今からちょうど一ヶ月前に「ギターの練習を再開した」と書いた。その時に選んだ曲が「Jerry's Breakdown」というバンジョー奏法の曲だ。
お正月休みも毎日欠かさず4~5回の練習を続け、今では少しでも時間があると弾きたくてしかたがなくなった。夜もこのサイレントギターに変えて練習をしていた。
練習しているのは「Jerry's Breakdown」という曲の、前半のアコースティックギターの約1分ちょっとの部分だ。正直言うと、ぼくのレベルでは無謀な挑戦だと思った。
まずはこのサビのパートから始めた。ところがまったく弾けなかった。右手も左手も何がなんだかわからない。今までのトミー・エマニュエルの奏法とは全く違う。それでも毎日根気よく練習を続けていくと、なんとかゆっくりだけど弾けるようになった。
そしてイントロへ。たったの8秒くらいなのにやっぱり難しすぎる。奏法がまるで違うのだ。何回も何回もこのレッスン動画を観ながら、根気よく練習を続ける。
そして何とかゆっくりだけど「弾けるようになった」と思った。ところがぼくの練習方法は「大間違い」だとわかった。
これは「ヨシナガナオキ」さんの動画だ。若いけどトミー・エマニュエルをこよなく愛するギタリストでぼくは彼を尊敬している。
この動画ではとても大切なことを教えてくれた。それ何かというと「弾けたのはスタート」でしかない。そこから「ミスなしで連続5回」弾けるようになって初めて「弾けた」と言えるのだ。なるほど!
そこでこの練習法に変えてみると、それがどれだけ難しいことかがわかる。2日間この方法で繰り返し練習を続けていると、突然その境地に辿り着いた「これか!」。
その後この「ヨシナガ式練習法」を毎回必ずやることにしている。さあ次はメインの部分に入っていこう! まだまだ先は長いけど、あまり先のことは考えないで、楽しんでいけたらいいなと思う。
そして最近見つけたのが、「Johnny Kasun」という若いギタリストだ。彼はぼくと同じメイトンを使ってこの曲を弾きこなしている。超かっちょええ〜〜!
……と、ここまでギターの技法のことを書いた。でもほんとうのことをいうと、ちょっと違う。たしかに真剣にギターの練習をしている。でもこの曲をマスターしたいのが本当の目標ではない。
ずっとぼくが夢に描いていることがある。かつて楽しんだぼくが開いていたお店のように、素敵な仲間が集まって楽しいひとときを過ごせるカフェを作りたい。そのカフェで、この曲を演奏できたらなあと思っている。
大切なのはその夢に向かっていくことだ。人生は叶うかどうかではなく、その想いを大切にして最後まで諦めないで、自分の決めたゴールに向かうことじゃないだろうか。