3週間ほど前から腰痛に悩まされている。痛みで長く座っていられないし、寝ていても腰痛で寝苦しさを感じてしまう。これはなんとかしないと、そう思って毎日腰痛のストレッチをしたり、低周波治療器を使ったけど、まったく改善されない。
腰痛の原因はわかっている。昨年末から、自分の部屋で椅子に座って過ごしている時間が圧倒的に長くなったからだ。去年までは腰痛なんて殆どなかったからね。
このままほっておくと重症化してしまい大変なことになる。かといって医者に行く気はない。そこで3年半ほど前、重い坐骨神経痛に悩んだときに、自分でこれを完治させたときの経験が活かされることになる。そのことは「すべてのことは自分の責任だということ」や「ぼくの坐骨神経痛治療法」に詳しく書いた。
そこにはこんなことを書いている。
「自分で施術すれば、それがどの程度効いているかがハッキリわかる。それに時間があればいつでもできる。自分でカルテをつければ、どの程度よくなったかとか、今日はここを緩めたら効果があったとかも記録できる。 だから、自分でしっかり勉強して、実践していくことできっともっとよくなると思うんだよね」
全くそのとおりだと思う。だから今回の腰痛も自分でなんとかしようと思った。
まず最初にやったことは、腰痛だからといって腰の周りの筋肉をみるだけじゃなく、身体全体の隅々の筋肉を自分で調べ上げることだった。すると意外だったのは、なぜか鎖骨の下の筋肉を揉んでいると、えらく気持ちがいい。しばらく揉み続けるとなぜか腰痛が軽くなっていた。えっ? つながっとるのか!?
そこでネットで調べると、やっぱりそのことを解説してくれている動画が見つかった。この動画ではやっぱり効果があると言っている。
なるほどわかりやすいね。つまりこの鎖骨の下の筋肉は「大腰筋」という筋肉につながっていて、この大腰筋が原因で腰痛を引き起こしていることがわかった。
この筋肉はアトラスで調べると「小胸筋」というもので、これが「大腰筋」に筋膜でつながっている。この筋肉をゆるめるとどんどん腰痛が楽になってきた。
次にその「大腰筋」をゆるめる方法を探すとこんな動画が見つかった。実際にやってみると自分で自分の大腰筋を触るのはとても難しい。実際にその筋肉がゆるんだのか、そしてその効果があったのかあまり実感できなかった。
そこでアトラスで「大腰筋」がどこにあるかを調べると、こんなふうにかなりお腹の奥の方にあって、背骨の横までつながっている。
そこでこの大腰筋をゆるめる方法を探したらこの動画を見つけた。なるほど、このメカニズムの説明はとてもわかりやすいね。さっそくこの動画のやりかたで試してみた。するとこれならかなり奥まで指が入るので、楽にゆるめることができた。
さらに調べていくと、骨盤の下にある「小殿筋」を押すと強く反応した。この小殿筋は大殿筋の奥にある。ひょっとしてこの筋肉も腰痛に関係するのではないか。
調べるとその答えがこの動画にあった。やっぱりな。方法はいろいろあるかと思うけど、この小殿筋をゆるめることで腰痛が改善されることがわかった。
というわけで
① 鎖骨の下の小胸筋
② お腹の奥の大腰筋
③ 骨盤下からお尻にかけての小殿筋
この3つの筋肉をゆるめる方法を始めて数日になるが、かなりよくなった。とても痛みが軽くなった。たぶんこのまま続けていけば完治はまちがいないだろう。
かつて17年ほど前に、重症の坐骨神経痛の辛い経験で学んだことがある。それは西洋医学は坐骨神経痛に対して、まったく役に立たないということ。整形外科に何度も通ったが、レントゲンなどでは原因が見つからず、湿布薬や痛み止めをくれるだけだった。
その他にも針灸院や町の接骨医も通ったし、漢方薬もためした。それでもだめで結局は「アキュスコープ」という治療器のことを知り。それを置いている隣町の接骨院に行くことにした。
その結果3ヶ月以上かかったけど、とにかく完治して本当に嬉しかったのを思い出す。そして、また3年半前に再発してしまったときには「今度は自分で治そう」と思った。結果的にそれを信じて完治することができてよかったと思っている。
西洋医学がいかに役に立たないか、ということをこの藤井さんが説いている。この先生には前回の治療のとき、いろいろ参考にさせてもらってとても感謝している。
さらにこの動画では「上腕三頭筋」のことを説明してくれている。実際にやってみるとこれはとてもわかりやすい。
これ以外にも「大腿外側広筋」をゆるめることで「小殿筋」がゆるむことも教えてくれた。つまり、重要なことは人間の身体というものは、いろんな筋肉が筋膜で他の筋肉につながっているということ。
だから、そのつながりをよく理解(勉強)して、そこを治療することで、一番つらい痛みの箇所が改善されるということだね。
なんだかとても面白いなと思うのは、例えば機械や電気機器がおかしくなったとき、アマチュア無線のソフトがうまくいかないとき、その原因を調べて治せたときはとても嬉しいよね。それ以上にその仕組みを学べることはとても楽しいことだ。
それが自分の身体というものでも、ある程度そういうことができる。もちろん内蔵や脳など複雑で専門的な知識が必要なものは無理かもしれない。
しかし今回のような腰痛などの筋肉、筋膜系のことは、それが不可能ではないと思う。それに自分の身体の状態を知ることは、とても大切なことだし面白いことなんだね。
少なくともぼくの場合は、今回のことで腰痛の原因になることを多く学ぶことができたので、他の人にアドバイスすることができるかもしれないぞ〜。誰かいないかな?
というわけで、ぼくにとって日々のできごとは、いいことも悪いことも、すべて「面白いできごと」で「知りたいこと」で「挑戦すべきこと」なんだと思うのである。
その後について
今日は3月26日、これを書いて一ヶ月以上たったが、その後について追記しよう。それにしてもこのページへのアクセスがとても多いのは腰痛持ちの人が多いんだね。
結論からいうと「完全に痛みは消えた」。まったく違和感もなくごく普通に過ごすことができるようになった。ということは、この方法がぼくには効果があったのだろう。
そして再発を防ぐために、この方法はいつでもすぐにできるので、ときどき意識して大腰筋、小殿筋をゆるめる方法は続けている。
さらに1月末に買った「スマートバンド7」の機能にも助けられている。夢中になって1時間ほど座り続けていると、バイブで「歩きましょう」と知らせてくれる。そんなときは、立ち上がって軽く身体を動かしたり、ストレッチをして身体をほぐしてやる。
ということで、腰痛がなかなか改善されない人には、ぜひこの方法をおすすめしたい。