さあ、今日から帆船模型作りが始まる。まずは作業環境作りから始めよう。
アマゾンで折り畳みデスクとカッティングマットを購入。ここが帆船模型作りの専用コーナーになる。
その他、ホームセンターや100均で道具たちを揃えた。
卓上バイス、3種類のノコギリ、ミニカンナ、ミニ曲尺、ノギス、彫刻刀、はけ、木工用ボンド、アロンアルフア、ピンセット、ヤスリ、サンドペーパー、ダブルクリップ。
道具がいっぱい揃うと、なんだか楽しくなってくるものだなあ。
そして、船体の組立て図面を壁に貼って見やすいようにしてみた。さあ、いよいよ組立てに入るぞ〜!
で、もって、これが組立ての説明書……。
実に味気ない。というか、何を言っているのか、さっぱりわからん。
帆船模型作りがまったくの初めてのぼくにこれだけで作れというのか!?
たぶん、日本のメーカーなら手順をイラストか写真を付けて、詳しく解説しながら、親切にわかりやすくしてくれるだろう。アマチュア無線でもそうだが、欧米のメーカーの説明書は日本のそれと比較すると、不親切なんだなあ。
いや、でもこれは違うのかも。
というか、これはむしろ「自分で考えろ!」ということなんだと理解した。図面とこの簡単な説明を読んで、自分で作り方をイメージして作ってくれということなんだろう。金型で作られた精密なプラモデルを作るのとは違う。これは木材を切ったり、削ったりして作るもの。つまり楽しみ方の哲学が違うんだと思った。
そういえば、シーカヤックを作った時も同じだった。ごく簡単な図面だけを頼りに手順は自分で考えた。失敗の連続だったけど、それが楽しかった。あれと同じなんだよな。
よし、わかった。
といいながらも、最初から困ったことが起こった。
それはパーツをカットすることだ。ただこのつなぎ部分をカッターナイフで切ってバラバラにするだけのこと。……と普通は思う。
でも、このパーツは厚さが5mmもあるし意外に硬い。しかもカットする部分の長さが長い。なので、この一カ所をカットするだけで、もの凄く力がいるのだ。それが4カ所もある。気持ちが萎えてしまうくらい。それがフレームだけで11枚、ということは44カ所もカットしないといけない。こりゃ困ったなあ。
他のメーカーのものは、このカット部分が凄く短い。中にはカット済みのものもある。いや〜、参った。だってフレーム部分はもちろんだが、板になった細かいパーツも含めたら途方もない数になってしまう。
というわけで、写真は前後するが、この問題を解決するために、この3種類のノコギリを買ってきた。
一番左は糸ノコだが、この刃の部分の先端を加工して、カット部分の隙間に入れてから、本体にセットして使うようにした。これはとても面倒な作業になったので、却下。
一番右の引き廻しノコは、歯の部分が粗すぎてひっかかる。実に使いにくい。これも却下。
真ん中の金切りノコは木工用ではないが、歯が薄くて作業がしやすかった。とりあえず採用決定。カッターナイフや彫刻刀を使うよりは楽にカットすることができた。
でも、小さなパーツではこの方法は使えないので、無理だなあ。ま、他によい方法があるかもしれないので考えよう。
というわけで、第一日目はここまで進んだ。いろんな趣味があるけど、帆船模型の面白さは、いろんな壁にぶつかって、それを乗り越える工夫をする楽しさにあると感じた。
今日はパーツのカットの問題だけじゃなかった。最後のフレームを差し込もうとしても入らない。あれ?と思ったら、板の厚さは5mmに対して、それを差し込む切り込みは4mmしかないのだ。仕方がないので、ヤスリで少しずつ削ることになった。(;´Д`)
それから大切なことを学んだ。
説明書が極めてシンプルなので、先の工程を読んできちんと理解して、シミュレーションをすることの大切さを感じた。今の工程で先の工程をイメージして、今のうちにやっておく必要があるものは今やっておかないと、後で苦労することもわかる。
ほんと面白いな。でも、ま、のんびり行きましょうかねえ〜。