サクラの盆栽の記事はたったの3ヶ月前のものだと思うと、意外に一年は長いのかもしないと思う。
毎日、桜の盆栽を手入れするのも楽しい。と言っても、水やりと肥料と部屋の外と中の出し入れくらいだけどね。
でも、夜は毎日ぼくの前に置いて、焼酎をいっぱいやりながら癒されるのだ。こんな小さな緑、これは身近な自然、こういうもので人は癒されるのだよ。
でもね、毎日、観察するともっといろんなことがわかるよ。
毎朝、水やりをしてベランダの陽当たりの良い場所に置いてあげるのだけど、そのうち困ったことになった。それは小さな虫がつくようになったことだ。
最初のうちは、一枚の葉っぱだけだった。なのでガムテープでていねいに取り除くことで済んだ。きっと生み付けたテリトリーだけ済んだのだろう。ところがそれがどんどん広がっていった。
対策として消毒より弱い殺菌剤のスプレーで何とかなった。でもそれも効かない。何と言うことか。それが自然なんだなと思った。
葉っぱだけではないよ。鉢の麓には苔がある。ここにも小宇宙があって、癒される。
毎日観察していると、こんな発見がある。
茎に蜜が出てきた。
舐めてみると、軽い甘さを感じる。
いったい何のためにこんなのが出てくるんだろう。
よく見ると、いたる所で出ているんだよ。
さっそく調べてみた。
「蜜腺」というもので、この蜜に蟻が寄ってくる。
ついでに蟻は葉っぱに付いている小さな虫や毛虫などを持ち帰る。
お互いの共存共栄というわけだよね。
凄いな。面白いな。
それだけではなく。
「蜜腺」はいずれ新しい芽に育っていくものもあって、全体としてチームワークで1本の桜を守りながら、成長していく。
そういう自然のシステムができているんだよね。
面白いよね。楽しいよね。本当に……。
桜って花が咲いている時しかみんな興味を示さないんだけど、こうやって毎日眺めていると、少しずつ変化しているんだなあとわかる。盆栽って楽しいよね。