JT65というデジタル通信にチャレンジし始めたけど、ぜんぜんうまく行かない。昨日も時間があったので、多くの解説サイトを調べながら試したのだけど、やっぱりうまく行かない。あかんわ、もうや〜めた。と一旦全て片付けた。
もうや〜めたと思っていたのだが、夢の中でもあれこれグルグルと考えてしまった。明け方になって眠りが浅い中、ふとある答えが浮かんだのだ。
今回のシステムはFT-817という、たった5Wの送信出力の無線機、そしてパソコンと無線機を結ぶインターフェイスがSignalinkという機器だ。
このSignalinkというのは、そもそもComポートではなく、サウンドカードを使ってデータをやるとりしているじゃないの?と気が付いたのだ。つまり、Comポートの設定はしないでいいんだよ、っていうことじゃないのかい?
おーし、わかった!……と、ここまでが夢の中でのやりとりだ。というか、半分起きていたんだと思うけどね。
今日はいつもの日曜日よりも早く起きて、というか寝ていられなくて、さっそく試してみた。
設定を変更して、テストをした。送信と同時に別の無線機でモニターしてみた。すると、見事にピーピーと、あのJT65特有な音の電波が出ていた。さらに、もう一つ無線機の設定の間違いに気が付いた。CWフィルターがナロー(狭い)になっていたのをOFFにしたら、一気に全てが解決した。
そして、ここからは小まめな調整です。パソコンのサウンドのボリューム、SignaLinkのボリュームを細かく調整して、最良ポイントを探す。と言ってもこれもテストの繰り返しだけど。
さっそく試しにCQを出してみたら、北海道の局がすぐに読んでくれた。みごと交信に成功!お〜〜〜!やった〜〜! 苦労したが、初めてJT65で交信成功!
興奮しながら、もう一度CQを出してみると、今度は台湾の局がすぐに呼んでくれた。すごいことですよ。たった2.5Wの送信出力で、遠く台湾の局と交信できてしまうんだからねえ。
その後数局の北海道の局とも交信ができたので、今日のところはここまでにしよう。まだまだこの方式のことで、勉強しないといけないことがいっぱいあるのだ。
さて、このJT65という通信方式はどうやって交信するのかというと、本当に簡単だ。まずこちらがCQを出すと、条件があえば呼んでもらえる。呼んでくれた局にシグナルレポートを送る。先方からもレポートが送られてくる。了解と返事します。先方からはさよならと言ってくる。交信終了。
これだけのことを画面の左にあるように、ごく短い符号でやりとりを、一定時間ごとに送受信しあう本当にシンプルすぎるくらいの通信方式だ。
なので、物足りないといえば物足りないだろうし、コーヒー飲みながらポチッとボタンを押すだけみたいな気軽さもある。ま、いろいろあっていいんじゃないかねえ。
一応、ぼくのメインはCW(モールス)ということだが、アマチュア無線には他にもいろんな楽しみ方がある。できるだけ経験してみたいものだ。まだまだRTTYだとか、PSK31とかの未知なるデジタル通信もある。錆びかけたオジサンの頭の体操としては最高なのかもしれないねえ。
そうそう、このデジタル通信には、別の意味ですごいことがわかった。
それは交信した情報がPSKMAPというサイトで見ることができちゃうのだ。
ぼくのと台湾の局の情報がこんな風に地図でみえる。JA2WIGとBX7AAT局が線で結ばれているよね。距離にして2,132kmだって。わ〜い、楽しいなあ。(^^)
最後にぼくと同じようなことで困っている人に参考になるサイトをリンクしよう。
・ アマチュア無線その後(FT-817でJT65Aモードの交信)
・ Setup the FT-817 for PSK31 PSK31ですけど、設定は参考になります。設定部分は5分すぎからです。