最近の毎朝の日課はアマチュア無線で全バンドのワッチをして、今日のコンディションをチェックすることだ。今日は15m(21MHz)のFT8で北米方面がものすごく開けていた。(写真を撮り忘れたけど)
今年の目標の一つは「WAS(翻訳)」なのでこれはチャンスかもしれないと思った。WASというのははWorked All Statesの略で、アメリカ合衆国の全50州のアマチュア局と交信してQSLカードを得るアワードのこと。このために今月のCQ誌を買ったんだね。
広い土地や高台にあって、八木アンテナやダイポールなどいいアンテナが張れる局なら難しくないだろう。でも我が家のようなアパマンハムのしょぼいアンテナではそれはとても大変なことだ。
だから今日は北米狙いで「CQ NA」とコールし続けることにした。しばらくCQを続けると、CA(カリフォルニア州)、FL(フロリダ州)、IA(アイオワ州)、VA(ヴァージニア州)の4つの州と交信することができた。
その後、ほとんどコールされなくなってしまった。おかしいなと思ってFTDX10の送信出力をみると、15Wくらいしか出ていないことがわかった。あれ? なんでだろう。
ひょっとしてと思って、FT8のソフトJTDXのPwrをみるとミニマムになっている。どうしてなのかその理由がわからない。
そこで過去のFT8の写真をさかのぼってみることにした。これは以前の無線機FTDX3000で交信していたときの写真だけど、赤い○くらいになっている。
ところが、去年の9月に無線機をFTDX10に変えてからの写真をみると、Pwrがミニマムになっていた。そうか新しく無線機を変えたときに、その際の設定でこうになってしまった可能性が高い。それなのに、なんと「VP8LP」フォークランド諸島と交信できたのだ。
たぶんせいぜい15Wくらいしか出ていなかったのだろうに、直線距離で17,800kmも飛んでいる。地球儀でみると完全に日本の真裏の場所だ。よほどコンディションがよかったんだろうね。
この例は特別なんだけど、今から思えばこの頃から、なんとなくFT8の飛びが悪くなっていたような気がする。たぶん送信出力が落ちていたのが原因なんだろう。
というわけで送信出力を上げるために、PwrをMAXに上げると、送信出力は一気に100Wまで上がった。ただし念のためにALCの調整だけしておこう。
ALCというのはAutomatic Level Controlの略で、SSBの場合はゲインを上げすぎると、歪が増えるのでこれを制御しないといけない。でもFT8信号はシングルトーンなので、ALCを振らせても問題はないと言われている。
それでも念のためALCが振れないレベルまで落としたほうが無難だろうと思った。(参考情報:月間FBニュース FT8とALC、そしてスプラッタより)
ALCをみながらPwrを調整する。
ALCはほとんど振れなくなった。
このときの送信出力はというとだいたい80Wくらいだろうか。よしこれで飛びがよくなればいいなと思う。さあ再び運用開始しよう!……と思ったらコンディションがすっかり落ちてしまっていて、北米がみえなくなってしまった。残念。(-_-)
しかたがない今日のところはCWの練習に切り替えようかねえ。
ちなみに、今の所アメリカの州のどれだけの数を交信したのか調べるために、先程ARRLのLogbookにデータをアップしてカウントしてみた。するとまだ25でようやく半分なんだよ。まだまだ先が長いなあ。言いかえれば、それだけ楽しみがあるってことかな。
地図のフリー素材をここからダウンロードして、色をつけてみるとこんな感じになった。それにしてもアメリカってでかいなあ。さあこれから一つひとつ増やしていって、全部塗りつぶしてみせるぞ〜!