4月29日午後9時から翌30日午後9時まで「ALL JA コンテスト」が開催されたので参加した。2月の「初めてのCWDXコンテストにチャレンジしてみた」と3月の「東海QSOコンテストに二刀流で参加した」についで3回目のコンテスト参加となる。
開始時間の午後9時になると、7MHzのCW帯では、ウォーターフォールがまさに滝のようになって見える。すごいねえ。さすがの4大コンテストだけあるなあ。
……と感心しながら、ぼくもこの滝の中に飛び込んでいった。とにかく作戦もなにもない、ぼくはCQを出す勇気はないから、もっぱら呼び周りで交信相手を探すだけだ。
今回も「CTESTWIN」というコンテスト用のソフトを使い、操作はキーボードで行うので、パドルを使うことはないけど、何かあったときのために横に置いておいた。
左の画面はCTESTWINの運用の画面で、右側はFldigiというデコードソフトの画面だ。こちらはものすごく高速で打ってくる局のコールサインを読み取るために使う。
そしてYAESUのYH-77という通信用のヘッドフォンを使って、より聞き取りやすくしている。これがあるとないとでは集中度が全く変わるのでおすすめだ。
というわけで、これがCTESTWINの画面だけど、これはとても優れたソフトだと思う。まず交信したい相手のコールサインを入れて、パソコンのF6ボタンを押すとこちらのコールサインを送信してくれる。
そして相手からのコンテストナンバーを入力して、こちらからF7ボタンを押すとセットしてあるコンテストナンバー「5992OM」を送信してくれる。県ナンバー20の0は-----だけど、代わりにO --- でよい。CWDXコンテストはT - で良かった。
さらにたくさんの局と交信していくと、すでに交信済みかどうかがわからなくなってくる。そういう場合は「デュプチェック」ボタンを押すと交信済みの場合警告してくれる機能がある。これで随分助けられた。
とにかくぼくはまだコンテストに慣れていないので、連続して運用するのではなく、休みながら何回かに分けて目標達成まで運用することにした。
そして最終目標は100局と交信することだった。
① 4/29 21:00 〜 21:59 :16局
② 4/30 08:16 〜 09:32 :24局 累計:40局
③ 4/30 10:02 〜 12:09 :30局 累計:70局
④ 4/30 13:11 〜 15:34 :30局 累計:100局
こうして2日目の15時34分、ついに100局との交信を達成した。まだ時間はだいぶ残っているんだけど、今日は他にもやりたいことがあるし、目標も達成できたからこれで終了しよう。
それでも久しぶりにこんな無我夢中の体験は凄く楽しかった。これは競い合うという感覚ではなく、むしろ参加者全員が楽しみながら一つの方向に向かって走っている、まるで市民マラソンのようなものかもしれない。
今回のスコアは、交信数が100でマルチが50、合計5,000点と実にキリのよい点数を獲得した。マルチ50に貢献したのは14MHz帯での運用だった。マルチというのは県の数とバンドの数でカウントされる。
7MHz帯ではほぼ本州が中心で、北海道や九州は殆ど交信できなかった。逆に14MHz帯では本州が聞こえなくて、北海道や九州が中心となった。
そして本州や沖縄は全て県単位でのマルチだけど、北海道は広いので14のエリアに分かれている。その内の7つのエリアを獲得した。そして九州も7県すべてと沖縄県も交信することができた。掛け算なので大きい。
そういう意味でいろんなバンドで運用するのは、広い範囲でカウントが取れるので面白い。次回からは50MHzにも出られるようにしたいなと思う。
そしてこれが時間帯別のグラフ。これもCTESTWINで表示させることができて便利だね。
アマチュア無線のコンテストは数々あるけれど4大コンテストと言えば次の4つになる。
第65回 ALL JAコンテスト:2023年4月29日(土)21:00〜30日(日)21:00
第53回 6m AND DOWNコンテスト:2023年7月1日(土)21:00~2日(日)15:00
第65回 フィールドデーコンテスト:2022年8月6日(土)21:00〜7日(日)15:00
第44回 全市全郡コンテスト:2023年10月
今年の目標は4つ全てのコンテストに参加することだ。もちろん上位入賞などそんな大それたことは考えていない。とにかく参加して楽しむことが一番だと思っている。
ぼくはこれまでコンテストには全くと言っていいくらい興味がなかった。むしろ何が楽しいんだろうと思っていたくらいだ。
でも実際に参加してみると、これはお祭りなんだと、楽しむものなんだとわかった。そしてCTESTWINというソフトがあれば、初心者でも気楽に無理なく参加することができるんだよ。
これはJF9JTSさんが実際にCTESTWINを使ってコンテストに参加しているようすだ。これはCQを出して運用している。JF9JTSさんのようなベテランになると、こんなふうにどんどん交信ができるんだね。
CQではなく呼び周りでの参加なら、じっくりコールサインと相手のコンテストナンバーをあらかじめ読み取って、タイミングを計って送信すれば必ず交信できる。
それともう一つ、コンテストはCWのスキルアップができる絶好の機会でもあるんだね。例えば相手のコールサインを読み取るということ、そして送信もパドルを使えば送信のスキルアップにもなる。
今まで参加することに興味がなかった人も、ぜひ積極的にチャレンジしてみて欲しい。その楽しさは実際にやってみなければそれが理解できないからね。
P.S.
ひぐさん
この人形は「ひぐさん」という名前で、東京にある陶芸教室の講師ひぐちさんが作った自分人形です。ある日、ぼくがTwitterにあったこの人形に一目惚れをしてしまったので、物々交換させてもらったものです。
会社で仕事をしていたときは、いつもぼくの心を和ませてくれました。そして今もそこにいるだけで、なんだか穏やかな気持になれます。
・ぼくのブログ「ブツブツ交換で新しい何かが生まれる」
・ひぐさんのブログ「ブツブツ交換。」
物々交換っていいなとあらためて思いました。