ピアノ

ぼくはあまりにも疲れるとピアノが弾きたくなる

ぼくが仕事をリタイアする日まで残り2週間ほどになった。実働は9日だ。ふと以前「終わってる日」がもうすぐやってくる」で書いた、年老いた医者のことを思い出した。

ある日いつものように白衣を着て診察室で待っているけれど、どういうわけか患者さんが誰も来ない。看護師さんに「どうしたんだろう。今日は誰も来ないねぇ」というと、「そうですね。最近は新しい立派な病院もありますからね」と、つれない返事。

そのうち、こういう日が続いて、いつか誰ひとり訪れる人がいないときが来るんだろうな」などと思いながら窓の外を見ると、桜がちらほら散り始めている。

…… ぼくにもそんな日が12月になればやってくるだろうなと思っていた。
あえて、12月を選んだのは、ぼくが70才になるのは来年の9月3日だが、秋は一年で最も忙しい時期なので、前倒しして注文が少ないこの年末を選んだからだった。

ところが、12月に入ると、多くのお客さんからメッセージ付きの注文が相次いだ。

・終了の知らせを聞いて残念です。最後にたくさん注文します。ありがとう!
・いつも親切にいろいろ教えていただき、とても頼りにしていたので残念です。
・御社を知って新しい趣味を楽しめるようになった老後でした。
・なくなると知ってとても残念です。これまで大変ありがとうございました!

……、こんな涙が出るような言葉をいっぱいいただき、おそらく1〜2年分はあるだろうと思うような、まとめ買いをみんながしてくれるようになった。

「注文が少なくなったなあ」と残りの日々を寂しく過ごすだろうと思っていたのに、ありがたいことに毎日てんてこ舞いの忙しさなのだ。だからお陰で愁いなど感じる余裕さえない。一年の暮れにこんな忙しい毎日を送れるなんて幸せものだなあと思う。

とはいえ、年も年なので、毎日くたくたになって帰宅するんだけど、普通ならなにもしたくないって思うのかもしれない。でもなぜか無性にピアノを弾きたくて仕方がなくなるのだよ。

いつもよりボリュームを大きくして(ヘッドホンね)、ピアノを弾くと気持ちが晴れ晴れしてきて、疲れが吹っ飛ぶような気分になれる。楽しくてしかたがない。もっと弾いていたい。そんな気分になれるんだよね。

と言っても、相変わらず「上を向いて歩こう!」と「春よ、来い」と「フォレストガンプ」を何度も弾いて、少しだけ「BEAUTIFUL LOVE」を弾く毎日だ。全く飽きない。

それでも1週間前より、1ヶ月前より少しだけ進歩しているのを実感できると、ちょっと嬉しい。自分が成長しているのを感じられることって少ないからだね。

最近では自分が弾いているのを動画に撮って、悪いところや直したほうがいいクセなどを見つけている。たまに上手に弾けたときには自己満足したりね。笑

この練習練習方法は以前からギターの練習でもやっていて、ギター講師のおおもりさんに教えてもらった方法だ。とても効果的なのでおすすめだよ。

さてところで、先日驚きのニュースが飛び込んできた。

これは岡崎市のローカルなニュースだけど、JR岡崎駅にストリートピアノが設置されるらしい。まさかのニュースだった。もちろん12月23日のセレモニーは見に行くよ。

ちょうど一年ほど前に「いつか駅ピアノで……」に書いたことが、いよいよ実現できるかもしれない。そんなことを思うとワクワクしてくる。

JR岡崎駅は我が家から歩いて7~8分のところにある。だから人が少ない時間を見計らって、こっそり演奏しにいこうと思っているのだ。そして自信がついてきたら、人が多い時間を狙う。ははは、それが作戦なのだ。

ま、そういうオジさんの夢があってもいいぢゃないか。来年は楽しみなことがいっぱい待っている年なのだ。

というわけで、今年もわずかとなってしまったけど、猛烈に忙しい毎日を送っている。最後の奉公ということでがんばるど〜〜!

 

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