ご報告!
まずは今日のブログを書き始める前にご報告です。
この話の始まりは今年の6月の始めに、血液検査を受けたことからです。その結果、中性脂肪、γ-GTP、クレアチニン、eGFR、尿酸がH判定となってしまいました。
その後、自分なりに努力した結果、今回の検査で中性脂肪とγ-GTPと血圧は、ほぼ正常と判断されました。とても喜んでいます。(これでまだ終わりではないですが……)
今日はそれまでの経緯について書いてみます。この経験が同じような血液検査の経験をされている方に、少しでもお役にたてれば幸いです。
始まりは町医者での検査から
先日書いた " マーベルおじさんの「卒酒日記」" で健康診断の結果、いよいよこのままではいけないな思ったので、今まで避けていた再検査を町医者で受けたことを書いた。
その結果、中性脂肪、γ-GTP、クレアチニン、eGFR、尿酸がH判定。つまり基準値より高いということだった。ただこの結果は過去のデータからある程度予想していたことだ。
そして医者から「このままではいけないので、大きな病院で、ちゃんとした精密な検査と治療を受けなさい」と指導された。
神の声
それは神さまからの指令だった。
「な〜、りゅ〜じよ。今は大したことないかもしれんがな。それが積もり積もって、いつか手遅れになってからでは遅いんぢゃぞ!」
そんなふうに、神の声が聞こえたような気がしたのだ。
それに、もし再検査をして結果が悪く出たとしても、まだ初期段階だから、それを受け止めて生活を改めればいい、そう思った。今ならまだ間に合うと思ったからだ。
というわけで、わが家の近くにある大病院「藤田医科大学 岡崎医療センター」への予約手続をしてもらった。
藤田医科大学岡崎医療センターで受診
1週間後の7月17日、再検査を受けるために藤田病院に行った。受付を終わるとすぐに血液検査を受け、待つこと2時間余りようやく診察時間となった。
そして診察の結果、肝機能、腎機能の指摘があったが、クレアチニンやeGFRは高いものの、尿蛋白は正常なので、腎機能については現状での大きな問題は指摘されなかった。
いや、問題はないということではなく、その問題より肝機能の問題の方を優先しないといけない。そういう話だ。
通常ならそこで治療の話になり、薬の処方という流れになることはわかっている。そこでぼくはすでに毎日散歩したり、食生活の大幅改善、そして断酒か節酒をする話をした。
そのことを伝えると、先生はぼくの考えに理解を示してくださって、今後については、その結果をみてから判断することなった。次回の検査は8月28日、6週間後である。
「禁酒」か「節酒」かの決断
というわけで、肝機能を何とかするために、ぼくは禁酒か節酒かの判断の迫られることになった。そしてずいぶん迷った末、中途半端な節酒でなく「禁酒」をすることに決めた。
さらに、実行するための飲酒量カウントダウンプログラムも組んだ。
禁酒への飲酒量カウントダウン・プログラム 7/17~7/20(普段通り):約270ml 7/21(5日前):200ml 7/22(4日前):90ml 7/23(3日前):90ml 7/24(2日前):90ml 7/25(最終日):50ml |
いよいよ最終日は50mlだ。さすがにこれくらいになると、飲んだ気にならないが、ひと口ひと口をしみじみ味わいながら飲む。そして最後のひと口。これで " おしまい " 。
というわけで、次の検診日までの一ヶ月余り、次の4つを続けることに決めた。
① 卒酒(禁酒):言うまでもなく酒を断つこと
② 運動:毎日20~30分の散歩、室内ストレッチを続ける
③ 食事:減塩し、野菜、大豆食品、海藻類他を中心とした食事に変える
④ 水分を多く摂取すること
まずは、これらのことを重点的に改善して、次の検診日の結果を迎えることにした。もしこれで結果が悪ければ、いよいよ薬に頼る生活になるが、やむを得ないなと……。
そして診断結果が出た
こうして、いよいよ、8月28日の診断当日を迎えた。その診断結果は冒頭に書いたことでおわかりかと思う。
血液検査の結果から、肝機能および中性脂肪、そして血圧についてはほぼ正常と判断された。先生から「よく頑張りましたね。よかったですね」との言葉をいただいた。
この言葉を聞いて、どんなに嬉しかっただろうか。どんなにかホッとしただろうか。努力して断酒や食事制限、運動を続けた結果が報われて、本当に嬉しかった。
この結果をわかりやすくするために、中性脂肪とγ-GTPの数値をグラフにしてみた。
中性脂肪は6月7日の値から、一気に1/3以下まで落ちて正常値になった。
γ-GTPも6月7日の値から、一気に1/5近くまで落ちて正常値に近い値になった。どちらもここまで落ちるとは想像もしていなかったので、正直いって驚いている。
というのも、7月17日の検診を受けた時に、当面の目標を「中性脂肪は200」、「γ-GTPも200」と決めて、その先も段階的に下げていこうと決めていたからだ。すごいね!
次は腎機能の改善のために行動しよう!
ただし、これで終わりではない。まだ未解決のことがある。それは「腎機能」についてだ。血液検査の結果では尿酸、クレアチニン、eGFRの結果が正常値ではなかった。
ただし、尿蛋白と血糖値が正常なことが幸いしているが、それ以外の「腎機能」の数値が正常ではない。
というより、これらの数値は良くなるということはないそうだ。むしろ大切なのは、「これより悪くならないようにしないといけない」ということだと教えてくれた。(もちろん腎機能が悪化すると、人工透析ということになることは百も承知だ)
そしてここでも「できるだけ薬などに頼らないで、他の方法で改善する方法を見つけたい」というぼくの考え方や要望を伝え、それを理解してもらえたことが嬉しかった。
そこで先生より、食事療法や生活指導を受け、それを続けながら、経過をみていくことにしましょう、ということになった。そして午後からの栄養指導の予約をとってくれた。
食事療法のこと
昼食後に病院内の栄養指導を受ける場所に行き、今回の検診結果をうけて、30分ほど食事指導を受けることになった。迎えてくれたのは優しそうな女性栄養士の方だった。
もちろん、今後のためにカミさんも同席している。というかぼくよりカミさんがメインなのかもしれない。
最初に簡単な挨拶が終わると、さっそく腎臓病の食生活についての指導が始まった。この本はそのときのテキストで、参考のために写真を撮らせてもらった。
この相談は、女性栄養士による食事指導や相談なので、医師による診断とは違い、なごやかで楽しい雰囲気で、有意義ないろんな話を聞くことができた。
正直言うと食事指導ということで、それぞれの症状によって、それはいいけど、これはダメみたいなことがいろいろあって、ちょっと面倒だなと思っていた。
それにそれぞれの食品には、制限量みたいなのがグラム表示でたくさん書かれていて、こりゃちょっと面倒だな。本当にできるのかと不安に感じた。
だから最初は完璧でなくてもいい。とりあえずは食品を買うときに「成分表示をみること」から始めることを教えてくれた。たしかに今までは全く無関心だったよね。
そして最後に、体組成計を使って 体重だけでなく、体脂肪率、脂肪量、筋肉量、体水分率、基礎代謝量、BMIなどを計測してくれ簡単な説明を受けた。なるほど!
自宅に帰ると、家にある「OMRON MBF-214」でもこれらの物が計測できるとカミさんに聞いた。
ぼくは今まで一度もこれを使ったことがなかったけど、これを機会に週イチ程度測定していくことにしよう。
腎臓病、腎機能について勉強をしよう
というわけで、この機会に肝機能、肝臓病のことをもっと勉強したいなと思ったので、「腎臓病の食品 早わかり」と「腎機能がみるみる強まる食べ方大全」を購入した。
左の本は病院で指導を受けたときのものと同じもの。そして右の本はアマゾンで「ベストセラー1位」ということで購入した。
さっそく読み始めたが、たくさんの参考になることが書かれている。ただし、この一冊にあまりにもたくさんのことが書いてあるので、できることから始めようと思う。
まず最初に、この中から「塩分チェックシート」を使って、ぼくの塩分摂取量をチェックしてみた。すると合計7点で「食塩摂取量は少ないと考えられます」だった。よし!
ただね、これも今回の一連のことがあったから、食生活の見直しを始めたんだけど、かつてのぼくで評価してみると、21点で「食塩摂取量はかなり多い」になった。この違い。
ということは、今さらながらだけど、健康というのは食生活がいかに大切なのかということを痛感した。
さらにいろいろなデータを分析すると、今のぼくの状態がわかってきた。
● 尿タンパク、血糖値は問題ない ○ ● クレアチニン、尿酸値は高い X ● 慢性腎臓病のステージは「G3a」で、これは軽度から中等度低下の状態だ △ |
ということで、このまま運動、断酒、食生活の習慣を続けていくこと。そして、今の状態を維持すれば「腎臓は守れる」と理解した。
「腎機能は良くはならない」という常識に挑戦
いや、それどころか「腎機能がみるみる強まる食べ方大全」の後半では、「腎機能低下を防ぐだけじゃない! 改善も目指せる……」と希望が持てる内容も書かれていた。
このことは、ぼくがこれから一番注目している所なんだね。というのも次のグラフをみてほしい。
これはこれから取り組む尿酸値のぼく自身の過去のデータだ。もちろんこれまでの20年ほどは、一度もこれらの対策を打ったことはない。(正確にいうと、最後の2024/08/28は食生活を変えた始めのころのデータなので、その影響かもしれないが)
それなのに、良くなったり悪くなったりと、こんなにバラツキがある。つまりこれは「自分が持っている体質」というものなので、これは変わらないのでは?と思っていた。
というわけで、これまでのこういう経験があって「どうせ放っておいても、大きな問題はないんだ」と思ってしまっていた。
でもこれからは、あえて「いやそうぢゃない。努力次第で自分の体質は変えられるのだ」という気持ちで、少しでも改善できるように、これからも勉強を続けていこうと思う。
どうかそのあたりを、ぜひ注目してほしいと思います。やっぱり努力してもあまり意味がないのか、それとも努力すればこんなに良くなるのかです。
ぼくは、ぼくの食べたものでできている
というわけで、ここまでいろんなことを書いてきたんだけど、「健康を守るということが、いかに大変なことか」というのが正直な感想だ。
血液検査のことや、飲酒のこと、運動のこと、食事療法のこと、その他いろんなことを勉強して、それを実践して、その結果をみて次の行動に移していく、その永遠のループだ。
こういうことを考えると、面倒くさいとか、難しいとか、そういう気持ちになってしまうかもしれない。でも正直いうと、ぼく自身はこのことを心から楽しんでいる。
なぜなら、今まで知らなかったことを知ること、そして実践していくことで、自分の身体が良くも悪くも変わっていくということだよね。これは本当にすごいことだと思う。
きっかけはたった3ヶ月前に「今年の血液検査をどうするか?」ということで始まったんだけど、もし何もせずそのままにしていたら、ぼくの人生はどうなっていただろうか?
想像するに、それでもたぶん悪い方には進まなかったと思う。というのも人生には必ず分岐点がある。その分岐点でどちらの道に進むかで、そこで正しく判断できればいい。
そして今この時点から始まる「ぼくの人生」がどうなっていくのか? 全ては自分次第だってことだ。それを導いてくれる神さまは、いつもぼくの中にいてくれるからだ。
最後にこんな動画をみつけたので、ここにあげておこう。
そう!「きみは、きみのたべたものでできている」たしかにその通りだよね。
ちなみに「コーヒーが肝機能を良くする」という話は、あえてデータを示す必要もないほど、周知されていることだ。しかも焙煎したてのコーヒーならなおさらだ。
なぜか今日のコーヒーはひと口飲むたびに、肝臓が反応しているような気がする。笑
というわけで、とりあえず一つ目のステップを乗り越えることができた。そして次のステップに上がるために、できるだけたくさんのことを学んで、実践していこうと思う。
次回の検診日は10月2日だ。少しでも前に進むことができたらいいなと思う。