アパマンハムならではの工夫
ぼくは「アパマンハム」だ。アパートやマンションでアマチュア無線を楽しんでいる人のことだ。ベランダからしかアンテナを出すことができないので、小さなアンテナしか出せないし、方向も制約がある。でもそれなりの工夫をする楽しさもある。
ぼくはいつもは北側のベランダからアマチュア無線を楽しんでいるが、先日準備できた南側から試しにトライしてみた。こちらから運用する時は21MHzのみのJT65でやってみるつもりだ。
どんな感じになるかワクワクする。
さっそくワッチしてみると、北側からは普段は聞こえてこない、オーストラリアやニュージーランドも聞こえてきた。ただ、何度コールしてもぼくのアンテナがショボいからか。ぜんぜん応答してもらえない。
仕方がないので、CQを出してみることにしよう。JT65では「CQ JA2WIG PM84」という短い文字数しか送れない。PM84というのはぼくの住んでいる位置情報だ。
何度送っても応答がなかったのだが、諦めかけた時にコールがあった。VK2POPオーストラリアの局だ。シドニーに近い所から直線距離で7,610Kmだ。初めてのVKオーストラリアだった。ありがとう、ありがとう!
PSKREPORTERというサイトに登録すると、JT65のソフトから交信しているそれぞれの局からのデータがここに集まる。これをみると、ぼくの送信した電波がどこまで届いているのかがわかるのだ。すごいよね。
なんと、まだ一度も交信できていないアメリカにも、ちゃんと電波が届いていることがわかった。これは感激だ。しかも地球の反対側の18,000Km離れた、アルゼンチンからの電波もぼくの所に届いているよ。
5Wという送信出力とショボいアンテナだけど、いつかこれらの局と交信できるのを夢見ている。先の楽しみがあるっていいことだよね。