まずはこの動画を観てほしい。
これはトミー・エマニュエルの「It's Never Too Late」という曲、直訳すると「遅すぎることはない」という意味だ。
このシーンはトミーがライブ後にファンと交流しているものだ。技術的な指導をしてくれる貴重な機会なんだね。そして参加した人は必ずギターにサインをしてもらっている。
これを観てて本当に楽しそうだなあって思う。ギターは上手に弾けることより、楽しむことが大切だ。最初は弾けなかったのに、いつか弾けるようになるその過程が楽しいのだ。
そして、こんなふうにトミーといっしょに弾けるという夢が叶ったんだねえ。つまり「成長する」ことこそが「楽しむ」ってことなんだって改めて思うんだね。
そしてこれも好きで何度も観ている動画だ。あの有名なa-haの「Take On Me」のAcoustic Coverだね。ギターにiPhoneとマイクを装着させて自分の演奏を撮影してる。
これを観てなんて面白いことだろうと思ったのだ。この動画を研究してどうやったらできるのだろうかと考えた。そしてこの曲も弾けるようになったらいいなとも思った。
そして3年前に「ギターヘッドにスマホ(続編)」でこれを実現することができたんだけど、これを実現するまでの試行錯誤が楽しかった。
ちなみに、クローゼットの扉に「中日対西武」のオープン戦のポスターが貼ってある。ところが得体の知れないコロナというものが流行し始めて中止。ホントに怖かったね。
というわけで最初の2本の動画を観て、もう一度ちゃんとギターの練習をしようと思ったのだ。それも練習時間は夜がいい。
昼間は気が散ることが多くて集中できない。だからピアノは夜にヘッドフォンを使って練習している。それならギターだってサイレントギターなら夜でも弾けるぢゃないか。
ところが、それは違うんだね。サイレントギターは音が響かないようにしてある。だから「サイレント」だ、そりゃもちろん練習はできるけど音がチープなので楽しくないのだ。
だったらいい方法があるぞ!
それを思いついたので、さっそく眠っていたサイレントギターを復活させることにした。
というわけで、まずは古くなった弦の交換をすることにした。今回使う弦は「Daddario EZ910」の方だ。 XSフォスファーブロンズは高級弦なのでメイトン用に取っておこう。
ダダリオ弦のボールエンドは、色を変えてあるのでカラフル可愛いでしょう? てか、普通のアコギは中に埋め込むのでわからないけど、サイレントギターは見えるのだ。
やっぱり弦交換すると音がいいなあ。サイレントギターでもそれがちゃんとわかる。それに弦が滑りやすいのでとても弾きやすい。
そして、今回のメインイベントはこれだ。
サイレントギターは音は鳴るけど小さな音だ。だから夜でも弾ける。しかしこれでは音がよくないので「楽しくない」。ならばアンプを買おうと思ったのだ。
YAMAHA「THR5A」はサイトでこんな説明がある。
THR5Aは、アコースティックギターサウンドに特化した、エレクトリックアコースティックギターならではの楽しみが広がるアンプです。高品位なエフェクトを搭載しており、自宅では生音で弾いているギタリストも、エレクトリックアコースティックギターならではの楽しみが広がります。
出典: jp.yamaha.com
簡単にいうと、これを使うことで「むちゃくちゃ良い音になる」ってことだ。どこか広い所で使う場合もこれで充分だし、自宅で練習用ならヘッドフォンを使えばいい。
もちろん、一軒家ならヘッドフォンを使わなくてもいいと思うけど、マンション暮らしで周りへの迷惑を考えるとそうはいかない。だからヘッドフォンで聴くんだね。
そして向こうに見えているメイトンは、AP5システム搭載というエレアコなのでこのアンプにも最適だ。でもぼくは今回夜でも練習できるようにこの組み合わせで使う。
さっそくサイレントギターを「THR5A」を通して弾いてみた。こりゃすごいな!
これまでサイレントギターは「夜に練習できるだけのギター」だった。でもこれからは違う。素晴らしい音質と迫力のあるサウンドに包まれた環境でギターが弾けるのだ。
実際にどんな音がするのかがわかる動画を見つけたので観てほしい。
これは「THR5A」のリバーブを効かせて広がるサウンドにしている。ぼくもこんなふうに自分で伴奏して自分でリードギターを弾いてみたいなと思う。
そしてぼくが練習したいと思っている曲を教えてくれる動画も見つけた。
「It's Never Too Late」はトミー自身がこの曲の奏法を詳しく指導してくれる。こりゃわかりやすくて楽しい。
そして、a-haの「Take On Me」のAcoustic Coveはこの動画をみるとわかりやすい。ぼくが観たあの動画は、途中の部分をイントロにしている。
というわけで、新しく始まったギターライフ。もう楽しくて仕方がないのだよ。人生において「楽しむ」という意味は「成長する」ということだからね。いくつになってもね。