きっかけはこの1本の動画からだった。
KX2でこんなことができるなら、ぜひやってみようじゃないか。とはいえこの動画での詳細情報はとても少ない。
このソフトはWin4K3 Suiteというものだ。それにここで使われている「MFJ-1708」はすでになくて、今は「MFJ-1708B-SDR」になっている。その違いは何なのか、そしてどのようにケーブル類を集めるのか、わからないことでいっぱいだった。
わからないながらもいろいろ調べて、こんな感じになるのではないだろうかと描いてみた。そこで「MFJ-1708B-SDR」の購入先のラジオ・パーツ・ジャパン(RPJ)に注文とともに、いろいろ問い合わせた。
以前SDRPlay RSP2アダプターを購入して、FTDX3000でHDSDRやCWSkimmerを運用しているけど、KX2の場合はなぜ「MFJ-1708B-SDR」が必要なのか。その疑問から始まった。
とにかく、ぼくはこのあたりのことが全く分からないからだ。今回はこの知識を広めるために、あえてMFJのサイトから直接購入せずにRPJで購入することにした。
このWin4K3 Suiteの全てのハードウェアが揃ったら、送受信の運用について後日また書いてみようと思う。
その前にどうしてもやっておきたいことがあった、それはKX2でHDSDRの受信が使えるかどうかだ。それができたことはこの一つ前のブログに書いた。これに気をよくしたぼくはWin4K3 Suiteの受信テストをしてみることにした。
「Download Win4K3Suite Version 2.038」は$60.00 USDで購入できるけど、30日間は無料で使用できる。これがどの程度使えるソフトなのか試してから購入するかどうか決めよう。
要するにHDSDRの方がいいのか、Win4K3 Suiteの方がいいのか、それともまだ試してないけど、Ham Radio Deluxeがいいのか? ともかく自分でいろいろ試してみないとわからない。わからない男が、さらにこんなことをしていていいのだろうか?
この時、ぼくは簡単に考えていた。
Win4K3を試すのは簡単だ。ただ普通にインストールすれば動かすことができるだろうと思っていた。ところが、まったく先に進めないのだ。まるで闇の中に迷いこんでしまったようで、何をどうしてよいのか分からなくなってしまった。
インストールが終わりソフトを起動すると、COMポートとボーレートの設定をして次に進む。するとメイン画面ではすでにKX2と周波数が同期していた。次にスペクトラムスコープを表示させようしたら、こんなメッセージが表示された。
「API/HW ドライバーをSDRPlayのページからダウンロードしなくてはいけません。もしSDRUnoがインストールしてあればそれは必要ありません」
うん、すでにSDRUnoはインストール済みだから「OK」ね。
すると今度は「APIをダウンロードしなくてはいけません」と表示された。あれ? なんでだ? SDRUnoはインストール済みだからいいって言ったじゃないか。「OK」をクリックした。
すると、今度は「APIに接続できません」ときた。結局そのまま前に進めないで終わった。おかしいぞ、どういうことだ。
仕方がないのでSDRPlayのサイトに行って、今度はAPIをダウンロードしてインストールしてみた。再度起動すると、どうしても同じことの繰り返しになる。
何でだ? 困った、困ったぞ。そこで開発者のTomにこれらの画像を添付して問い合わせてみた。その返事が
「There is an important note in the release notes on my website. Please take a look. It's under documentation.」
私のウェブサイトのリリースノートに重要な注意があります。 ぜひご覧ください。 ドキュメントの下にあります。
重要な注意って何? ぼくはその説明は何度もみたんだけど、それでもわからない。ぼくは諦めずにさらに問い合わせた。
「サイトのドキュメントを何度も探しました。 しかし、私は解決策を見つけることができません。フォーラムを見ると、誰もがうまく行っているようです。私は何が悪いのかわかりません」と。
するとすぐに返事をくれた。
The release notes for version 2.038..,.. Here: https://va2fsq.com/documentation/
Look at the important note about SDRUno and API 3.07. Copy the file.
In general you should always look at the release notes or FAQ on my website.
バージョン2.038 ..、..のリリースノート:https://va2fsq.com/documentation/
SDRUnoとAPI 3.07に関する重要な注意事項をご覧ください。 ファイルをコピーします。あなたはいつも私のウェブサイトのリリースノートやFAQを見る必要があります。
あれ? これはぼくの聞いていることと、Tomの答えが全然かみ合ってないな。
その重要なことというのは「sdrplay_api.dll」をこっちからこっちへコピーしなさいということだった。
その時、ぼくはあることに気が付いた。「Program Filesフォルダー」の中にある/SDRPlay/APIの「sdrplay_api.dll」を「Program Files (x86)フォルダー」の/VA2FSQ/へコピーせよ。
しかしその前に問題なのは「Program Filesフォルダー」にはAPIがないからうまくいかないのに、これじゃどうしようもない。まてよ、「Program Filesフォルダー」と「Program Files (x86)フォルダー」の違いって何だ?
調べてみると、64bitと32bitのソフトの置き場をわけるためで、これはどちらでも同じことだとあった。でもやってみる価値はありそうだ。
SDRUnoはインストール先は「Program Filesフォルダー」にするのがデフォルトになっている。なので、ぼくがインストールした先は間違っていない。
でも今回はあえてインストール先を「Program Files (x86)フォルダー」を指定しなおしてインストールしてみた。
すると、できた! APIフォルダーができているぢゃないか。(@_@)
理由はわからないけど、できたならそれでいい。よし、さっそく「sdrplay_api.dll」をコピーして起動してみよう。さあ、どうなるか!?
できちゃったよ。
ついに、やりました!
いろいろ苦労したけど、これはぼくの環境の問題かもしれない。それにこういう話を書いたとしても、興味のない人にはどーでもいい話だと思う。それでも日本ではまだ数少ないKX2ユーザーが、こういうことに遭遇したときに、少しでも役に立てばいいなと思って書いてみた。
というわけで、今回はWin4K3 Suiteのチャレンジ(その1)ということで、ひとまずここまで来た。あとはハードウェアが揃ったらまたこの先に進もうと思う。ハードウェアのこともいろいろあるので、これもまたまとめてブログに書いてみるつもり。
アマチュア無線の楽しさは「新しいこと」に挑戦すること。そしてそれによって障害もたくさあるかもしれないけど、そこで知識を広げられること。またこれを「楽しいこと」と思えるかどうかにあるんじゃないかな。