ピアノ 日記・コラム・つぶやき

毎日をもっと大切にしたくなる物語

去年の年末に4冊の本を買った。このお休みの間に「いつか必ず死ぬのに なぜ君は生きるのか」、「老後とピアノ」、そして今は「ライオンのおやつ」を読んでいる。

「ライオンのおやつ」は読む前までは、タイトル通り動物のライオンのおやつの話かと思っていた。ところが読み始めるとそうじゃなくて「ライオンの家」というホスピスが舞台になっている本だった。本当にいい本に出会えた。まさに「毎日をもっと大切にしたくなる物語」だと思う。

まだ半分くらいしか読んでいないけど、まるでぼくもこのライオンの家に住んでいるような気持ちになっている。読み終えたらNHKオンデマンドでも観るつもりだ。

余命宣告を受けた33才の主人公の海野雫は、このホスピスで人生最後の家として過ごすことになった。ここは瀬戸内海の島にあって、とても穏やかな気候、景色が素晴らしく、何もしなくても心安まる居心地がいい所だ。

このライオンの家で提供される食事もおいしいし、スタッフの人たちはみんな優しい。さらにここには規則はない。「自由に過ごす」あえて言えばそれがルールだ。

そして毎週日曜日午後3時にはお茶会があり、ゲストのリクエストで思い出のおやつをみんなでいただく。それが「ライオンのおやつ」のタイトルにつながるわけだね。

さらには、マスターというカフェを営んでいたと思われる60代のおじさんがいる。このマスターは体調がいいときはみんなにコーヒーを淹れてくれる。

雫はそのコーヒーを海を見ながら飲む。「生きててよかったね」とコーヒーから囁かれているような気分になった。うんうん、わかるわかる!コーヒーってそうだよね。

ぼくの3時のコーヒータイムも、生きててよかったと思える時間だと思う。今日は自分で焙煎した深煎りの、スペシャルティーコーヒー・コスタリカだ。しみじみ旨いなあ。

今日はこの物語を読みながら、そしてコーヒーを飲みながら、これからの人生は一つひとつの出来事を大切にしたいなあ、そうあらためて感じてしまうのである。

そしてお正月があけて1週間ほどたった先週末、ふと思ったことがある。「そうか、もうこれからは会社に行かなくていいんだ」と。それを思うと本当に心が軽くなった。

それと同時に思ったことがある。時間がたっぷりあるからと言って、ただボーッと過ごしていると、あっという間に月日はたってしまう。そのことを忘れるなよっと自分に言い聞かせたのだ。

その意味で「ライオンのおやつ」で書かれている「限られた命をどう過ごすか」、このことはぼくにも全く同じことが言えると思う。「毎日を大切に生きよう!」と。

この本を読み始めたからか、今日から新しいことに挑戦することにした。

数ヶ月前に大好きな「春よ、来い」という曲を弾きたい、でもぼくにとってこの曲を全部弾くのは難しすぎる。だからせめてイントロだけでも弾けるようになろうと練習を始めた。

それが毎日の練習のお陰でようやく弾けるようになって、嬉しくて仕方がない。だからもちろん毎日弾いている。弾けると嬉しいし楽しい!

でも今日はそれで終わらなかった。ほんとにそれで満足していいんだろうか?

そうだ。せっかくイントロが弾けるようになったんだから、最後まで弾けるように練習しよう!と思い始めたのだ。まずはYouTubeでどんな感じかあらためて観てみた。

イントロが終わって「淡き〜光立つ に〜わか雨〜♪」が始まる。「うわ〜、やっぱ難しすぎるわ」、楽譜には♭が5つもあるし、左右の動きが次から次に変化していく。きっと今までのぼくなら諦めていたかもしれない。

でも今日は違った。最初の4小節、いや2小節だけでも練習してみよう。今日一日練習してできるようになったらその先も続けよう。そう思って練習を始めることにした。

たったの2小節だけ、というがそう簡単ではない。でも時間はたっぷりある。いつもは時間の制約があって、それほど長く弾くことがなかったんだね。今はいくらでも時間をかけて、気が済むまで練習していいのだ。

まずは左手から練習を始める。たったの2小節といえど、初めて弾くとそう簡単ではないのだ。ある程度弾けるようになったら、今度は右手だけ練習する。これだけでも軽く30分以上かかった。

次に両手を使った練習に入るが、ここからが大変なのだ。左手を意識すると右手がおろそかになり、右手を意識すると左手がうまくいかない。これを繰り返し少しずつ何度も練習するしかないので、休みながら根気良く続ける。

こうして何度も何度も練習していくうちに、頭がというより指が覚えるようになってきて、ついに1時間以上かかったけど弾けるようになった。人間って凄いなって思う。それに自由に使える時間がいっぱいあるって、どれだけ幸せなことかと思った。

今日のぼくの背中を押してくれたのは「ライオンの家」のマドンナのお陰かもしれない。「ピアノを弾くことを楽しみなさい。笑顔で弾きなさい。いつも笑って過ごしましょう!」そう言ってくれたら、なんか人生前向きになれるよね。

やっぱり本はいいなあ。そしていつかレモン島のような所にでかけて、気持ちのよい時間を過ごしてみたいなあ。

 

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