今日は以前からやってみたいと思っていた「Photomatix Pro」を使ってHDR写真を試してみることにした。
HDRとはHigh Dynamic Range(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略。人間の視覚は広いダイナミックレンジに対応しているので、意識しなくても影の中の細部と最も明るい部分の細部を同時に見ることができるよね。
でもカメラはそれができない。そこでカメラの明るさを変えて3枚撮り、それぞれの情報を合成すると、明るい部分と暗い部分を含めた合成写真ができるんだね。
このソフトを使うためにカメラのAEブラケティング機能を使って、露出値(AE)を変えながら3枚撮影する。そして設補正ステップは標準±0と+2と-2にした。
この状態で窓から外の写真を撮ってみよう。望遠で近くにある建設中のマンションを中心にして撮影してみた。シャッターを連続して3回押すと、設定した露出値に変えて撮ることができる。まずは標準の露出で1枚。
続いてシャッターを押すと露出が-2になり2枚目が撮れる。
さらにシャッターを押すと3枚目で露出が+2になる。はい、これでオッケー。
これを「Photomatix Pro」でHDR合成するとこんなふうになる。少し強調させているので、より印象的な写真になった。
このソフトでは41種類のプリセットされたスタイルの中から選ぶことができる。さらに細かく設定値を変えることで変化を付けることができる。これはとても面白いなあ。
こんなふうに印象的なモノクロ写真も作ることができる。
そう言えばと思い出したので探してみた。どうやら今から13年前にもこんなHDR合成写真をやっていたらしい。ここは会社の工房の写真で、ちょっと薄汚れた感じの絵画風にしているのが面白いよね。
そして、これはぼくの部屋の写真で、HDR合成しないとこんなふうに、暗い部分も明るい部分も再現されないごく平凡な写真になる。
ところがHDR合成するとこんな写真になって、同じ部屋なのにこんなにも印象が違ってみえる。これがHDRの素晴らしさだというのがよくわかるよね。
そしてこれは「Pinterest」のHDRの例だけど、こんなふうにHDR写真は被写体によって、そして合成方法によっていろんな面白い写真にすることができる。
こういう世界を知ると、また写真の趣味も幅が広がって、たまらなく面白い世界になるなあ。今年やりたいなと思うことがまた一つ増えたぞっと。