今日は久しぶりに本屋に行って「CQ誌」を買った。900号という記念号ということと、特集が「原点回帰 モールス通信を楽しもう」というのがその理由だ。900号ってさ、計算するとなんと75年だよ。すごいことだよね。
ぼくは小学生の頃からアマチュア無線に憧れていて、当時から書いてあることはさっぱりわからないのに買っていた。変な子だよね。笑
その頃は今の2倍くらいぶ厚かったのを覚えている。それほどアマチュア無線がブームで広告が多かったからだね。
やっと念願が叶ったのは高校3年生で、開局できた時は「FDAM-3」というトランシーバで、50MHz運用だけだったけど楽しかったなあ♪
その後東京へ大学進学、そして社会人と長いブランクがあって、2008年(今から13年前)に本格的に再開したときは、2アマを取得しCWのみで運用することを決めた。もちろんCWは初めてのことで、何か新しいことに挑戦したいと思ったからだ。
ぼくは紛失した最初のキーを除いて、全部で6つのCWパドルと縦ぶりキーを持っている。下の3つは移動運用用で、上が固定用。でも一番左のベガリ社のシグネチャを使い始めたら他のを使う気になれない。それくらい使いやすいパドルだ。
昔のことを思い出して、そうだあれがあったなと、クローゼットの奥から引っぱり出してきたものがある。それはさらに前の2000年頃に購入した、ミズホ通信のピコトラ「MX-21S(バイクにのる人さんのサイトより)」だ。
これは21MHzの2Wトランシーバだけど、買ったもののこんな田舎じゃ全然聞こえなかった。もちろんその後もずっと使っていない。というか今でも使えるのだろうか?
ダメ元でアンテナを接続してワッチしてみることにした。すると今日はEスポが発生したようで8エリア(北海道)のSSB局が聞こえてきた。すごい、まだ聞こえるのか。
それなら送信はどうだろう? ダミーロードを付けて送信テストをしてみた。
驚いた。電波が出てるぞ!(@_@)
Aチャンネルは21.200〜21.250MHz、Bチャンネルは21.250〜21.300MHzでCWの電波が出た。昔のものがまだ元気で動くということに、ちょっと感動してしまった。使わないけどこいつはぼくの宝物だな。
その後、FTDX3000に変えて21MHzのCWをワッチしてみたが、まったく何も聞こえてこない。相変わらずよくないなあ。
次に14MHzに下りてワッチをすると、やっぱりCWは何も聞こえてこない。唯一相変わらずFT8だけは元気で北米、ヨーロッパから電波が届いている。でもFT8にはあまり興味がないからやる気になれない。
さらに10MHzに下りてみると、おお〜CWで多くの局が出ていてとても賑やかだった。こんなことは本当に久しぶりだ。よ〜しぼくも交信に参加しよう。
さっそくシグネチャをセッティングしてワッチ開始!
30分ほどで、JQ1VDJ/1(桶川市移動)、7M2VPR/QRP(東京都大田区)、JI3CJP(近江八幡市)、JR1MEG/1(埼玉県東秩父村移動)、JI3KHN/2(菊川市移動)の5局と交信することができた。
やっぱりCWはいいなと思った。
モールス信号の音を聞いて頭の中でコールサインに変換し、こちらのコールサインJA2WIGをパドルで打つ。さらに送られてきたレポートなどを解読し、こちらからレポートなどを送る。これらすべて自分の力に頼るしかない。
例えば「QSL TNX FB QSO CU AGN 73」こんな短い文字だけで充分に気持ちが通じちゃう。そういう世界がまだ残っているんだよね。
ちなみにこれは「確認しました。素晴らしい交信ありがとうございました。またいつかお会いしましょう。さようなら」と言っているんだよ。
今はAIの時代とか、デジタルの時代とか、インターネットの時代とか、いろいろ便利な時代だ。でもだからこそ、こういうアナログな世界が貴重じゃないかと思う。
まだこの時期はDXでのCWは望めないけど、これからは7MHz以外のバンドで国内交信が充分楽しめそうだ。ぼくはこれからも一生CWを愛し続けるぞ!