今日はCQ誌を買ってきた。その特集が「Eスポ伝搬を楽しもう」ということで、Eスポの特集が32ページ組まれていた。スポラディックE層の科学的な構造、そもそもEスポとは何か、Eスポの活用術など、かなり幅広い内容だった。
とは言ってもEスポのことは、ぼくの中では50MHz帯とかのVHF帯のことだと思ってて、あまり関係ないと思っていた。でもこの記事を読むと実はF層にも影響しているらしい。ということは昨日の8J1RLとの交信もそのことが関係しているかもしれないな。
ぼくの初めてのEスポ体験は高校生の頃で、50MHzのAMモードのみの運用だったんだけど、当時の50MHzは今とは違ってとても賑やかなバンドだった。といっても遠くまで届くことはないので、ほとんどローカル局とのQSOを楽しんでいた。
それでも夏場になると、突然Eスポが発生することがあった。すると普段は聞こえない北海道の無線局が強力に受信できるようになるので、もう興奮したねえ。まるでお祭りのような気分で楽しんだものだった。
とはいえ、最近ではEスポのことは殆ど興味がない記事だ。でもせっかくなので、普段はまったく使っていない50MHzをワッチしてみた。すると普段は聞こえるはずもない留萌の無線局から、SSBでかなり強力に聞こえた。ぼくはSSBはやらないので、下の方にずらしていくとCWの信号が聞こえた。
慌てて、アンテナのカウンターポイズを50MHz用にセッティングしたり、SWRアナライザーを50MHzに合わせて調整を取ったりして、なんとかSWRを1.5まで下げた。(ギリギリだな)
CQを出している局はJG3IFX/8、十勝からの移動局だった。さっそくコールするとすぐにコールバックがあり、お互いに599で交信を終えた。そもそも50MHzでのCWは聞いたことがないので、これもEスポならではの珍しいことだなあと思う。
Eスポの情報は宇宙天気予想センターというところで、宇宙の天気おもに太陽活動の情報を配信している。この中でEs層のこともリアルタイムでわかるようになっている。みてみるとやっぱりEスポが発生していたんだね。今年は50MHzのCWもやってみることにしよう。
アマチュア無線をやっていると、いろんなことを勉強する機会ができる。とくに太陽活動のことなんて普段はあまり意識しないことなので、なんだかスケールがでかくて面白いぞって思う。
それから、こんなことを言うとひんしゅくを買うことになるかもしれないけど、毎月ただなんとなくCQ誌(970円)を買っている。特に読みたい記事があるわけではないし、殆どぼくにとって役に立つ情報はないのにだ。知りたいことはネットで詳しく教えてくれる。付録の「FT8運用マニュアル」もいらない。
でも毎月20日頃になると本屋で手にしてしまう。なんでだろうねえ。不思議だねえ。それはCQ誌の持つ「魔力」なのかねえ。