過疎化がさらに進んでいた
先日かみさんの実家に行ってきた。結婚した頃は片道6時間掛かったのだが、今や3時間で行けるくらいになった。ありがたいことだ。
三重県松阪市飯高町森。ここはほぼ奈良県に近い山深い田舎だ。
典型的な過疎の集落で30軒ほどの家が半分になったそうだ。
過疎化というのが深刻だと言われている。
でも、実は多くの人は実感していないけれど、こういう過疎地と言うのはとてつもなく「大きな財産」でもあると思っている。
過疎地こそネットのインフラを
豊かな自然があり、綺麗な空気と水があり、土地も家も安く手に入る。
不便だというけれど、ネットが繋がれば買い物が不自由なく利用できる。
物流もすごく整備されているから、欲しい物は翌日には手に入る。
とにかく基本的に生活には全く困らないでいられる。
でも、この土地にずっと住んでいる老人は不便だ。
なぜかと言うとネットが使えないからだ。
そのことをなんとかできればもっと何とかなると思うのだよ。
ぼくは何も家賃が高い都会に住んで、あくせくして暮らすなら
考え方を変えればこういう所に住む方がずっと幸せじゃないかと思う。
新しい田舎暮らしを
田舎暮らしというと、何故か「自給自足」を目指す暮らし。
そう思う人も多いと思うけど、そうしたい人はそれを目指せばいい。
それはちょっと重いと思う人もいるだろうし、それを目指さなくても田舎暮らしはできる。
それに、都会と同じ暮らしを田舎でしようと思えばそんなに苦労はしない。
というか、むしろ「新しい田舎暮らし」を創造したらいいのだと思う。
そう思うだけで楽しくなってくるよね。
でも、そのことよりも多分多くの人は「田舎は不安」という漠然とした思いがあるんだと思う。
良いことの方がたくさんあるのだけど、未知なる不安の方が気に掛かる。
たったそれだけのことじゃないのと思う。
ぼくはこの第2の古里があって、ここの田舎暮らしを間接的に体験しているけれど、人間の原点はこういうところにあると思っている。
とにかく、いつも美しい自然が身近に感じられること。
それは空気も水もおいしい。
静かだということ。
星が綺麗だということ。
こんなことでさえ、岡崎という地方都市でさえ、感じることはない。
ましてや大都会に住んでいる人は同じ日本でありながら異国なんだと思うだろう。
しいて言えば
例えば、夜の赤ちょうちんではしごをしたい。
ふらっとパチンコをしたい。
おいしいラーメン屋に行きたい。
ということくらいで、他にどうしても都会でないといけないことはない。
あえて言えば、今勤めている会社が都会にある。
それくらいかなと思う。
だから、ネットで仕事ができる会社は田舎で仕事をするのがいいと思う。
それをぼくも模索できればいいなと思う。
今や都会は完全に飽和状態にある。
本当にちょっと何かあったらとんでもないことになると思うと怖いくらいだ。
大きな地震があったらすぐに完全に機能麻痺。
そのことの方がどれだけ怖いだろうか。
若者よ田舎を変えよう!
ぼくはこれからは少しずつ地方分散への流れが加速すると思う。
さらに、田舎へも広がっていけばもっといいと思う。
日本にはそういう睡る財産がいっぱいある。いっぱいどころではない。
きっとあと10年20年したら、そういう時代になっているだろう。
ぼくはそう思う。
というか、世の中の価値判断が経済一辺倒になっていて、人間の幸せや豊かさはお金だけなの?って思う。
だから、こういう暮らしがもっと格好良くて素敵に思えるようなことを、どれだけの人達が実践していけるか。そのことで、きっと加速していくのだろうと思う。例えば「古民家ゲストハウス梢乃雪」とかだよね。
この記事に書かれていたことに納得する。
「実は外国人はほとんどこないんです。海外向けに広報していないというのが1番の理由かなと。「できていない」より「していない」のほうが正しくて。なぜかというと、外国人の方に日本文化を知っていただく前に、まずは日本の方に日本の田舎を知ってもらいたいんです。日本の8割が田舎のはずなのに、意外と田舎への入口がほとんどない。海外よりも遠い日本の田舎を、身近なものにしてほしくて」
でもさ。若い人達がこういう感覚で楽しんでいるってことは、間違いなく、そういう方向に向かうよね。