アマチュア無線の楽しみはいろいろあるけど、お互いのQSLカードの交換もその一つだ。これは最近届いたQSLカードだ。海外の局からのカードはとてもカラフルで凝ったものが多くて感心する。そして上にずらっと並べたのは、東京オリンピックの記念局で1エリアから0エリアまで全てのエリアが揃ったカードだ。(苦労したけどね)
そしてアワード「TOKYO2020 DX-ADJ」ももらうことができた。
さてQSLカードのことは国内SSB交信を聞いていると、「QSLカードの交換はされますか?」とか、「ノーQSLでお願いします」というやりとりを聞くことが多いけど、ぼくがやっているDXのCWやFT8では、QSLカードの交換をどうするかのやりとりはしない。
つまり、カードを交換するかどうか、それはそれぞれの自由という暗黙のルールがあるように思うし、ぼくは全て送るものだと思っている。送付の方法もJARLなどのビューロー経由だったり、直接郵送だったり、また紙のカードでなくて、eQSLのようにネット上での交換もある。
QRZで相手の情報を見ると、Only LOTW eQSLとか記述されている場合は発送しない。でもぼくはやっぱり手に取れる紙のカードのほうがやっぱり嬉しいなって思う。
さて、カードを受け取ったら次にどうするのか。とりあえずはログにQSLを受け取った記録をすることになる。
実は最近になって今まで使っていたハムログからHamRadioDeLuxeにあるLogBookに変えたことを「FTDX10の操作がイマイチなのでHam Radio Deluxeの出番」に書いた。
しばらく使っていて、スマートだしいろんな機能が盛りだくさんなので、その使い方を勉強し始めたところだ。ところが当然ながらマニュアルは英語だし、YouTubeは翻訳してもなんだかわかりにくい。
これはQSLカードの受領処理を解説してくれている動画だ。
慣れれば大したことはないだろうけど、いくつもの手順があって受領処理するのでちょっと面倒な気がする。というよりLogBookを使いこなせないぼくのスキルレベルでは、このソフトはむいていないかなと思い始めている。
ぼくはPhotoshopはそこそこ使えるけど、Illustratorが使えたらもっといいのに、ついに使いこなせなかった。ソフトというのはいかに優れたものでも、それを使えるスキルがなければ無理して使わないほうがいい。それと同じことに思える。
ハムログの場合は検索メニューから「QSL受領マーク」を選ぶと、コールサインの入力画面が出てくるので、ここにコールサインを入力する。
するとデータが表示される。これは先日乙川で移動運用した時のJA8BBD局だね。そしてキーボードの「INSキー」を押すと。
こんなふうに受領マーク*が入る。そして×印で閉じると、次のコールサインの入力画面に変わる。この繰り返しで済んでしまう。このシンプルさを知ってしまうと、やっぱりハムログに戻したくなってしまうんだね。
この2つのログソフト普段の交信記録の入力は殆ど変わらないと思うけど、例えば次のようなときにやっぱりハムログの方がいいかなと思ってしまう。
HamLog | Logbook | |
QSL受領処理 | 〇 | △ |
QSLカードの印刷 | カードに直接印刷 | シールに印刷してカードに貼る |
JCC検索 | 〇 | × |
QRZ検索 | 〇 | ?(※1) |
USBIF4CW連携 | 〇 | × |
(※1 設定してもうまく機能しなかった)
実際にこれらを使って比較してみた感想は他の人はどうだろうか、聞いてみたい。
先ほどの表の中の「USBIF4CW連携」というのを実際に使った動画をお見せしよう。USBIF4CWというインターフェイス(FTDX10の左)を使って「USBIF4CW for HAMLOG」というソフトを使ったものだ。
ハムログにコールサインを入れ、「USBIF4CW for HAMLOG」にあらかじめ登録してあるマクロキー「$C DE $M K」を押すと$Cに相手のコールサインが入りCW送信してくれるというとても便利なソフトだ。
とにかくこのLogbookというソフトはぼくが使うにはあまりにも高機能すぎて、やりたいことがあっても何をどうしてよいのかわからなくて、やがて迷子になってしまう。しかも当然全て英語表記だから解読しづらい。
徹底的に勉強してLogbookを使いこなすのだ。という相当なやる気をもって臨むならいいかもしれないけど、ぼくはとてもそんな気にはなれない。
戻すなら今のうちだと思った。というのは切り替えてから交信した局数が、あまりにも膨大になってしまうと元に戻せなくなってしまうからだ。
どういうことかというと、Logbookからハムログへデータの移行はCSV形式しかない。一方LogBookからはXML形式でしか出力できない。ってことはXMLからCSVの変換をしないとデータの移行ができないのだ。
変換そのものは難しくないけど、データの細かい内容が違うので、うまくいくという保証はない。もし、それがうまくいかなければ結局手入力することになる。
そんなことをするくらいなら最初から手入力をしたほうがいい。……というわけで命令を下した。「今のうちにハムログに戻せ〜〜〜!」
今日は57件のデータを1件ずつ手入力した。30分ほどで入力完了! 意外にたいしたことなかったな。
続いてハムログに切り替えたので、CWとFT8の設定を変えてテストをすることにした。CWは特に問題なし。FT8はRigをHRDからOmniRigへ変更し、ログソフトはLogbookからハムログに変更しJTLinkerも起動。
それではテストしよう。今日は14MHzのFT8はとてもにぎやかだな。さっそくCQを出して交信後ハムログにデータが書き込まれたのを確認した。これでオッケー!
その後、今回届いたQSLカードの受領処理をしたが、もちろんあっという間に完了。ハムログさん、やっぱりあんたは素晴らしい。ちょっとだけ道草してしまったけど、何事もやってみないとわからないっていことをあらためて感じたしそれでいいと思う。
あ、そうそう、もちろんHRDはFTDX10を操作するのに便利なので、こちらは今まで通り使っていくことになる。ただし、HRDには数多くの機能があるがこれ以上深入りはしないで、ただリグコントロールのみにするつもりだ。
というわけで、アマチュア無線ってホントに面白すぎるし、この年になっても毎日ワクワクすることばかりだ。それにまだまだ次のテーマがいっぱい待っているのだよ。そのことをまた書いてみたい。
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