壁だ〜〜! 壁!
毎日ピアノの練習を続けているんだけど、最近になってなんていったらいいんだろう。「練習に身が入らない」のだ。練習をしていても、ぜんぜん集中できないし、モチベーションも上がらない。だから全然上達しない。
これはピアノだけに限らず、スポーツ、勉強など、何かを続けているときに、よくあることらしい。これをプラトー現象という。ただし、これはスランプとは違う。
何かを続けていると、ある一定のレベルまでは上達し成長でき、楽しく感じることができる。ところがある時期になると、努力しても伸び悩みを感じてしまい、成長を実感できなくなってしまうことがある。
そうなるとモチベーションも下がってしまい、これを乗り越えられないと練習をやめてしまう。だからますますレベルが上がらないという悪循環。確かにそうだ。
1ヶ月ほど前の『「日々の練習を積み重ねる」ということの意味』でも書いたんだけど、3週間だけ練習を休んだとき、一気に弾けなくなってしまった。だから、モチベーションが落ちても、とにかく練習はやめたらいけないという。
そしていろんなサイトをみると、プラトー現象が起きたときは、今までとやり方を変えるなど工夫をすると良いらしい。
でも、どうしたらよいのだ? どう工夫したらよいのだ? う〜ん、何かいい方法はないだろうか。それをずっと考えていた。
そんなとき、以前レッスンを受けていた、おおもりさんのYoutube動画を観た。『初〜中級者は要注意!『練習テンポ速すぎ症候群』の治し方』という動画だ。
「いや、ぼくはそんなことないよ、速すぎないよ、ゆっくりやってるよ」と思いながら、この動画を観た。と言ってもぼくはギターの練習をしているわけではない。だから途中までで観るのをやめた。おおもりさんの言った意味がちゃんとわかったからだ。
それは
① テンポをさらに、もっとゆっくりにして弾く
② メトロノームを使って、それに合わて弾く練習をする
その2つだった。
というわけで、ピアノにもメトロノーム機能は付いているけど、メトロノームのアプリを使っての練習に変えてみた。目と耳の両方でテンポをつかめるからだ。
ただ、いつも使っている密閉式のヘッドフォンだと、メトロノームの音が聞こえなくなってしまう。かと言ってスピーカーに変えると、音量を小さくしないといけない。
そこで登場するのが、アマチュア無線用の開放型のヘッドフォンだ。これだと両方ちゃんとしっかり聞こえる。しかもむっちゃ軽量。こんな時に役に立つとは。
というわけで、この練習法で実際にやってみると、メトロノームの音を聴きながら、それにピッタリ速さをあわせて弾くということがどんなに難しいかがわかった。
自分では合わせているようで、少したつとぜんぜんズレてしまっている。そしてまたテンポを合わせる。少したつとまたズレる。この繰り返しだ。
それでもだんだん慣れてくると、ちゃんと弾けるようになってきた。よしよし。こうしてこの練習法に変えて4日たった。すると不思議にモチベーションが上がってきた。
なるほど、ゆっくり弾くことと、テンポを合わせること。
この両方よってミスはなくなってきたし、集中できるようになった。そして、どんどん上達しているので、楽しさも感じるようになった。これは凄い!
例えば「春よ、来い」の場合、原曲の速さはメトロノームでだいたい88。ぼくはこの半分の44くらいで練習をしている。でもこれだと合わせにくいので、88にして半分の速さで弾くようにしている。(再生を開始して歯車マークで速さを0.5にしたくらい)
そしてこれから徐々にスピードを上げていく練習法でやっていくことにした。よし、これでプラトーを超えていける自信がついたぞ! それにしても困ったときには必ず誰かが助けてくれるもんだよね。感謝感謝!