今日は少し早く帰宅できたのでCW Skimmerを使ってワッチする。21MHzから下がってくるが、どのバンドもあまり聞こえてこない。
ちなみにぼくが持っている免許ではUVHFは除いて、上から50MHZ、28MHZ、24MHZ、21MHZ、18MHZ、10MHZ、7MHZ、3.5MHZの8バンドがある。それぞれの伝搬状況によって使い分けるのだ。とりあえずの情報をDXSCAPEを見て、だいたいの様子を知ることから始まる。
アンテナはアメリカ製のリトルターヒルで、いわゆる車載用のアンテナだ。7〜50MHz用(上)と3.5〜50MHz用(下)の2本を持っている。ぼくはアパマンハムなのでこういうのしか使えない。
このアンテナにはコイルが入っていて、このコイルの位置をモーターで動かし、同調をとっていろんなバンドで使えるようにするという優れもの。2本のコイルの太さが違うのは、太い方は7〜50MHz用でCWの100W出力にも耐えるものだ。このリトルターヒルというアンテナがなかったら、こんなに楽しめることはなかっただろうなと思う。
横道にそれた。
7MHzまで下がるとCW SkimmerでW5/MM0LIDという無線局が見えた。アメリカのテキサス州から出ているスコットランドの無線局スコットさんだ。仕事で2週間ほどヒューストンに来ているとQRZ.comに書かれていた。
すでにパイルアップになっているので、ダメ元でコールする。何度も呼ぶが日本の局がもの凄い数でコールしている。こりゃ無理だわ。……そろそろ諦めかけたとき。
JA? と打ってきた!? JAだと? すかさずJA2WIGとコールする。
JA2? だと!? もう一度JA2WIGとコール。
するとJA2WIT 5NNと打ってきた。ちがうちがう。JA2WIGだよ。
そしてJA2WIG 5NN 73 TUと送ってきた。やりました(^^)!
この場所からローバンドでアメリカのテキサス州まで届くことはないので、記念すべき交信となった。CW Skimmerのお陰だなと感謝する。
最近になってCW Skimmerを使い始めたのだけど、あー、そういうことか、と思うことがあった。というかこれがこのソフトの威力だとわかった。
それはCWでのパイルアップの時のことだ。パイルアップというのは、ある無線局がCQを出したときに、一斉に多くの局がコールすることだ。今日みたいにね。
通常はある一つの周波数で交互に信号を送るのだけど、あまりにも多くの無線局から呼ばれると、CQを出した局は「1UP」とコールサインの後に打つ。これは送信する時は1KHz上の周波数でお願いします、という意味だ。こうすることで、2つの周波数でスプリット運用となるわけだ。でもたまに「UP」としか打たない局がある。
昨日の夜は14MHzで3W9FU/P、ベトナムへ移動している局がCQを出していた。
14.020でCQを出している。1UPなら今までは14.021くらいでコールしていた。でも今回は「UP」としか打っていない。
CW Skimmerの凄いのは、瞬時にリアルタイムで他の局のコールのようすが目で見えるのだ。この写真のように、実際は14.021〜14.023KHzとかなりの幅で多くの局がコールしているのがわかる。というかCW Skimmerがなかったら、わからなかっただろう。
な〜るほどね、と思った。
しかも、どの周波数でコールしている無線局と交信したのかもわかるので、うまくすると同じ周波数に合わせてコールすると交信できる確率が高まるわけだ。あるいは隙間を狙ってコールするとかだよね。
ベトナムはもちろんぼくは交信していないし、とても珍しいので、もの凄い数の局が呼んでいる。とくに日本からは距離的に近いこともあって、多くの局が呼んでいる。ぼくもコールしていたけど、ついに「JA QRX(日本の局はちょっと待ってくれ!)」と打っている。それでも止まないのか「NO JA(日本の局はやめてくれ!)」としている。(笑)
残念だが仕方がないよね。あきらめよう。
ぼくは今まで交信したログは自分のパソコンだけではなく、HRDLOGやQRZ.com、そしてARRL's logbook、eQSLにも同時にアップしている。例えばQRZ.comのLogbookを見ると、こんなふうに掲載される。
今まで交信した無線局の数は370で77の国や地域と交信したことがわかる。そして64の局がお互いに交信したことをコンファーム(確認)している、ということもわかる。
370という交信数はとても少ない。カムバックしてから3年でこの数だからね。ぼくはどちらかというと、多くの局と交信するのが目的ではないので、のんびりやっているからだ。でも毎日のようにワッチをして、これはと思う局が見つかるとコールする。それがぼくのやり方だ。
それでもいつの間にか77の国と交信したんだなあ。
部屋の壁に貼ってある世界地図の赤丸のシールが少しずつ増えて行く、それがぼくの楽しみの一つなんだよね。
アマチュア無線は本当に楽しい。いろんな勉強もする。そして新しいことにチャレンジしたくなるというのが、この趣味の奥の深さじゃないだろうか。一生の趣味として続けていけるものがあるって、ホントにいいなと思う。