乾杯しよう!

帆船模型作り、最初はあれこれ考えることばかりで腕が動かなかった。ま、とにかく自分が思ったようにやればいいじゃないかと思うようになってから、一旦動きだすとなんとかなるもんだとわかった。

ようするに、木で作るんだから、失敗したら元に戻ってやり直せばいいんだよ、と思えるようになったのが良かったのかもしれない。実際、作りこんでいくと、最初の頃にやった方法の間違いというか、こういう風にすればいいのに、ということが見えて来たのだ。どうやって直してやろうか、そのリカバリー方法を考えるのも、楽しくさえ感じる。

この5mm幅のシナノキは下張りなので、この上に幅4mmのウォールナットの板を張るための予行演習にもなる。とはいえ、下地がきちんとできていないといけないのは確かだよね。

こうやって形が見えてくると、ワクワク感も増してくる。とりあえず下張りを最後まで張り終えたら、乾杯することにしよう。

とかいいながら、おじさんはやたら記念日を作り、乾杯しようとするのだよ。高田渡の「酒心」みたいにね。(笑)

そうそう、今日は父の日だ。

少し早いんだけどと長男にもらった日本酒「醸し人九平次 彼の地」がある。飲みたいのをずっと我慢してやっと栓を開けられるこの日を迎えた。

「乾杯〜!」
「くーーーー。うめえ〜〜!」

嬉しいね〜。しあわせだね〜。ありがとね〜。

テレサ・テンを聴きながら考えたら答えが見えた

う〜ん。わからん。
この1週間、この難解な説明書を何度も繰り返し読んだ。やがてやってくる「1回目の板張り」工程の準備のためだ。

夕食後は14MHzのJT65をワッチしながら、帆船模型を作る毎日だ。相変わらずJT65はアジアしか聞こえて来ず全くテンションが上がらない。JT65をワッチすればCWもダメだと分かる。予想通り黒点数は今日もゼロだった。

模型作りは前回のブログアップ後、船体周りのパーツを取り付ける簡単な作業が続く。その作業が終わると次の工程の「1回目の板張り」ことを考える。でもどう考えてもこの説明が理解できない。手順がイメージできないんだよね。

頼りになるのは、ただこの1枚の図面のみしかない。
どのパーツをどこに取り付けるのか。それはわかるよ。
でも、板張りのことはどうしてよいのか、情報が少なすぎて初めてのぼくには見当がつかないのだ。

厚さ1.5mm幅5mmのLimewood(シナノキ)をフレームに沿って張って行くのだが、どの位置にどう張っていくのか、この流線型の船体に直線の板をどのようにすればきれいに張っていけるのか。この図面とにらめっこしながら、イメージし続けた。

インターネットで調べると、その方法がいっぱいあるよ。でもその方法がどうしても素直に自分の中に入ってこないんだ。ただぼくが素直になれないのかもしれないけどね。

今日もITunesでいろんなBGMを流しながら考えた。
ブルーグラスやロックやジャズを聴きながら考え続けた。う〜ん、どれもしっくりこないなあ。でもなぜかテレサ・テンを聴きながら考えてみると、あの魅力的な甘い声がこうしたらいいんじゃないの、と教えてくれるような気がしたんだ。

死にたくなるとか。涙を連れ添う生き方とか。泣き濡れてとか。悲しい言葉ばかり歌うんだよね。そして女は優しく言った。「私をあなたの思い通りにしてください」と……。そんな歌詞があるかはわからないけど「この船をあなたの思い通りにしてください」と言っているように思ったのだ。(ホントか? 笑)

そうだ。いろんなやり方があるけど、どの方法が正しいのかではなく、人の情報に頼るよりも、自分ならどうしたいのかを自分で考え、自分なりの答えを見つければ、そえれでいいんだよ、ということなんだろうね。

まず、この一枚の板にどうカーブを付けるのか。
半田ごてを使って試した。板に水を含ませて熱を加えることで、どの程度柔らかくなるのを知りたかったのだ。これは意外にしっくりいった。そして、手に入れたのが手芸用のパッチワーク用のコテだ。手芸用品店イチカワで3,780円。

板に水を充分に含ませてから、このコテを当てるとスムーズに曲線を描いてくれた。しかも、この板の幅広方向にも曲げることができた。よし、この方法ならぼくのイメージした板張りができるぞー。

あとは、木工用ボンドで接着した板を乾燥させるまだ固定する方法だ。釘を打ちつける方法と画鋲を使う方法がある。このキットにも釘が付いているが、ぼくは画鋲を使う方法を取りたかった。作業がしやすいからだ。

とにかく、1枚目が肝心だ。
やってみればその答えが出るだろう。

一枚目の板張りが終わった。ホッとした。思っていたよりもスムーズにできることが分かったからだ。これを順番に下方向に続けていくことで何とかなりそうだなあ。

「ま、なんとかなる」
そう思えたので、これからはインターネットや参考書の情報は見ないで、自分で考えて自分の方法でやっていこうと思った。そんなことばかり気にしていたら楽しくないだろう?そう思った。これは人生全てがそうなのかもしれないよね。

あれこれ気が散る休日の午後

今日はアマチュア無線のワッチをしながらサプライを作ることにした。この所、伝搬状況が悪すぎて、アジア以外からは殆ど聞こえてこない。

CWと違ってJT65は入感してくる無線局がパソコンの画面に表示されるし、世界地図でどこから飛んでくるかも分かる。だから、時々パソコンを見ながら、模型作りをすることにした。

作業の前に完成した写真を常に見えるようにした方が楽しいだろうなと思ったので、キットの箱を前に置くことにした。なるほど、確かに目指すものが見えると楽しく感じるなあ。

今日はフレームの仮組みをしてデッキ部分を乗せ、切り欠き部分がきちんとはめ込めるかチェックをしながら少しずつ削っていく作業をした。というか、かみ合わせは殆どの位置でダメなので、結局全部の箇所を削ることになる。

デッキがきちんどはめ込めるのを確認してから、キールに11枚のフレームを木工用ボンドで接着する。続いてデッキをはめ込んで接着しダブルクリップで止めた。クリップが使えない場所は釘を打って仮止めすることにした。

2時過ぎからはテレビで中日対楽天戦を観ながら、パソコンで入感状況を見ながら、作業台に向かって模型作りをする。何だか気が散るけど、どれも気になる。試合結果は中日ドラゴンズがあの岸投手から得点を取り、見事勝利した。中日は弱いのか強いのかさっぱりわからんなあ。

夕方、ダブルクリップを外し全体をチェックしてみる。帆船模型作りはまだ始まったばかりなんだけど、こうやって少しずつ形になってくると面白さも増してくるなあ。

今日の失敗:フレームの3枚目、4枚目を差込み接着した後、船首部分のデッキをかぶせてみると、接着した場所が一カ所ずれていることが判明!

3枚目、4枚目を抜き取ろうとしたが、すでに数分の時間が経過していて、抜けないのだ。慌てるなよ!変に力を入れすぎると、割れてしまうぞ。それでもなんとか少しずつ抜くことができて事なきを得た。ふ〜(-_-;)

作業を終え、次回以降の作業内容を予習するが、和訳の説明書には「各デッキ端部をサンディングします。(中質グリット紙を備えたサンディング・ブロックを使用します)」とあるが、どういうものなのか、ネットで調べてもさっぱりわからない。

たぶん、中ぐらいの粗さのサンドペーパーを板に貼ったもので、サンディングしろということじゃないかと解釈することにした。

帆船模型作りは先の工程をシュミレーションして、工程の説明を自分なりに解読して納得しながら先に進む。それが大切なんだ。教訓……。

第一日目、こりゃ難関じゃ。

さあ、今日から帆船模型作りが始まる。まずは作業環境作りから始めよう。

アマゾンで折り畳みデスクとカッティングマットを購入。ここが帆船模型作りの専用コーナーになる。

その他、ホームセンターや100均で道具たちを揃えた。
卓上バイス、3種類のノコギリ、ミニカンナ、ミニ曲尺、ノギス、彫刻刀、はけ、木工用ボンド、アロンアルフア、ピンセット、ヤスリ、サンドペーパー、ダブルクリップ。

道具がいっぱい揃うと、なんだか楽しくなってくるものだなあ。

そして、船体の組立て図面を壁に貼って見やすいようにしてみた。さあ、いよいよ組立てに入るぞ〜!

で、もって、これが組立ての説明書……。
実に味気ない。というか、何を言っているのか、さっぱりわからん。

帆船模型作りがまったくの初めてのぼくにこれだけで作れというのか!?

たぶん、日本のメーカーなら手順をイラストか写真を付けて、詳しく解説しながら、親切にわかりやすくしてくれるだろう。アマチュア無線でもそうだが、欧米のメーカーの説明書は日本のそれと比較すると、不親切なんだなあ。

いや、でもこれは違うのかも。
というか、これはむしろ「自分で考えろ!」ということなんだと理解した。図面とこの簡単な説明を読んで、自分で作り方をイメージして作ってくれということなんだろう。金型で作られた精密なプラモデルを作るのとは違う。これは木材を切ったり、削ったりして作るもの。つまり楽しみ方の哲学が違うんだと思った。

そういえば、シーカヤックを作った時も同じだった。ごく簡単な図面だけを頼りに手順は自分で考えた。失敗の連続だったけど、それが楽しかった。あれと同じなんだよな。

よし、わかった。

といいながらも、最初から困ったことが起こった。
それはパーツをカットすることだ。ただこのつなぎ部分をカッターナイフで切ってバラバラにするだけのこと。……と普通は思う。

でも、このパーツは厚さが5mmもあるし意外に硬い。しかもカットする部分の長さが長い。なので、この一カ所をカットするだけで、もの凄く力がいるのだ。それが4カ所もある。気持ちが萎えてしまうくらい。それがフレームだけで11枚、ということは44カ所もカットしないといけない。こりゃ困ったなあ。

他のメーカーのものは、このカット部分が凄く短い。中にはカット済みのものもある。いや〜、参った。だってフレーム部分はもちろんだが、板になった細かいパーツも含めたら途方もない数になってしまう。

というわけで、写真は前後するが、この問題を解決するために、この3種類のノコギリを買ってきた。

一番左は糸ノコだが、この刃の部分の先端を加工して、カット部分の隙間に入れてから、本体にセットして使うようにした。これはとても面倒な作業になったので、却下。

一番右の引き廻しノコは、歯の部分が粗すぎてひっかかる。実に使いにくい。これも却下。

真ん中の金切りノコは木工用ではないが、歯が薄くて作業がしやすかった。とりあえず採用決定。カッターナイフや彫刻刀を使うよりは楽にカットすることができた。

でも、小さなパーツではこの方法は使えないので、無理だなあ。ま、他によい方法があるかもしれないので考えよう。

というわけで、第一日目はここまで進んだ。いろんな趣味があるけど、帆船模型の面白さは、いろんな壁にぶつかって、それを乗り越える工夫をする楽しさにあると感じた。

今日はパーツのカットの問題だけじゃなかった。最後のフレームを差し込もうとしても入らない。あれ?と思ったら、板の厚さは5mmに対して、それを差し込む切り込みは4mmしかないのだ。仕方がないので、ヤスリで少しずつ削ることになった。(;´Д`)

それから大切なことを学んだ。
説明書が極めてシンプルなので、先の工程を読んできちんと理解して、シミュレーションをすることの大切さを感じた。今の工程で先の工程をイメージして、今のうちにやっておく必要があるものは今やっておかないと、後で苦労することもわかる。

ほんと面白いな。でも、ま、のんびり行きましょうかねえ〜。

帆船模型サプライが届いたぞ

注文していた帆船模型サプライが届いた。
おお〜! 何だかワクワクしてきた。さっそく箱を開けてみよう。

ベニヤ板やオークをレーザーカットしたパーツや、細い板がたくさん入っている。一体何種類のパーツなんだろう。

さらには、金属やプラスティックや糸など、細かいパーツもいっぱい入っている。すごいな。

そして、でっかい図面もある。
こんなでっかい図面が6枚ある。殆どが実物大になっている。

そしてパーツリストや作り方の説明書。さらには今回特別に付けてもらった解説書と解説DVDもある。

最初なのでツールセットも購入した。でも、実際に作るときにはまだまだいろんな工具が必要になると思う。

そして、これは自作の工作用船台だ。25mmの角材(60cm)を半分に切って、穴をあけてボルトと蝶ナットで締め付けるというシンプルな構造だ。

実際に取り付けてみるとこんな感じ。これで作業がしやすくなるんだろうな。

というわけで、いよいよ帆船模型作りが始まるぞ〜!
はたしてこんなふうなカッコいい帆船ができるかどうか、それはわからない。とにかく、のんびり1年ほどかけて作るつもりだ。

がんばって急いで作るつもりはまったくない。むしろ一つひとつの工程を楽しむ。それが帆船模型作りの醍醐味なんだと思う。

帆船模型を作るのだ

前から始めたいと思っていた「帆船模型作り」をいよいよ始める。

子どもの頃から、木を削って作るヨットやプラモデルや真空管受信機を作るのが好きだった。出来上がりよりも、作る過程が楽しいのだ。

シーカヤック作りもシーカヤックに乗るのが目的ではなくて、作る過程が面白かったのだ。なので、完成してからたったの2回しか乗ったことがない。

「作る楽しみ」というのは作る以前から始まる。
まずは、たくさんある帆船模型からどれを選ぶのが楽しい。このショップには世界中のメーカー13社、200種類以上のキットがある。初心者向けから上級者向け、値段も1万円台から16万円台まであり、本当に迷う。

その中から直感的にイギリスのジョティカというメーカーのサプライを選んだ。1/64スケールで長さ765 × 高さ520mm。ん!? 765mmとは意外にでかい。(冒頭の写真はジョティカ社のサイトからのもの)

ほんとはこれが良かったけど。さすがにそりゃいくらなんでも無謀だぞと思った。さきの楽しみに取っておこう。

楽しみは他にもある。模型作りに必要な道具を揃えたり、いろんな手法の情報をネットで集めたり、こんな専門書も参考になる。

とはいえ、帆船模型はプラモデルを作るよりはずっと根気がいる趣味かもしれない。でもこんな時代だからこそ、のんびりと時間をかけてじっくり楽しみながら、少しずつ出来上げていく、その過程こそが何より貴重なんだと思う。

YouTubeにはいろんな人が動画でアップしてくれていて、こういうやり方があるんだとか、ぼくならこうするなあとか、見ているだけで楽しいなあ。

というわけで、どんどん楽しむことが増えて、遊ぶ暇がない。……てか? (;´Д`)