2ヶ月に一度JARLからQSLカードが届く。これはアマチュア無線の楽しみの一つでもある。今日はこの中に「8J1RL」局のカードを見つけてとても嬉しかった。
写真のとおりこれは南極昭和基地のものでペンギンが可愛いよね。ぼくは過去2回この記念局と交信していて、最初は2019年6月20日では14MのFT8、そしてこのカードの交信日は2021年9月3日で18MのFT8での交信だった。
これはJARLのWebサイトに掲載されている写真だ。
そしてこれは第61次隊のときのもので新設のものらしい。こんな大きなアンテナを使っているんだね。ところでぼくも含めて、みんなは南極昭和基地のことを、どれだけ知っているのだろうか?
あらためて思い出してみると、ほとんど何も知らないなと思った。そこで今日はいい機会なので、昭和基地のことをいろいろ調べてみることにした。
これは国立極地研究所のWebサイトにあった昭和基地の地図だ。なんと64棟、広い地域にそんなにたくさんの施設があるんだね。
そして「大陸から4kmほど離れた東オングル島上にある」と書かれていて、実は大陸内ではなく、大陸から離れた島にあるんだって、知らなかったなあ。
昭和基地は大陸から4km離れているため、斜面下降風(カタバ風)の影響が比較的少なく、気候的には比較的暖かく風もそれほど強くはない沿岸弱風帯に属している。
出典: www.nipr.ac.jp
なるほど、そういう理由なんだね。
QRZ.comでみると、平面ではこんな位置で直線距離で13,898.0 kmある。
Googleマップでみると、日本と昭和基地はこんな位置関係になる。ところがこれは正確ではない。
地球儀でみると、こんなふうにさらに離れたところにあって日本は見えないことがわかるよね。ぼくは海外の局と交信するときは、地球儀でその位置を確認することが多い。これをみて初めてその距離感とか正確な位置を知ることができるんだね。
そしてYouTubeには、こんな昭和基地空撮ツアーの動画があってとても面白いよ。なるほど飛行機で日本からオーストラリアのパース空港まで行って、フリーマントルで「しらせ」に乗船するんだね。
そして広い地域にいろんな施設が点在して、多くの観測活動をしているんだなあ。知れば知るほど凄いことをやっているんだなあと驚いた。
ではなぜこんな極地まで行って観測をしているのだろうか? それを知りたかったで調べてみると「南極キッズ」というサイトにその答えがあった。
南極は地球の健康度をはかるバロメータといわれています。それは、南極が文明から遠く離れ、人による環境汚染がもっとも少ない地域であるため、わずかな影響でもすぐにあらわれるからです。
近年問題が指摘されているオゾン層の破壊や二酸化炭素などの温暖化ガスによる地球温暖化。地球が抱えるさまざまな環境問題のもっとも基礎となる情報を正確に集めることができるところ、それが南極です。
出典: www.env.go.jp
なるほど、そういうことなんだねえ。
そしてこの動画もとても面白いよ。これは主要施設の内部を紹介してくれているものだ。こんなにいろいろあって、一つの街といえるくらいろんな施設があるんだね。
バーカウンターもちゃんとあるし、倉庫には焼酎もいっぱい置いてある。これならぼくも安心だな(行けるわけないんだけど 笑)。そしてこの中にある無線室から8J1RLが運用されているんだろうか。
あらためて今日はこういうところで日夜活動をしてくれている、隊員のみなさんに心から感謝したいと思う。
そしてこの無線局8J1RL局と交信できた交信証はぼくの宝物だ。このQSLカードは大切に飾っておこう。