先週完成させた自作PCはその後CPUファンを交換したが、まだ音が気になるので、デスクの下に置いてしばらくようすを見ていた。どうやら人間は案外「音」には順応していくものらしい。数日使っていたらその音が気にならなくなっていた。
よし、それでは今まで使っていたソフトをダウンロードし、セットアップしていくことにしよう。使っているソフトはほとんどアマチュア無線関連のものが中心になる。その前にウィルスセキュリティ、バックアップ先のDropBox、そしてEdge、Chrome、FireFox、3つののブラウザをセットアップした。
アマチュア無線関連のソフトは
① VSPE
② OmniRig
③ iネッ時計
④ WSJT-X
⑤ JTAlert for WSJT-X
⑥ JT_Linker
⑦ Turbo HamLog
⑧ HDSDR
⑨ Cw Skimmer
⑩ CoopHL
ざっとこのくらいだろか。この中で( ① 〜 ⑦ )はFT8を運用するためのソフトだ。これら全てを連動させて運用する。( ① ~ ③ )はメインのソフト( ④ 〜 ⑦ )を支える縁の下の力持ちって感じかな。
それぞれをダウンロードして、セットアップするまでは以前の記録もあるので、それほど大変ではない。ところがいざ動かしてみると、エラーの連続となってしまう。
その都度、原因を調べながらエラーをつぶしていく。マシンは素直だから必ず何かそうなる原因があるんだけど、自分は間違ってはいないと思ってしまう。だからさっぱり原因がわからない。
とくに「OmniRig is not responding(OmniRigが応答しない=機能しない)」のエラーはとてもやっかいだ。その糸口を探すために、ネットで同じようなケースを探してみたり、再インストールしてみたり、ひたすらあがいてみる。そうして迷路の出口を探していくのだ。
ほぼ丸一日かかって、ようやくFT8の運用ができるようになった。しかし、WSJT-Xの周波数表示が暴走してしまうのだ。14.074になったり、11.407.400になったり、めまぐるしく変化してめちゃくちゃだ。
とりあえず、この状態で交信ができるのかをテストしてみようと思った。まずはCQを出してみよう。するとすぐに中国のBG5UER局がコールしてきた。自動でこちらからレポートを送り、73が送られて無事交信が終了した。
ところが、JT_Linkerを経由してHamLogにデータを書き込むのだが、その周波数が1.407.4と書き込んでしまう。こりゃだめだな。う〜ん、原因がさっぱりわからん。第一、画面の周波数表示が黒と赤の点滅状態になって、見にくくてまともな運用ができない。
ネットで同じようなケースを探してもぜんぜん見つからない。困ったほんとに困った。ともかく、これ以上考えてもどうしようもないので、ひとまず諦めて終わりにすることにしよう。
そして床に入ると、疲れのためかすぐに爆睡する。明け方トイレから戻って再び眠りにつこうとしたときに、ふと今日の問題のシーンが浮かんできた。
その瞬間 突然 閃いたのだ (@_@)
これはCATのボーレートが遅すぎるからだ。
という、今までのボーレートは全て9600bpsにして、FTDX3000、VSPE、OmniRig、HamLogに設定していた。それをそのまま新しいパソコンでも同じようにしていた。でも逆に言うとこれが新しい超高速のCPUには遅すぎたために、暴走してたんじゃないだうか?
朝になるのが、待ち遠しくて仕方がなかった。早く試してみたい……のだけど……知らないうちに熟睡していた。笑
起きてから朝食をとって、すぐに部屋に向かい、全てを38400bpsに変更してみた。すると暴走が止まった。やった!
と喜んだのもつかの間のことで、まだ時々周波数表示が変化する。そこで19200pbsに変更すると、今度は安定してずっと表示が14.074になったままで落ち着いている。やったぜ!
というわけで、いろいろあったけど、JTAlertを1クリックすると、WSJT-X〜Hamlog〜JT_Linker〜FireFox(RQZ.com)〜Edge(PskReporter)があっという間に起動し、すぐに運用を開始した。それも今までと違って爆速の早さで起動した。これはとても気持ちがいいものだ。
パソコンを自作したことでこれほどよい環境になるとは、予想もつかなかった。
その後、HDSDRとCW Skimmerをセットアップしたが、CW Skimmerを動かすと、以前のように同じ信号が何本も表示される問題が起こってしまった。どうやらこれはFTDX3000からの信号が原因のような気がしている。もうこの問題は封印することにしよう。
CW Skimmerはどちらかというと、コンテストやDX狙いに有利なソフトだと思う。以前はDXSCAPEとQRZ.com、そしてHDSDRとCW Skimmerを待機させて、夢中でDXを追いかけていたこともあった。
でも、もうコンテストもDXの珍局を狙うことにも興味がなくなったので、使うことがないと思う。だからもう封印してもいいと思っている。これからはのんびりCW運用していくつもりだ。
というわけで、一連の自作PCの整備はとりあえず終了ということかな。
さあ、次は愛車スパイク(1ヶ月後にはフリードプラスになる予定)の車内を、どうやってDIYで快適な「移動無線室 兼 車内宿泊仕様」に変えていくかをテーマに、いろいろ考えていくことにしよう。
DIYが大好きなおじさんは、もうこれを相当楽しみにしているのだよ。妄想がどんどん膨らんでしまっているのだよ。