこのギターを最初にオーダーした時に2.5mmで頼んであったのに、ネックの反りがなくてこれか。ダメじゃないかと思った。
そして、今日測ってみたら、2.2mmほどになった。よしこれでよし!
よく見るとサドルの部分が4弦から6弦まで一段低くしてある。ナットの溝の深さとともにバランスよく調整しているわけだね。そうか、こうやって弦高を低くしているんだな。なるほどね。
その後、しばらく弾いていて、あれ!?と気が付いたことがある
見てくれこれを!
それは弦を新しいものに変えてもらうように頼んであったのに、前のままじゃないか。弦が古くて汚れているぞ。それもこの写真の部分だけじゃなく、いたるところが錆びている。そこで電話をして確認してもらった。確かに見積り(約1.4万円也)には弦交換も含まれているそうだ。
リペアに連絡を取ってもらったところ、実際に作業した担当者が日曜日までお休みとのことだったが、他のスタッフがそのことを知って、その弦が見つからないので交換しているはずだという。
そんなアホな。ほんじゃ動かぬ証拠を見せようじゃないかと、何枚かの写真と動画を撮って送った。月曜日にどんな返事がくるのかね。
とにかく、このままじゃ嫌だ。ほんとは自分で交換しようと思って、同じ弦をすでに用意していたので自分で交換することにした。
ぼくがいつも使っている弦はエリクサーなんだけど、今回初めてマーチンのライトゲージ・フォスファーブロンズ弦(トミー・エマニュエル・チョイス)を使った。
新しい弦に張り替えると、見違えるほど煌びやかな美しい音に変わった。そーか、お店で試奏したときに、どうも違和感があったのはこういうことだったんだな。
頭では弦高が低くなって新しい弦に変わっていると思っていた。このときは弾き心地が嬉しくてしっかり弦まで見てなかったんだ。
そして、さっそくPapa Georgeの練習を再開した。とにかく、今までとはまるで弾き心地が違う。弦高が低くなると軽く押さえるだけでいいので、ずっと弾いていても疲れないし、とにかく楽しいのだ。ずっと弾いていて飽きないくらい楽しく感じる。本当にやってもらってよかったねえ。
さて、実はね。
メイトンの試奏が終わってから、エレキギターのコーナーに行ってね。ちょっとだけ弾かせてもらったんだよね。何でかというと、このことはまた明日書こうかな。
P.S.
→ そして、月曜日になり島村楽器の店長から例の件で電話があった。
「本人に確認したところ、間違いなく新しい弦に交換したそうです。交換したあとに確認したそうですけど、その時の弦は綺麗だったそうです」
「え!? マジですか。じゃあ、発送して届くまでの間に、弦が錆びたということですよね。店長もあの動画と写真を見てくれましたよね。今までそんなことありましたか?」
「いえ、そういうことは今まで聞いたことはないです」
…その後のいろいろなやりとりは略そう…
「とにかく、新しい弦をお送りしますので、それをお使いください」
そして、何度ももうしわけありませんと言う。
ということは、ありえないことが起きたということか? 信じられないけど、ここで感情的になってはならない。疑ってもいけない。事実があるのみだと思う。それに納得はしないけど、こんなことをこれ以上やり取りするのは面白くないので、もうやめにしたい。
「ぼくは納得していませんが、もう終わりにしたいです。実際にその弦が残っているので送りますから、今後のためにそれを見てください。これが張ってあったのは事実ですから、どうしてそういうことが起きたのか、今度のために活かしてもらえば、もうそれでいいです。返事はいりません」
と、伝えて終わりにした。もし、そのリペアマンが本物のプロフェッショナルだとしたら、このままにしておくはずはないと思う。今後に活かしてもらえればそれでいい。