昨日の「SAYONARA 8N6OLP!」で8N6OLP局は諦めてアワードを断念した。そしてしばらくはFT8の運用をお休みにして、代わりにCW運用に切り替えることにした。
ぼくにとってはCWのDXが一番の楽しみなんだけど、まだサイクル25が来ていないので、国内でのCW運用になる。
まず最初は18MHzのCWをワッチすると、意外にも今日はコンディションがいいらしい。さっそくCQを出していた東秩父村移動の「7L4SCQ/1」局をコールするとすぐにコールバックしてくれた。やっぱりCWは楽しい!
続いて「Jクラスター」で7MHz帯の情報を見ると「8N1MORSE/9」と「8J1OLYMPIC」の2つの記念局が出ているらしい。
「8N1MORSE/9」はコールサインでわかるがモールス電信活性化事業をPRする記念局ということらしい。「8J1OLYMPIC」はいうまでもなくオリンピック開催の記念局だ。
「8J1OLYMPIC」はコールする局が少ないのですぐに交信できた。「8N1MORSE/9」はものすごいパイルアップになっていて、とても交信できる状況ではなかった。
それでもせっかくなのでトライすると、5分ほどでコールバックしてくれた。運用地は富山県氷見市なのでここからはちょっと厳しいエリアだったけど、なんとか交信することができてよかった。
さらに夜になると「8J1JARL/1」がCQを出していてパイルアップ、コールするとコールバックしてくれたが、たしかこの記念局は3月31日までじゃないのか?
調べてみると「JARL山梨県支部の御好意で、支部委員立ち会いのもと体験•記念局8J1JARL/1の運用を行いました」というツイートを発見。
このイベントは「アマチュア無線活性化キャンペーン」なので、こういう機会がもっと増えるといいなと思う。
久しぶりのCW交信だったが、やっぱりFT8とは違って自分の手でパドルを使ってモールス信号を送り、相手の信号を読み取って交信しあう、この醍醐味はまさしくアマチュア無線の電信ならではのものだと思う。
今や「絶滅危惧種」と呼ばれたり「無形文化遺産」登録を目指している話とか、なんだかもう異端児のように思われるんだけど、やっているぼくたちには全くそういう気持ちはない。とても多くの無線局が楽しんでいるのだ。
むしろSSBやFT8やRTTYなどの世界では決して味わえない特別な充実感がある。モールス信号のサウンドが心地よかったり、短いやり取りでも心が通じたり、とても弱い信号でもなんとか解読できたり、この世界ならではの魅力が満載なのだ。
一方でもちろんFT8にもたくさんの魅力がある。その一番の魅力は世界中と簡単に交信することができることだ。しかも時々珍局と言われる無線局との出会いもある。これはとても魅力的だよね。だからそれぞれの楽しみ方で楽しむのがいいと思う。
7月から8月にかけて交信できた記念すべき無線局を紹介しよう。
JT1BV
モンゴルの無線局。立派なシャックだな。
8B1FTDM
インドネシアのFT8デジタルモードクラブの4周年の記念局
3W1T
ベトナムのハノイの無線局で、QRZ.comによると「2018年1月以降、エディは心臓のアトラックと脳卒中のためにほとんどの視力を失っています」と書かれている。それでもFT8はできるくらいには回復しているのだろうか。
JA1TOKYO
言わずと知れた東京オリンピックアマチュア無線記念局。そして8N*OLPは6エリアを除いて全て交信することができた。8N6OLPはどうしても交信できず断念した。
CX6VM
南米の国ウルグアイとは4年ぶりの交信。その頃はJT65だった。
8C50ODKS
インドネシアの記念局らしいけど、意味がよくわからない。
5Z4VJ
始めてケニアの無線局と交信できた。
ということで、FT8の魅力は海外のいろんな無線局と交信できるチャンスがあるということだ。特に14MHz帯はコンディションがとても安定していて、いつでも遠くの局と交信できて楽しかった。
さあ、これからは国内中心になるけど、できるだけ多くの無線局とCWで交信しようと思う。そしてたくさんのQSLカード交換をしようと思う。
コロナウイルスが猛威を振るっていて、ついに今日は2万人を超えた。自分が絶対に感染することがないよう外出はほとんどしていない。それでもぼくはアマチュア無線を楽しむことで、外部とのつながりを持てているし、充分に人生を楽しめている。本当に素晴らしい趣味だと思う。