今日は3月3日、ひな祭りなんだね。スーパーに買い物に行ったら「きょ〜ぉは楽しいひな祭り〜♪」のBGMが繰り返し流れてきて、明るい気分になれた。
家に帰るとポストに10日前に注文していた「ある面白いもの」がUSPS経由で届いていた。さあ、これからその面白いというものが何なのかを書いてみよう。
きっかけはネットでいろいろ物色しているときに「KX2用のミニパドルのキット」(Googole翻訳済)を見つけたことだった。このサイトは「QRPGuys 〜 予算重視のユニークなアマチュア無線キットを提供するアマチュアの組織です」(Googole翻訳済)というサブタイトル通り、遊び心がいっぱいの人たちが運営している。
ぼくの持っているKX2に直接取り付け可能なミニパドルを作るキットだ。サイトでは難易度1~5で5が一番難しい中で、難易度4ということなので、難しいのかなあ。
ぼくのKX2にはピコパドルというパトルが付けてある。この商品はすでに販売終了らしいんだけど、パドル部分がケース内に収納でき、しかも回転させることができるので収納に便利で、とても重宝している。
ただ、キータッチがソフトなので、ちょっと物足りないところがある。ストロークを調整する機能もないので、それがちょっと残念。今回見つけたランビックキーは多少の調整機能がありそうなので、それを期待している。
さて、このキットの価格はというと、なんと$30! 送料込みで$48(日本円で6,718円)1ドル140円の計算だ。予算重視というだけのことはあるよね。
さて、キットの内容がこれ。実にシンプルだね。
袋を裏側に向けると下に基板が入っている。
まずはパーツリストを元に、全てのものが入っているかチェックした。オッケーです!
最初の工程は基板をミシン目で4つのパーツに切り離すところから。
そしてPDFのマニュアルを翻訳しながら作っていこう。間違えないように、くれぐれも慎重に、間違えないように。。。(でも、じつはまちがえとる)
組み立てやすいように、補助的なネジとナットを取り付けるようになっていて、このガイドを付けた状態で仮止めのハンダ付けを行う。これはとても親切な設計だなあ。
ここまでは順調だ。いっけん簡単そうにみえるけど、それぞれのパーツが完全に直角で歪みがなく、正確にそれぞれのパーツを組み立てないと、取り付けやキータッチに微妙な影響が出てしまう。そういう意味では難易度が高いかもしれない。
さらに難易度が高いのが、パドルの金属板を取り付ける工程だった。狭い場所にネジと3種類のワッシャ、そして最後にナットを取り付け締め付けるのは相当面倒だった。
ふ〜〜〜〜! なんとかここまできたぞ〜〜〜〜!
と思ったら、取り付けミスが見つかった。2種類ある黒いワッシャの薄い方のワッシャの取り付け位置を間違えてしまったのだ。(T_T)
この状態で実際にKX2に取り付けた後に、キー操作をすると接点の間隔が広すぎて、これじゃまともにキー操作ができないことがわかった。
そこであらためてマニュアルをみると、ワッシャの取り付け位置が違うことがわかったのだ。仕方がないので一からやり直し。。。
というわけで、ほんと、くろーしました。しかしこれでもまだ終わりではない。
というのは、接点の間隔が狭すぎるので、手前の丸い平ワッシャーの両サイドをヤスリで削り楕円状にする。こうすることで接点の間隔を調節することができるのだ。
自分の使い方に合わせて一番使いやすいように何度も調整しなおした。これで僅かなタッチでもキー操作ができるようになった。
というわけで、なんとか完成させることができた。おめでとうさん!
これが取り付けた状態だ。右に置いてあるのがずっと使っていたピコパドルで、その大きさを比べるといかにコンパクトになるかがわかる。
コンパクトという意味ではKX2のオプションのミニパドルがあるけど、あれはいかにも使い辛い感じがしているので購入しなかった。さきほど調べてみると価格も送料込みで$185.66、なんと25,376円ですと。(@_@)
さあ、実際に使ってみることにしよう。短い動画にしてアップしてみたのでどぞ!
実際に使った感想は接点の間隔を極力狭くすることができたので、軽くキータッチするだけで操作ができる。これはかなり評価が高いのではないだろうか。なお移動時には簡単に取りはずしができるので、収納は別にする予定だ。
というわけで、KX2用のミニパドルはこれで4つ目になった。そのこともついでに載せておこう。
「クリップでCWパドルを作ってみた」で書いたダブルクリップを使った自作のパドル。
これは「手作り好きな ぼくの魂に火がついた」で書いた超コンパクトなパドルだ。
アマチュア無線の面白いのは実際に交信を楽しむことだけじゃなく、CWや無線技術のスキルを上げることも楽しいし、いろんな所へ移動運用することその他の何もかもがも楽しい。
そして、こんなふうにDIYを楽しむことができるのは、やっぱりアマチュアだからじゃないだろうか。世界中のアマチュア無線愛好家が自分が作ったものを製品化したり、そのユーザーと情報交換している。
つまり日本国内という狭い情報ではなく、いつも世界中の情報に触れることで、楽しみのスケールが大きく変わってくる。そのことを今回の体験であらためて実感したんだね。目を向けるのは常に世界だということなんだぞと。