我が家のネコ、みゃーです。
20才になった。
人間で言うと、なんと96才になるそうだ。
誕生日と言っても、子どもたちが20年前に近くの空き地で、鳴いていた猫を拾ってきたのがこの時期なので、実際は数日前だと思う。
真夏の炎天下で鳴いていた猫を拾ったと会社に電話があり、急遽自宅に戻ると、その猫はぼくの手の平に乗るくらい本当に小さなクロネコだった。
もうぐったりとしていたので、今さら病院に連れていくのは無理だと看病をした。牛乳を手の平に少しだけ注いだ。すると、その臭いを感じて指と指の間に溜まっている牛乳を、鼻を押しつけるようにして飲み始めた。
少しずつ元気になっちゃったのだ。まさに息を吹き返したという感じだった。よかったよかった!
とはいえ、我が家に突然子猫がやってきた。猫なんかもちろん飼ったことはない。しかもかみさんはパートで仕事をしていたし、昼間はだれも面倒を見ることができないのだ。
まだ、生後数日の子猫を育てるために、ぼくは工夫をした。猫の赤ちゃん用の哺乳びんを買ってきて、それを段ボールに穴を開け、斜めにして好きなときに飲めるようにした。
これがうまくいったようで、自分でミルクを飲むようになった。数日すると元気になった子猫。とはいえ、まだまだ大変な毎日が続いた。
ま、そのことはいい想い出になるよね。
こうして、九死に一生を得たこの猫は、なんと20年もの長い間生き延びてきた。今は痴呆が入って少し変だけど、元気にしている。まだまだ長生きしそうだ。
この写真、まだ若くて可愛いミャーだ。