ジュピターの製作は他のことを楽しみたいので、どこかで区切りをつけてしばらくお休みすることにした。その区切りまではもうちょっとの作業だ。
いつものように、ジャズを聴くかYouTubeで音楽を聴きながら作業をし始めた。今日は久しぶりに「山下達郎サンデー・ソングブック」を聴くことにしよう。
番組の冒頭のメッセージにぼくは心を打たれた。今のコロナウイルスの中にあって、ぼくが思っていることと同じことを彼はもっとわかりやすく伝えてくれた。このメッセージを他の人にも聴いて欲しいと思ったので、このブログに書きとめることにした。
その内容をぼくが少しずつ聴きながら文字に変えていったけど、間違っていたところがあったらゴメンね。でも伝えたいことは伝わると思う。
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非常事態宣言が出されました。それに対していろいろな声があります。普通に社会生活を送っている人にとって、家にこもって外に出るなという。また中小の経営者にとって店舗の営業の自粛せよといって、今の状況に対して、不安のないかたなど一人もおりません。
怒りのないかただって一人もおられないと思います。みんなジリジリした気持ちです。それを口にしたい衝動をみんなかかえています。
政治のふがいなさ不明確さ、いつものごとく官僚の責任意識の曖昧さ、行政の拙速さ、企業の保身、メディアの的外れ、エトセトラエトセトラ。私くらいの年齢になりますと、いったい裏で何がうごめいているのか、いろいろと想像が膨らんでしまいます。
こういう現状の中でうまれる、数々の不条理への戸惑いとか、うっぷんいらだちを抑えきれずに、ある人はそれをネットに噴出させ、ある人はメディアを使ってぶちまけています。そうしたい気持ちは痛いほどわかります。私だって思いっきり怒鳴りまくりたい衝動があります。
でもそんなことをしてもウイルスがなくなるわけではありません。毎日毎日メディアに登場する細部をつついては批判と罵倒に明け暮れている。そういうものが人びとの不安をどれだけあおっているか、なぜもっと寛容な建設的な言論行動をとれないのか不思議でなりません。
私はそうした政治的な言説に、あまり深く立ち入らないようにつとめているんですけれども、いま、いちばん必要なのは政治的利害を乗り越えて、団結ではないかと思います。いま政治的対立を一時休戦して、いかにこのウイルスと戦うかを、この国のみんなで、また世界中のみんなで助け合って考えなければならないときです。
なんでも反対、何でも批判の政治プロパガンダはお休みにしませんか。責任追及とか糾弾は、このウイルスが終息してからでもいくらでもすればいいと思います。再三再四もうしあげているように、こういうときは冷静さと寛容さが何よりも大事です。静かに落ち着いて物事を語りましょう。正確な判断は冷静さからしか生まれません。
過酷な現場で働く医療スタッフは、みんなそれぞれの思いを持ちつつも、黙々と戦っていらっしゃいます。スタンドプレーのメディアピープルのじゃなくて、そういう医療従事者のみなさん、みえないところで人知れず働く方々に思いをはせましょう。彼らを励ましもり立て、我々は我々でできることをいたしましょう。今はできる限り他者との接触をさけ、感染の広がり防ぐを努力をいたしましょう。
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まったくその通りだと思う。
こういうこともあって、ぼくは殆ど報道番組は見なくなった。みんな勝手なことばかり言っていて、ますます不安がいっぱいになるだけだ。それに心が荒れる。
もちろん最低限の情報は必要なので、事実だけを報道するNHKニュースと新聞を見て今の状況を把握している。それで充分だ。自分を守るのは自分しかない。そして嵐が去るのをじっと待つ。それでいい。