もう、タイトルからして、なんかありそうだよね(笑)。
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、不足部品が届いたので、同じ失敗をしないよう慎重にハンダ付けをした。
よし、さっそくコントロール部のチェックをしよう。まずは、DCアダプターをつなぎスピーカーをつないで、いざスイッチオン!
さあ、どうだ!?
あれ、うんとも、すんとも言わない…… (=_=)
ま、予想していたことだけどね。さっそくハンダ付けのチェックをしてみる。
すると、U2(Si5351A)のピン間でハンダ付けショートが見つかった。これは肉眼ではほとんど見えないので、iPhone用マクロレンズで拡大してやっとわかった。
これを精密なクラフトナイフでカットした。
よーし、もう一度、スイッチオン! どうだ?
「シ〜ン……」
あれ? これでもだめか。うんとも、すんとも言わない…… (=_=)
さらにチェックを続けると、D6(SK54)ダイオードの向きが逆になっていた。なんでこんな初歩的な間違いをするのだと自分に「喝!」を入れる。
よし、今度こそ。
おー! LCDが点灯した。美しい〜ぢゃないか。
次にゼネガバ受信機を用意し、アンテナにチェックポイントからリード線をつないでキャリアを確認する。BFO(4MHz)、Lo(11MHz)、TX(7MHxパドル操作)の3カ所でキャリアが確認できた。
ただし、スイッチを入れても、最初にビープ音が鳴るはずだけど、これが鳴らないのが気になった。作者の小野さんに問い合わせをすると「今一度PICとNJM2113Mや周辺のパーツのハンダが確実になされているかどうか確認してみてください」とアドバイスいただいた。
なるほど、詳しく確認してみると、U3(NJM2113M)の端子のハンダ付けが盛りすぎらし、浮いているのが見つかった。さっそく手直しをしてみると、無事ビープ音が鳴った。よしこれでいいぞ!
そう思って最終チェックをしてみる。あれ? パドルでは短点のみで、長点側が鳴らないぞ? もーなんでだ?
そこで、パドルのプラグあたりの部品のチェックをしてみた。さすがにぼくでもこれくらいの回路図はわかるので、一つひとつチェックすると、ダイオードD4の向きが逆になっていた。これを修正。
さあ、今度こそ、どうだ!?
すると…
「 おめでとうございます〜 ♪ 無事、全て正常に作動いたしました〜 ♪ 」
という天の声が聞こえた。(んな、あほな、笑)
というわけで、ここまで失敗の連続だったけど、なんとかコントロール部の製作が終わった。その中でいちばん活躍してくれたのが、このiPhone用マクロレンズだったかもしれない。肉眼ではもちろんのこと、ヘッドルーペを使っても、これほどはっきり不良部分は見つけることができなかったからね。持っててよかったマクロレンズ。
さあ、引き続き「RF部の製作」に入っていこう。そして、今までの失敗を生かして、ハンダ付けの方法や、パーツの取り付け方向を確実にやっていこうと思う。
いまも外は、北風がゴーゴーとまるで嵐のように吹いている。そんな中「早く春よ来い!」と願いつつも、この趣味部屋でJazzを聴きながら、自分の好きなことを楽しめている。幸せなことかもしれないなあ。感謝感謝! さあ、熱いコーヒーでも淹れてこよう。