工夫するからたのしい
北側の無線室から小さな無線機FT817だけを居間に持って来て、気楽にJT65を楽しめるようにしたのはよかったと思っている。出勤前の朝食後にちょっとだけ楽しんでみたり、お酒を飲みながらのんびり楽しむこともできるようになった。この気楽さこそがJT65というデジタル運用モードなんだと思う。
でも1つだけ面倒なことがある。それはアンテナの調整だ。ベランダから出しているモービルホイップアンテナのSWR(定在波)をアナライザーで計り、できるだけ小さな値(1.0に近づける)に調整を小まめにしないといない。一旦ベストにしても、天気の状態や、ほんのちょっとしたアンテナのアース線(カウンターポイズ)の張り方が動くだけで、大きく値が変化してしまうのだ。
いちいち、アンテナの所に行って少し変えて、またアナライザーの所に来ては計る。それを繰り返すというのも大変だし、アナライザーをアンテナの近くに設置するのも大変だ。
お、そうだ! と閃いたことがあった。
それはSkype(スカイプ)を使うことだ。パソコンとiPhoneのそれぞれをインターネットのSkypeでつなぎ、パソコンのカメラでアナライザーを映し、iPhoneからその映像を見ながら、調整をするという方法だ。さっそく試してみたら、うまくいったよ。これで短時間で調整ができるようになった。うまく行ったときは楽しいね。(写真のSWRは1.4だけど調整後は1.1)
タスマニアってどこだ?
さて、今日は比較的電波のコンディションが良いのか、遠く地球の反対側のチリの局や南半球のオーストラリアの局が聞こえてくる。しかし、何度コールしても取ってくれない。仕方がないので、CQを出してみることにした。何回かCQを出しながら、出力の調整というかSignaLinkのTXのボリュームを変えながら、ALCの振れ方で反応がどう変わるのかを確かめながら送信した。
ALCはメータが振れないようにしなさいという教えがあるし、一方ではJT65はALCを上げても歪みは出ないので問題はないという人もいる。ぼくにはその根拠がわからない。試した結果が良ければそれでよいと思っている。いろいろ試してみたところ、ALCの振れ方がメータで1個の所でコールしてくれたのが中国の局だった。そしてその後はVK7XX局がコールしてくれた。
QRZで調べてみると、タスマニアと島の地図が出てきた。「タスマニア?」聞いたことはあるけど、どこだろう?
地図の縮尺を変えてみると、オーストラリアの向こうにある小さな島だということがわかった。直線距離でなんと8,538.9 kmという距離だ。タスマニアかあ。いいなあ、こんな所に一度は行ってみたいなあ。こんな風にして世界と交信しながら、その国やその地方のことを調べてみると、アマチュア無線というのは本当に面白い世界なんだと思う。
さて、この時期は年賀状を作らないといけない。こういう儀礼的なことはあまり好きではないが、ごく身近な人達だけには、近況報告を書いて出すようにしている。来年の干支は申(さる)。こんなゆるいデザインにしてみた。温泉に浸かりながら日本酒を呑む。最高だぜい!