このところ、電波の状態が最悪で夜はまったく聞こえてこない。昼間の7MHz帯なら少しは聞こえてくる日がある。なので、久しぶりに会社からリモート(遠隔操作)でCWの運用をしようと思っている。
その方法のことを以前に書いていたと思ったら、まだだったので復習をかねてここに記録しておこう。(あくまでもこれはぼくの例なのでもっと良い方法はいろいろあると思う)
自宅には無線機FTDX3000とWindows(A)、会社の方はMacBook Pro(B)でこちらから自宅の無線機を操作することになる。
それぞれのパソコンにはTeam ViewerとSkypeをインストールしておく。Team Viewerはリモートでパソコンの操作をするソフトで、Skypeは音声(無線機の音や送信するCWの音)を聞くためのソフト。
まず(A)側で通常の運用の通り、無線機FTDX3000の電源を入れる。次にHam Radio Deluxeを立ち上げる。これでパソコンと無線機が連動し、パソコンで無線機のいろんな操作が可能になる。
次にログソフトHam Logを立ち上げる。さらにCoopHLというパソコンでCWを送信するソフトを立ち上げる。当然ながら、これを運用するための、USBIF4CWというインタフェースは必要になる。ここまでは通常CWで交信するためのソフトでいつもやっていることだ。
そして、(A)側でTeamViewerを立ち上げる。このときに画面に出るIDとパスワードはメモしておく。これは(B)側で必要になる。
次に、無線機のPhone(ヘッドホン端子)とパソコンのマイク端子を接続コードで接続しておく。さらにSkypeを立ち上げておく。お互いの連絡先は事前にメモしておくこと。ここまでが自宅側の準備だ。
これを会社の方からそれぞれのソフトを動かし、会社であたかも自分の部屋で交信すると同じようなことができるわけだ。
会社側からMacBook Pro(B)を起動し、TeamViewerを立ち上げる。事前にメモしたIDとパスワードを入れると画面にWindows(A)が出てくる。
そしてSkypeを立上げWindows(A)と接続する。これであたかも自宅にいるかのように操作ができる。Ham Radio Deluxeで周波数を変え聞こえて信号に合わせる。CoopHLであらかじめ設定してあるメッセージをボタンで押すだけで、いろんな文字を送ることができる。Ham Logでログも登録できる。
もちろん、全てのソフトはリモートで終了させることができるし、Ham Radio Deluxeは無線機の電源を切ることもできるので安心だ。最後にTeamViewerとSkypeを終了させてリモート操作は終了する。
いずれのソフトの使い方の詳細は省略するけど、いろんなサイトで詳しく教えてくれるので、苦労はしないと思う。それに工夫しだいでもっといろんな使い方ができると思うので、それは楽しいかもしれない。
そうそう、ヤエスFTDX3000のオーナーズラウンジにコントロールソフトPCC-3000が用意されていて、無料でダウンロードできる。これを使えばHam Radio Deluxeがなくてもリモート操作ができる。このソフトは周波数の部分が7.000.000のままなので、別にカメラを用意してSkype経由で音声と別に無線機の周波数の画像も見えるようにする必要があるけどね。
でももちろん、電源オフもできるし、普通に使えるので、わざわざHRDを用意しなくてもいいかも。他の無線機にもこういうソフトは用意されているかもしれない。そうそう、HAMSTARも試してみたいなと思う。