YouTubeで「昇圧コンバータ」を使って送信出力を上げている例を時々みることがある。これは一度試してみたいなと思っていた。
要するに12Vのバッテリー電圧をコンバータで13.8Vに上げて、送信出力を上げるということだ。もともとIC-705の仕様は外部電源13.8Vで10W出力ということなんだけど、移動運用では内蔵バッテリーかポータブルバッテリーを使うことが多い。
内蔵バッテリー(7.4V)で送信出力は5W、ポータブルバッテリー(12V)では7W程度なので、13.8Vまで上げることで10W送信が可能になる。
アマゾンで安いのがいっぱい販売されているけれど、どうもノイズが心配なので、コスモウェーブの「UP60X-DC13.8V」というのを購入した。実際の購入は楽天市場でポイントを利用して無料だった。小型でノイズが少ないというので決めた。
昨日それが届いたのでさっそく試してみることにしよう。本体はこんなに小さい。それに外観もスッキリしていてかっこいね。使用したバテッテリーは「LONG WP7.2-12 12V7.2Ah」で、これにつないでIC-705に供給してみた。
まずはパワー計のアンテナ部分にはダミーロードをつないでと、よしさっそく計測してみよう。
IC-705の電源を入れると、外部電源の方は「14.0V」と表示されている。これは±0.2Vほど値が変化するようだ。
さっそくFMモードで送信してみるとパワー計は「9.8W」くらいをさしている。だいたい10Wは出ているということだね。
今度は内蔵バッテリーで測定してみると「4.7W」くらいになっている。たしかに昇圧コンバータを使うことで、10Wを確保できそうだ。心配していたノイズだけど、殆どなさそうだった。
「Jackery」のポータブルバッテリーを使えば、長い時間でも運用が可能になるので、両方を使い分けていこうと思っている。とはいえ、これからどんどん寒くなっていくので、移動運用は来年の春までおあずけ。来年の楽しみということだね。
というわけで、IC-705を使った移動運用の組み合わせはほぼできあがってきた。ただし、ハムログの周波数連動の問題がまだ解決していない。
現象としては、Comポート、ボーレート、アドレスを設定して、ハムログを起動すると「送信状態」になってしまうのだ。ただ、それでも周波数は連動してくれている。なぜなんだろう?
先ほど「HAMLOG活用相談室」に相談を書き込んでみた。だれか親切な人が教えてくれることを期待しよう。もちろん自分でもいろいろ設定を変えて試してみているけど、なかなかうまくいかない。
というか、よくよく考えてみたんだけど、そろそろこのハムログから「HamRadioDeluxe」のLogbookに変えようかなと思い始めている。
たしかにハムログというのはとても良くできている。でも世界を見渡すとレベルが違うように思う。今回はちょうどいい機会なのかもしれないな。
ぼくは何年か前にHamRadioDeluxeのライセンスキーを取得していて、一時は使っていたんだけど、使いこなせなくてハムログに転向していた。英語ということもあって抵抗があったけど、もう一度チャレンジしてみようと思っている。挫折したらその時はまた元に戻ればいいさ。
人生とは「チャレンジ」を「楽しんでいくこと」、そういうことなんじゃないかなあ。