岡崎市の中心には矢作川が流れていて、そこにはいくつかの河川敷公園が点在する。今日はその一つ「美矢井橋(みやいばし)河川緑地」にやってきた。ここは我が家から車でわずか15分という気軽さがいい。
さて、今日ここにやってきたのは移動運用のテストだけじゃなく、ホームパーク候補を探していたからだ。選んだ理由はとにかく近いこと、そして標高は低いけれど開けた場所で、条件が良ければ遠くから電波が飛んでくるかもしれないと思ったんだね。
さらに駐車場に隣接した南側の公園に進めば、ここにも移動運用ができる素敵な場所がある。今日は車内からの運用テストなんだけど近いうちに試してみよう。
フリードプラスの車内は後部座席をフルフラットにして、こんなふうにテーブルを作ったので、トランシーバやノートパソコンを置けるくらい広いスペースがある。もちろんキャンプで車内泊もできる広さだ。
今までずっと写真のようにテーブルをサイドの窓側に向けていたが、今日からより使いやすいようにと後部に移してみた。
いいねえ〜。こんなふうにして広いリアウインドウに向かってテーブルを配置するととても眺めがいいよね。それに天気によってはリアドアを跳ね上げたらきっと気持ちがいいよね。よしこれからはこちら側にしよう。
そして今日から新しく座椅子タイプのオフィスチェアを置いてみた。大きな背もたれが身体を支えてくれるし、座面が12cmほどで普通の座椅子より高くて足下がとても楽だ。これなら長い時間でも楽に座っていられるなあ。
そしてテーブルの下には「Jackery」のポータブル電源がある。これは移動運用だけじゃなく、キャンプでも大活躍してくれるし、もちろん災害時にも役に立つ。
さて今回は3本のモービルアンテナを使うことにした。まずはオーソドックスなベースローディングタイプで全長1.4mの7MHz用「HF40FX」。
そして今回新しく購入したセンターローディングタイプで全長2.2mの7MHz用「HF40CL」。こちらの方が性能が良いと言われているんだけど、どれほどの違いがあるかを試してみたかった。
そしてこれはスクリュードライバーアンテナで、3.5MHz帯から50MHz帯まで9つのバンドをこなす「リトルターヒルⅡ」だ。
これは自宅で使っている「リトルターヒルHP」の前に使っていたもので、「リトルターヒルⅡ」だとCWで100W運用ができないため買い換えたのだ。
だからこの「リトルターヒルⅡ」が、移動運用の50W運用で復活することになったのでとても喜んでいる。このアンテナは内蔵のモーターでコイルの位置を上下させ全バンドに対応する優れもの。
アースはこの「MAT50(7~30MHz帯)」という車のボディにマグネットで接地を取るだけのタイプだ。これだけで50W運用のマッチングが取れるのでとても便利だ。これで「リトルターヒルⅡ」の7MHz以外のバンドはどうか、後日テストしょう。
さっそくIC-705でバンド内のようすを探ってみることにしよう。と思ったが車のエンジンを掛けているとノイズでこんなふうになってしまう。
ノイズ対策としてトロイダルコアをケーブルにたくさん付けたけど効果がなさそうだ。これは宿題にしよう。
エンジンを切るとバンド内のようすがよくわかる。どうやら多くの局が出ているのは和文やSSBの方で、下の方の周波数にはあまり電波が見えないなあ。
とりあえずIC-705で運用開始!
と思ったがチューナーのmAT-705が旨く働かない。チューニングの周波数が合わないのだ。どうもこのチューナーとの相性が悪い。もう使うのはやめよう。
代わりに新しくアイコムのを購入しようと思ったんだけど、あまりにもデカ過ぎて気に入らない。それに今制作中のリニアアンプ「HardRock-50」が使えるようになればチューナーも内蔵するので必要なくなるしね。
ただし、いま最終テストで苦心している。頼みはHobbyPCBのJimさんで、いろいろアドバイスをもらってもう少しまできている。頼む!うまく行ってくれ〜!
というわけで、やっぱり頼りになるのはKX2だなあ。もちろんチューナー内蔵だし、とりあえず12Wまで送信可能にしたので少しはいいかも。
さっそくワッチを開始するとJG1IEB/1局がCQを出していた。山梨県甲斐市移動だ。すでに多くの局からコールされていたがしばらくして599で交信完了。
その後、JL1MWI局、JH1JDI/7局と交信できた。後で調べたらJH1JDI局は有名なYL局だった。やりとりをしながら単に599BKだけじゃない暖かみを感じたのを覚えている。他にも6エリアや0エリアからも聞こえてきたのでこの公園なら充分楽しめそうだ。
さあ今日はテストが目的だったし、雨が降りそうなのでこれくらいにしておこう。
用意した3本のモービルアンテナは残念ながらコンディションが不安定だったので、どのアンテナがどれくらい良いのかの比較は難しかった。
ただ、どのアンテナでもここで使うなら充分使えるなと思った。それにそれぞれのアンテナのSWR値もとても良かった。最良点の調整が必要ではあるけど、チューナーがなくても使用できるくらいの結果だったのは予想外のことだった。
それから何といっても、この車内の居心地の良さは格別だった。それにこんな近い所にノンビリできる移動運用ホームパークが見つかったのは大きな収穫だった。これからは「ちょっと行ってくるね!」と気楽にでかけて移動運用ができるからいいなあ。
そして次は岡崎市内の村積山の頂上から、KX2 & AX1 & CWの組み合わせで運用したいなと思っている。こんなふうにして少しずつ準備をしながら、これから移動運用での楽しみを少しずつ膨ませていきたいと思う。
いくらコロナが下火になったとはいえ、それを心から信じる気にはとてもなれそうもない。だからいまだに人が集まる場所にでかける気にはなれないのである。それゆえ今年はアウトドアで、いやアウトドアこそが安心して思いっきり楽しめる場所なのだと思うオジサンなのである。