休日の午後、いつもにように自分で焙煎したコーヒーを淹れた。そしておいしいコーヒーを飲みながら「竜馬がゆく」の続きを読み始めた。久しぶりに面白くて夢中になる本だ。それでも、読書の時間はせいぜい30分が限界のぼく。根気がないよね。笑
本を閉じたときに、ふと閃いたことがある。
いつも閃きというのは突然くるんだけど、これは逃してはいけない。今日はそのことを書いてみるね。
新しいMacBook Proに変えてから約1ヶ月たった。その中で一番困ったことがまだ解決できていない。それはデュアル・ディスプレイが使えない問題だった。この写真は2つのディスプレイが、2つとも同じ画面になっているだけで「デュアル」ではない。
ぼくは会社と自宅で同じディスプレイ環境にして使っていて、自宅でも会社と同じように仕事とかできるようにしている。新しいMacBook Proに変えてから、2台のディスプレイをつなげても、こんなふうにデュアル・ディスプレイにならないままだ。
前のMacBook Proはサンダーボルトポートに、USBハブを通して1台のディスプレイをつなぎ、HDMIポートにもう1台のディスプレイをつなぐだけよかった。それでメインのディスプレイとサブのディスプレイで、それぞれ個別のソフトを動かしていた。
困った困った。そこで、アップルのサポートに電話をして相談することにした。すぐに答えを教えてくれるものだと思っていたが、どうやら新しいMacBook Proでは、このような問題や対応方法の事例がないということだった。え!まさかと思った!?
とりあえずはMacBook Pro本体を開くと、こんな感じになって、それぞれの画面で別のソフトを動かすことができる。でも、これじゃ画面が小さすぎてとても使いにくい。
とはいえ、方法が見つからないので、会社では仕方なくこうやって使っている。少なくとも2画面あれば、2つのソフトを見ながら仕事ができるので、これで我慢するしかない。
それで、今日になってふと閃いたことがある。ひょっとしたら、こういうことかも、と考えたことがある。
もちろんダメ元なんだけど、やってみることにしてみた。
するとびっくり!
できちゃった!(@_@)
こうやって、2台のディスプレイで別々のことができるぢゃないか! まさかこんな簡単にできるとは……。
何をしたのかというと、とても簡単なこと。
今までは右下のように、1つのUSBハブに2つのディスプレイ・ケーブルをつないで、MacのUSB-Cポートにつないでいた。それを2つのUSBハブに分けてUSB-Cポートにつないでみた。入力信号を別系統にした。ただそれだけのこと。
こんな単純な答えが、なぜアップルのサポートで分からないのだろう? むしろそれが不思議だった。(この1ヶ月の間に、すでに見つかっているのかもしれないけど)
それにしても、ここまでしないとデュアル化できないなんて、その方がおかしいだろうと思う。もっとシンプルにして欲しいぞ。アップルよ!
ちなみに、こんなふうにトリプル・ディスプレイだってできてしまうのだよ。
そもそもこのUSB-Cのみという仕様、アップルが何を考えてこうしたのかはわからないが、USB-Cのみに変わってから、こんなにごっついハブを使わないといけなくなってしまった。どう考えても納得できない。なんと使い辛いことか。なんとかっこ悪いことか。
多少値段が高くなってもいいから、今までのように、USB-Cとは別にUSB(Type A)とSDカードリーダーだけは、本体に残して欲しかった。ようするに「重量」というスペックを重視したために、こうなったのは見え見えだけどね。
アップルはこれまでも、いきなりフロッピーやDVD使えなくしたり、USB-Cのみにしたりしてきた。確かに機能やスピードは年々向上しているのは間違いない。でもね。忘れていることがあるのではないだろうか? ユーザーを置き去りにしてはいないだろうか?
ぼくは今から27年前にマッキントッシュLC575に出会って以来、ずっとMacを使い続けてきた。それはスティーブ・ジョブズという一人の天才を見続けることでもあった。いつもワクワクしながら、彼が何を作り出すのかを見てきた。そして2011年10月5日、56才という若さで亡くなってしまった。
その年、ジョブズが亡くなる前にできた、このEeary 2011 MacBook Proは一番使いやすかった。いろんな種類の端子があるし、反対側にはDVDドライブも付いている。もちろん、今でもこれをサブマシンとして使っている。
さて果たしてジョブズはその後のMacBook Proのこと、そしてアップルのことをどう思っているだろうか? 嘆いているかもしれないな。正直言って、ジョブズがいなくなってから、業績は伸びているかもしれないけど、ぼくの中では「もうアップルは終わったな」と思っている。ただジョブズの遺産の中でやっているだけのことじゃないかなあ。
とはいえ、コーヒーを飲んだことで突然「閃いた」。今日はいい日だったな。