以前のブログ「SAYONARA 8N6OLP!」でどうしても「8N6OLP」局と交信できなかったので、せっかく「東京2020 JARL記念アワード」の達成まであと1局となったけど諦めることにした、と書いた。
今日も14MHzのFT8をワッチしているとJTAlertから「Wanted Call♪」とアナウンスがあった。一旦諦めたと言ってもチャンスがあるならとコールした。しかしやっぱり何度もコールしたがコールバックされない。
そして諦めかけたときにコールバックされた。しかし「73」が返ってこない。やっぱりダメかと思った。いや、この後に先方は「RR73」を送っているのに、こちらがデコードできてないのかもしれない。
FT8の「交信成立」というのはぼくの中では73が返ってくることだと思っているけど、本当にそうなのかなと思った。そこで調べてみると解釈は分かれるようだ。その中で「JH1DOM」局のブログに「FT8交信成立タイミングについて ・・・ 再考中」という記事が目に入った。
上の画像で言うと④の段階で「交信成立」だということだった。
つまり、CQに対してコールバックしシグナルレポートが遅れられてきて、こちらからシグナルレポートを送ったら「交信成立」というのが「世界スタンダード」になっているのではという体験だった。ぼくもそうではないかと思っている。
そういえば以前書いた「JTAlertXのメッセージ機能を見つけた」でこんなことがあった。
「ZL1MVL」局のCQをコールした。相手局からシグナルレポートが返ってきたので、こちらから「R-15」を返した。しかし先方から「73」が返ってこないので、何度も「R-15」を送ったのだ。それでも「R-15」を送り続けたが「73」が返ってこない。もうダメかなと思っていた。
すると、相手局からJTAlertX経由でメッセージが送られてきたのだ。画面に小さなウィンドウで「ZL1MVL:qso ok in log arigato 73」と表示された。あれ?これはなんだ? と思った。これは「何回もレポートを送っているけど、ちゃんとQSOは成立したよ」と言ってきたんだな。すぐに「ok tnx 73」と書いて「Send」ボタンを押した。
そのことを思い出したので、今回もメッセージを送ったけど、「OFF LINE」と表示されたのだ。つまりJTAlertXは使っていないのだね。使えたら良かったのになあ。
この例でもこちらからシグナルレポートを送った段階で「交信成立」したということだね。さて、先ほどの続き。ちなみにぼくがCQを出した交信の例で書いてみよう。
ぼくが①CQを出して②BG2KUD局からコールされた。この段階ですでに相手局のシグナルは「-12」と確認できている。そこで③こちらから「-12」のレポートを送った。そして④相手局は「R-09」のレポートを送り返す。こちらから「RR73」を送っているが、これがなくても成立しているという話だ。
つまり、RR73が返ってこなくても、お互いにレポート交換ができていれば「交信成立」と判断してよいということ。たしかにその通りじゃないかと思う。(当然だけどお互いの解釈が違えばConfirmはできない)
CWの世界でもパイルアップ状態では73などなくても交信成立する。こちらからコールすると③CQ局からのこちらのコールサインとシグナルレポートが送られてきて、④こちらからレポートを送っても73が送られてこなくて、そのままCQを出している。つまり「交信成立」したということだ。それと同じことなのだ。
ただし、一つだけ解釈が分かれるのは、③のレポートを先方が受け取りましたよ、というのは④で確認で確認できるが、③のままで終了したらそれがわからない。(第三者からみるとお互いにレポート交換はできているが)
となると、CQに対しては②でコールバックするのではなくて、④でシグナルレポート付きでコールバックして、③で成立というのが理にかなっているように思う。パイルアップの時はそういう方法をよく取る。
実際に「8J1RL」局と交信した時もそうだった。
「8J1RL JA2WIG -14」とにかくあきらめずにコールすること24回。諦めかけたころに「JA2WIG 8J1RL R-16」とコールバックがあった。そしてこちらから「RR73」を送り、先方から「73」が届いて終わる。こういうやり方だ。さっそく今日からは全てコールする場合はこの方法に切り替えた。
FT8はまだ始まって歴史が短いモードだ。しかも「世界デジタル通信委員会(IDO)」みたいな組織があって詳しくルールが決まっているわけではなく、解釈もまちまちでバラツキがある。
気分的には「73」は終わった感があるけど、それは必ずしも必須事項ではない。ということで、今回は交信成立ということにしてログにアップすることにした。