いったい、このアパッチという曲を何回聴いたことだろうか。ぼくは毎日YouTubeでこのジェフおじさんの弾いている、いろんな曲を繰り返し聴くようになった。ほんとうに大好きになった♪
このアパッチという曲は、ベンチャーズの名曲として有名なんだけど、もともとイギリスのシャドウズというバンドのヒット曲で、その後ベンチャーズもカバーするようになったものなんだよね。
ぼくは正直言って、シャドウズのことは最近まであまり知らなかったんだ。ジェフおじさんのサウンドを毎日聴くようになってから、ぼくはだんだんシャドウズサウンドの虜になっていった。やがてベンチャーズもいいけど、こっちのほうをコピーしたくなっていった。
澄んだリバーブサウンド、そしてテクニックよりメロディアスなサウンドが、ぼくにはとても心地よくきこえる。
面白いことに、YouTubeは自分が興味のある動画を観ると、「これもいいよ!」と教えてくれる。それで知ったのがこのデイブおじさんだ。他にもイギリスにはこんなふうにして、動画をアップして楽しんでいる人たちがいっぱいる。いいなあ。
デイブおじさんはホームページを持っていて、ここでバッキング・トラック・ウェブサイトを紹介してくれているよ。要するにギター用のカラオケだね。
例えば、http://goran.tangring.comといういサイトにはこんなにたくさんの曲が無料でダウンロードできるようになっている。凄いねえ。(@_@)
他にもたくさんのサイトで無料のもの有料のもの、いろいろ見つかった。その中でぼくはhttp://www.guitarvoice.com/からダウンロードしたアパッチを使うことにした。(なぜか今日の時点でアクセスができないけど)
そしてデイブおじさんはAudacityを使った録音の方法を教えてくれている。他にもエフェクターでの音作りや、動画の録画のことやいろんなことを教えてくれている。親切だよねえ。
今回使った機器はこんな感じ。ギターはヤマハのサイレントギター。これにAX3Gというエフェクターをつなぎ、その出力をUA-4FXというオーディオインターフェイスにつないで、そこからMac Book Proに入力する。機器はどれも古いものだけど、ちゃんと音作りはできた。
さっそくAudacityをダウンロードして試してみることにした。バッキングトラックは簡単に取り込める。ところがどうしても録音したいギターの音がうまく入力できない。とにかくいろいろ試してみたけど、どうやってもうまくいかないんだよね。
仕方がないので、というか元々Macに付属しているガレージバンドを使えばいいんだけどね。こっちならちゃんとギターの音が入力できて、録音もできることがわかった。
ただ一つ、取り込んだmp3のバッキングトラックのテンポ(スピード)が変えられない。録音したギターの方は変えられるのに、なぜだ?
じゃどうしたのかというと。Audacityで取り込んだバッキングトラックのテンポをスローにして、一旦wavで出力したものを、ガレージバンドに取り込んでみた。ま、とりあえず使える。これでいいか。
アパッチはあまり難しくないので、数回の練習でなんとか弾けるようになっていた。よし、試してみよう。バッキングを聴きながらメロディを弾く。なんか気持ちいいなあ。
練習が足りないのでまだ下手くそだけど、ちょっとだけ聴いてね。
こうして、録音したサウンドを再生してみると。おお〜、なかなかいいぢゃないか。まるで本当のバンドで演奏しているみたいだ。それにめちゃくちゃ楽しい♪
ただやっぱり一つだけ大きな不満が残る。それは使っているギターがサイレントギターなので、「アーム」がないのだ。あの独特のシャドウズサウンドを作るには、どうしてもこれがないとだめだ。
というわけで、おじさんはエレキギターの情報を集めることにした。フジゲンというブランドは知らなかったで「このフジゲンのFGN JST7で決まりかな」と書いたんだけど、その後、ちょっと気が変わってきた。
いろいろ調べていくうちに、欲しくなったのがFENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional '50s Stratocaster Maple Candy Apple Redというフェンダージャパンのモデルだ。カラーはもちろんキャンディ・アップル・レッド。決め手になったのは、やっぱりネックがソフトメイプルだということ。そう、白っぽいやつのほうね。こっちの音の方がすきだし、見た目も好きだ。
よし、これにしよう。ネットだと安く買えるけど、やっぱり実際に見てみたい。ならば、朝一で名古屋(電車で片道1時間)のお店に行ってみることにしよう。岡崎の島村楽器は数が少なすぎるので、大きなお店でフェンダーだけじゃなく、たくさんの種類のギターを実際に自分の手で確認してみたいのだ。
……と、思っていたら、かみさんからドクターストップがかけられた。
「まだ先週の疲れが取れていないんだから、この休みは休養しなさい」と……。
たしかに、まだ疲れが酷い。それに週明けの出荷業務や決算業務の激務に備えなければなと思った。
ま、時間はたっぷある。これからゆっくり楽しめばいい。今日明日はしっかり休むことにしよう……。さあ、りゅうじおじさんはこれからエレキギターを始めるよ♪
P.S.
…と、怒濤のように変化した、この数日間の流れを、一気にを書いてみた。人生というのは、なぜか自分が考えたようには生きられないものだ。むしろ、予想に反して全く知らない誰かが、突然自分の人生を変えるようなことをしてくることがある。
映画『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士が言った言葉があるんだけど。『 欲望というのは自存するものではなく「それを満たすものが目の前に出現したとき」に発動するものなのである 』という言葉。
今回も偶然にYouTubeで観たジェフおじさんの動画を観て、この展開になった。でもそれは、自分にその因子を持っていたからのできごとだと思う。そのセンシティブな受信感度こそが、生きる上でとても大事なことなんだなと思っている。
そのキーワードは「どうしたら人生を楽しめるのか」じゃないのかなあ。と、思うけどどうですかね?