久しぶりにCQ誌を買った。最近はほとんど興味のある記事がないので買うことがないんだけど、特集に「CW」と書いてあるとつい買ってしまうんだね。でも結局は目新しい情報はほどんど見つからないなあ。
さて、今年こそはCWの移動運用をちゃんとやりたいなと思っていて、実際にキャンプ場に行ったり、近くの河川敷公園で運用したり、徒歩移動用グッズも集め始めている。
そうそう、別冊の記事の中に一つだけ面白いことが書いてあった。それは「CQを出すかCQを呼ぶか」という話だった。ぼくはというと移動運用では殆どがCQを呼ぶ方だった。相手のコールサインをよく確認してからコールするやりかただね。
逆に自分の方からCQを出すってことは、よほどコンディションが悪いとかじゃないと出さない。でもこういうときには呼ばれることは殆どないんだね。
ところが記事の中では「むしろCQを出す方がよっぽど気楽だと感じています。それは交信のペースや内容は、CQ側が決めることができるからです」と書いてあった。
たしかに。CQをゆっくり出せば相手もそれに合わせたスピードで送ってくれるし、内容だって599BKで終わってもいいし、名前とかQTH(移動場所)とかを送ってもいい。
ま、それはわかるけど、CQを出すには相手のコールサインをいかに正確に聞き取るか、これが問題だよね。ぼくは正直言ってまだ7割くらいしか1回で解読できていない。この壁をいまだに超えられないのだ。だからCQを出す勇気がない。
ということで今日からCWの基礎からまた練習することにした。いつもは「CW Freak」というウィンドウズのソフトを使うことが多いけど、今日からはネット上でどこからでも練習できる「LCWO」をメインに使うことにした。
しかも今日からやる方法はいつもと違う。それは「スロー練習法」だ。これはいつもの半分のスピードで練習するやりかただね。
話は半年くらいさかのぼるんだけど、ぼくが以前レッスンを受けていたおおもりさんの動画で「ゆっくり練習する」という話があった。とてもわかりやすよね。
ぼくは今ピアノで「フォレストガンプ」を毎日少しずつ練習しているけど、どうしてもミスタッチがなくならない。それも同じ場所じゃなくて違う場所で間違える。
それさえなければスムーズに弾けるのにどうしてもその壁が超えられない。そこでひと月ほど前に思い出したのがこの練習法だった。いつもの半分のスピードで繰り返し練習するようにして、ようやくそれを乗り越えることができるようになったんだね。ちなみに、今はエンディングの部分(3:12〜)の練習ちう。
ゆっくりピアノを弾いていると、弾きながら今弾いている音を意識しているし、その次のフレーズをイメージしてどの鍵盤を弾くかがわかっている状態。つまり余裕がある。
これをCWでもやればいいと気がついたんだね。ぼくの今までの練習方法は20WPMで何度も練習して、ミスがなくなるまで繰り返し練習する。「これが練習というものだ」そう思っていた。でもなかなか壁を超えられないんだね。
というわけで、今日からこのLCWOでいつもの20WPMから10WPMに落として練習することにした。その早さはどれくらいかというと実際にやってるこの動画の早さだね。
これくらいなら殆どミスなく読み取れるよね。っていうか、これくらいで交信してもぜんぜん問題ないぢゃないかとも思う。
ただ肝心なのはある程度これでいいなと思っても、すぐには早くしないってことだ。中途半端に戻すとまた同じことになってしまうだね。これはピアノの練習で何度も味わっていることだからわかる。
まだその境地じゃないけど、たぶん本を読むときに、一つひとつの文字をいちいち変換することなく、脳にイメージで伝えられる。それと同じくらいモールスの符号を聞いて、そのまま電光掲示板みたいに見えるってことなんだろうなあ。
というわけで、CWで「ゆっくり練習して1回でコールを解読できるようになること」と「移動運用でCQを出すこと」と「いろんな所へ行って移動運用を楽しむこと」。これでCWの楽しみ方がもっと広がるぞと思っちょるのだよ。オジサンは。