今日は本屋さんに行って「つつまし酒」と「どこでもいいから どこかへ 行きたい」を買ってきた。家に帰ると宅配ボックスに、スマホのレンズセットが届いていた。
今日は模型作りはお休みして、のんびり本を読みたいなと思っている。どちらもぼく好みのテーマだなと手に取った本。
つつまし酒
◎内容紹介◎
人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。
けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。
いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。
混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」について丹念に紡いだエッセイ集。
どこでもいいから どこかへ行きたい
◎内容紹介◎
家にいるのが嫌になったら、突発的に旅に出る。カプセルホテル、サウナ、ネットカフェ、泊まる場所はどこでもいい。時間のかかる高速バスと鈍行列車が好きだ。名物は食べない。景色も見ない。でも、場所が変われば、考え方が変わる。気持ちが変わる。大事なのは、日常から距離をとること。生き方をラクにする、ふらふらと移動することのススメ。
この本を見て「旅」することが大好きだった若い頃を思い出した。
ぼくが大学生のころは「ねぶくろの会」という、ヒッチハイクの同好会に入っていた。夏休みは「日時と札幌の時計台に集合する」とだけ決めて、あとはそれぞれ自由にヒッチハイクの旅を楽しむ。
合流した後も、それぞれバラバラに計画のない自由旅が続く。もちろんテントのない野宿泊。ぼくはだんだんたくましくなっていった。そんな旅が2週間程たって、お金が少なくなって心細くなってきた。財布の中には急行で上野まで帰れる電車賃が残っている。ここままヒッチの旅を続けようか電車で帰ろうか、どうしよう。
ここはたぶん室蘭あたりだろうか?地図がないのでわからない。ぼくは民家もない田舎道をトボトボ歩いている。もう3時間も歩いてるのに車は殆どこない。ついに、日が暮れて来た。なんでぼくはこんなところにいるんだろう。急に不安と寂しさで里心がついたぼくは、翌朝の電車に飛び乗っていた。
旅の途中、大型トラックを運転しながら、エロいビデオを流し続ける運ちゃん。でかい外車に乗ってけと言われ、震えながら乗った○○○風の人。青函連絡船で知り合った女子大生との淡い恋、函館山の夜景が綺麗だったな。そんないろんな人たちとの出会いがぼくを助けてくれた。1冊の本が書けるくらい、いろんなことが詰まった旅だった。
社会人になっての独身一人旅は、名古屋駅でコインを投げて表なら北、裏なら南の電車とだけ決めて、あとは目的地も計画も立てない「自由気ままな旅」をした。着いた先は那智の滝だった。勝浦の居酒屋でどでかい伊勢エビを食べ、ビジネスホテルに泊まる。なんともうらやましい旅だった。とにかくあてもない旅ほど楽しいものはない。
ま、今はそんなことは無理だけど、どこかへ行きたいなあ〜。
今日は読書を楽しむ前に、どうしてもやりたいことがあった。それはギターの弦交換だ。古い弦のままだとギターが楽しくないのだ。今日はエリクサーのフォスファーブロンズを張ろう。
弦を交換するときは、ついでにギターの手入れも行う。フレットボードやボディを綺麗に掃除してあげようと思う。
おお〜、ピッカピカになったねえ。いいねえ。
そして、弦を張り終えた。惚れ惚れするほど美人になったねえ。ぼくはこのギターのことをメイトン姫と呼んでいる。
弦が張れたらチューナーを使ってチューニングする。そしてペグポストから飛び出している弦を、ニッパーでカットする。このときにやっちまった。またか!
切れ端が遠くに飛んでしまわないように、片方の手でつまんでいるんだけど、間違って1本だけ落としてしまったのだ。すぐ下にあるだろうと探した。でもどこにもない。30分探したけどどうしても見つからない。ど〜しよう。いつかジュピター号のときもこんなことがあったな。
どうしても見つからないので、かみさんを呼ぶ。学習能力がないねえと叱られて、部屋を追い出された(笑)。5分後、見つけたよ、とあきれ顔でやってきた。凄すぎる (@_@) 。ま、ともかくよかったよかった。
弦を交換したギターは、まるで見違えるようにきらびやかな音になった。これぞメイトン。すばらしい!
さあ、今日は大きいコーヒーカップに、たっぷりのコーヒーを淹れて、のんびり読書を楽しむことにしよう。ぼくは読書と言っても一つの本は30分くらい、それ以上は脳みそがもたない。だからまだ読みかけの「がんばらない」とか「本所おけら長屋」とか、「好日日記―季節のように生きる」とかを並行して読むのだよ。そのほうが新鮮でいいんだよね。
さあ、今日はもう他のことはいっさいやらないぞ。のんびりするのだぞっと。