VN-4002が無事 帰ってきた

完動に感動!?
ドッグ入りしていたVN-4002が、JL1VNQ / 小野OMの診断を受けて帰ってきた。
さっそく、まずは受信のテストをしてみる。どこでもパドルがマグネット式なので、100均で買ってきたミニスピーカーの底にもマグネットを貼って、金属トレイにセットした。なんだか、みんな小ちゃくって可愛いよね (^^)。

よし、アンテナも接続してスイッチオン!お〜、聞こえる聞こえる。普通に聞こえることがなんと嬉しいことか。そして比較のために FTDX3000で同じ周波数に合わせてCQの局を聞いてみた。驚いた、まったく遜色ない受信感度で受信できる。素晴らしい!感動してしまった。

こんなにいっぱい問題が…
当初は診断のみお願いして、原因がわかったら必要なパーツ等とともに返却いただく予定だった。(状況によっては、もう1セット購入して一から作ろうとも思っていた)でも、問題点が1つならいいけれど、いくつかの問題がありそうな場合は、いちいちこちらに返して、また次の診断となると、とても面倒なことになりそうなので、OMが機転をきかせて、不具合を順に解決していただく結果となった。

その不具合内容は以下の通り

  1. BFO出力が出ていない。 → カップリングコンデンサC9が割れて信号が通っていなかった。
  2. Lo出力波形がおかしい。 → C13も割れていた。
  3. 感度に乱れがあった。 → トリマコンデンサTC2の接触不良。
  4. 出力がまったく出ない。→ バイファイラ巻きコイルの巻き始め同士をつなげて第2端子としてしまったので、インピーダンス変換トランスとして作動せず。
  5. その他、各コイルや装着不良が疑われる箇所の追いハンダなどの修正。

ということで、ぼくのハンダ付けのやり方や、コイルの端子処理が間違っていたことが原因だった。ぼくの力のなさを痛感する。

送信は…?
つぎに送信のテストをしてみた。まだ申請前で電波は出せないので、SWR & パワー計 SX-200とダミーロードをつないでパドルを打ってみた。するとパワー計のメーターはしっかり力強く振れてくれた。嬉しさで思わず「やった!」と叫んだ。

アクリル板をつけた
これで送受信とも無事確認できた。ついに完成したので、基板の上下に保護用のアクリル板を取り付けた。おー、かっこいいぞ〜!

基板の底側のアクリルには、滑り止めの樹脂パーツが付いた。こんな細やかなところまで配慮されているのが、いいなと思う。

LCDには周波数はもちろんのこと、機能ボタンの操作で、いろんな機能の設定ができる。とりあえず内蔵キーヤーのモード設定とCWピッチの調整を行った。

素のままがいい
さて、このあとはケースをどうしようかと考えてみた。アルミのケースに納めたり、木を使ってみるのもいいなと思ったり、アクリル板を加工して周囲を囲むのもいいかもなと思った。

でも、思いとどまった。いや、せっかくいろんなパーツが、それも全て自分が作ったものたちが見えているのに、これらを隠してしまうのは、どうなんだ?と…。

やっぱり、こういうのが見えていた方が、むしろ断然かっこいいよね! それが一番いい。よし、このままにしておこう。

電池で動かす
ちなみに、このVN-4002は13.8Vで3.5Wの送信出力があるが、9Vでも1.9Wの出力がある。ということは、006Pの乾電池でもいいわけだ。仮につないでみて、送受信のテストをしてみた。

ちなみに、20分ほど送受信を繰り返してみたけど、まだ意外に長く使えるのかもしれない。これでいいなら、プラグ付きの電池ボックスみたいなのがあれば、持ち運びには便利かもしれない。みんなどんなやり方をしてるのだろう。

いちおう、ぼくの車にはKX2の移動運用のために、アンテナやバッテリーなどの準備はしてある( モービル運用のシャックが完成 )。これをそのまま使えば問題ないけど、そうではなくて、歩いてどこかに行って、ホイップアンテナで電波を出せたらいいなとも思っている。ま、これはゆっくり考えることにしよう。

3台の小型トランシーバーたち
これで移動用のトランシーバーはFT-817とKX2とVN-4002の3台になった。それぞれの優れた機能や特徴があるので、その都度使い分ければいい。でもやっぱり、この小ささ、軽さ、そして手軽さは断然VN-4002が群を抜いている。

重さを比較してみると

  • FT-817ND :1,170 g
  • KX2          :368 g
  • VN-4002  :149 g

たしかに、FT-817もKX2もオールバンドだし、オールモード、しかもいろんな機能も豊富だ。でもぼくはCWしかやらないし、いろんな機能があっても使いこなすことはない。むしろシンプルで使いやすくて、小さくて軽いのが欲しいと思っていた。

それに、何よりも手塩にかけて自分が作ったとなれば、我が子のように心が通う。今の時代、何でもお金で手に入るかもしれない。でも、こういう暖かい体温を感じれるものを使うってことの特別感は、やっぱりほんとに貴重なんじゃないかなあ。

ということで、このVN-4002を使うには免許の申請が必要だ。さっそくその準備に取りかかることにしよう。

乾杯!
気分的にはビールで乾杯したいところだが、まだ昼間なので昨日焙煎したブラジルサントスNo.2とコロンビア・スプレモを2:1でブレンドしたコーヒーをいただく。その名は「早春の香りブレンド」お〜、すっきりしてうまい!

さあ、これから少しずつ暖かい日が増えてきて、春に向かっていく。また一つ楽しみが増えたなあ。そして、このキットを開発配布していただいたJL1VNQ / 小野OMに心より感謝感謝!

P.S.
そういえば、昨日買ったCQ誌にこんな記事が…。

ちょっと嬉しい。

ブレンドコーヒーを味わう

午後から時間ができたので、焙煎室でコーヒー焙煎をした。まずは、コロンビア・スプレモ(100g)でフルシティー〜フレンチローストあたりに仕上げる。

そして、ブラジル・サントスNo.2(50g)も同じ焙煎度にした。いずれも苦みを強調したい。というか、もともと深煎りが好きなので、だいたいこのくらいに仕上げることが多い。

まだ焙煎したてなので荒い味だけど、テスティングのためにドリップしてみた。まずは2種類の豆を50%:50%の割合でブレンド。

一般的に「ブレンドコーヒー」というと、なんだかグレードの低いコーヒーみたいに思われているんだけど、ようするにいろんな豆をブレンドして、できるだけ低価格のコーヒーに仕上げているというのも確かにある。

でも、良い生豆を使って、良い焙煎をして、それぞれの豆の特徴をうまく引き出してやると、ストレートコーヒーより深い味になる。それに思わぬ発見もあったりしてなかなか面白い世界だと思う。

しばらくは、いろんな豆の種類を使って、焙煎度を変えたり、比率を変えたりして、楽しんでみようと思う。そして、それぞれに名前をつけてあげよう。

今日のコーヒーは「Windy and Warm」。あれ? どっかで聞いたことあるぞ。今日は風が強かったけど、それなりに暖かい日だったというので…。全然コーヒーとは関係ない名前になっちゃったね。(笑)

 

第二章へ

さあ、基板の組み立てが完了した
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、ぼくの不注意でNJM8202のピンを折ってしまったので、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパーツを送ってもらった。これが組み立て最後のパーツになる。

ハンダ付けを完了して、おもむろに電源のスイッチを入れる。さあ、どうだ!?

「あれ? なんにも 聞こえん・・・」
まったく受信ができないぞ。

送信はどうだ?
SWR & パワー計SX-200にダミーロードにつなぎ、パドルを打ってみる。

「メーターの針が ぜんぜん動かん・・・」
つまり、送信出力が出てるかどうかもわからないってことだ。

ようするに、トランシーバーとしての機能が、まったく働いていないってことになる。さあ、どうする? と言っても自分の能力ではどうしようもない。

トラブルシューティングの極意
JL1VNQ / 小野OMに相談のメールを送ると、さっそく返事をいただいた。
「ここで柴田様に受信機のトラブルシューティングの極意を伝授いたしましょう」
ということで、アナログ受信機のトラブルシュートの、基本中の基本を伝授いただいた。

それは、低周波増幅回路から始めて → 検波回路 → 中間周波増幅回路 → 混合回路 → 高周波増幅回路と外からの信号の流れとは逆方向に、順番に不良の原因を探していくということだった。

と言っても、これを聞いて「なるほど、はい、わかりました!」と言えるノウハウがぼくにあるはずもなく、というかOMはそんなことは百も承知で、具体的なやり方を一つひとつ丁寧に教えてくれた。その内容が、どれくらいわかりやすいかというと、例えば

「Si5351AからのBFO出力がちゃんとKX2で受信(4MHz前後)でき、なおかつDBMのLo入力側であるR31のホット側に、リード線の切れ端などを接触し、よりKX2で強く受信されれば検波回路もまずはOKでしょう」

というように、これならぼくでも何をどうすればよいかが、手に取るようにわかった。

こうやって、ステップごとにチェックした結果を報告すると、次のステップのアドバイスをいただける。このやりとりで製作を始めてから、OMのアドバイスは実に40項目以上にもなっている。

さらに、ぼくの基板の高画質画像を送ると「C70で、左側の端子が十分ハンダ付けされていないような印象です」という具合だ。

他にも「アースパターンに装着するポイントは、ハンダごての熱が逃げやすいので、ハンダがすっと拡がるまで、十分熱が伝わるようにこて先を当てるようにしてください(追いハンダ)」というようにアドバイスしていただいた。

これらの一つずつが、とてもわかりやすいので、何をどうすればよいのかが、初心者のぼくでもよくわかった。そして、確実に前進していった。

全てのアドバイスを受けて
そして、いただいたアドバイスの内容をチェックして全てを手直しをした。その結果はどうかというと……。

  • 受信ができるようになった。→ でも信号が弱い。FTDX3000では59で受ける信号が、聞こえるもののSメーターが振れないくらい弱い。
  • 送信はできるようになった。→ KX2でちゃんとCW受信ができる。ところが定格では3Wの出力なのだが、パワー計のメーターは殆ど振れないくら弱い。

う〜〜ん。あとちょっとなんだけどなあ。

ここまで来ると、もうメールのやりとりだけでは、具体的なアドバイスを受けることが難しい。できることはというと、あとはハンダ付けの精度をあげることくらいしかない。きちんとハンダ付けされているか、ショートはしていないか。部品の向きを間違えていないか。

全部で200個以上もある部品のハンダ付けを一つひとつ確認していくのだ。例によって、iPhoneにマクロレンズを装着して、拡大しながらチェックしていく。

この作業をほぼ朝から晩まで、丸二日続けた。不具合というより、ちょっと気になるな程度のことも、全て一つひとつ修正していく。そして、ついに、もうこれ以上修正できるところはなくなった。

そして、その結果……。
ジャジャ〜〜ン♪
おめでとうございます〜!

なーんてことにはならなかった。

残念だが、いまだに問題は解決せず。とりあえずは受信も送信もできているのに、それぞれが充分なパワーを得られていないのだ。間違いなくどこかに原因は存在するのだけど、それがぼくには見つけられない。

さあ、この先、どうする!?
今はテスターと目視チェックだけで原因を探っているわけだから、この先は、オシロスコープやシグナルジェネレータなどで原因を探るしか方法はない。オシロスコープを買ってもいいとは思うが、どうするかだ?

でもぼくの心の中は決まっていた。「もう、限界だな」と…。
精神的にはまだまだ大丈夫だけど、ぼくのスキルではもう限界だなということだ。かと言ってこれで終わりにするつもりはない。

そうではなく、これ以上オシロスコープを購入して続けるより、もう1セット新たに購入して「今までの経験を生かして、もう一度最初から作り直そう!」それが一番よいと思っていた。

するとOMからの返事がこうだった。
「オシロなどない中で、ここまで出来たことは、とてもすごいことだと思います」
と、かえって暖かい言葉をかけていただき、さらには「ただ私の経験上、これ以上は測定器がない中では、なかなか解消は難しい印象でもあります」
ということだった。やっぱり…。

そして、
「ですので、一度実物を拝見させていただくと、原因がはっきりして、それが今後にも生かされるような気がします。その上でもう1セット作ることも良いですし」。

ということだった。つまり、ただこのまま終えて新しいものを作るより、今回の原因をはっきりさせた上で、次に生かしたほうがよいということだった。もちろん、ぼくとしてはこの上ないありがたい言葉だった。

ということで、ぼくの「赤鬼マーベル君」は一旦精密検査のためにドッグ入りすることになった。そして、OMに今回の原因を調べてもらい、次のチャレンジにつなげることにしよう。

貴重な体験だった
今回の製作経験で、トランシーバーを作るということと、その後の修復を行ったということだけでなく、ぼく自身もいろんなことを学んでいくことができた。これぞアマチュア無線ならではの貴重な経験ではないかと思う。

それにぼくが未熟だったから、こんなふうにまともに完成させることができなかったものの。でも、だからこそ体験できた貴重な数々。これはきっと神様がぼくにくれた宝物なんだと思っている。感謝感謝!

部品一つひとつがどんな働きをするのか、回路図の見方、正しいハンダ付けの仕方、正しいコイルの巻き方など、それに皮肉にも、パーツをうまく付け直しする技術も習得した(笑)。これらはとても貴重な体験だったし、楽しい経験だった。ここまで、とても親切に指導していただいたJL1VNQ / 小野OMに感謝の気持ちでいっぱいだ。

ということで、7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、まだ終わりではない。これから第二章が待っている。とても楽しみだ!

P.S.
今日のコーヒーは深煎りコスタリカ。コーヒーの焙煎は難しいようで、簡単。簡単そうで、難しい。これはどんなことでもいえることで、どんなことも、楽しんで(※面白いなって思って)取り組もうという気持ちがあるかどうかで、結果が大きく変わってしまう、ってことじゃないだろうか。

さて、この記事を読んでくれた人で、まだCWの免許を持っていない人がいたら、ぜひ免許取得のチャレンジをして欲しい。そして、このQRPトランシーバーの製作にもチャレンジして欲しいと思う。

ぼくのような知識も技術もない人間でも、気持ちされあれば、こういうことが楽しめるってことも知って欲しい。ぜひとも!

※ 「楽しむ」という言葉が、最近よく使われているけど、意外に伝わらない言葉だなと思うようになった。もっといい言葉はないだろうか。

 

奇跡のコーヒー

基板の組立が完了
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、2枚の基板の組立作業が終了した。さあ、いよいよこの2枚を合体させ、電源を入れ、動作チェックを行うのだ。

こういうときはやっぱり、ワクワク、ドキドキするよね。
カチッとスイッチをいれると、ビープ音とともに表示部に数値が並んだ。よし、ここまではオッケー。とりあえず、表示はされているし、5つの機能ボタンは正常に作動する。周波数も動かせるし、CWも打てて、ちゃんとモニターもできる。

ところが、肝心な「受信」ができないのだ。
どうしてだ!?

さらに詳しく症状を調べてみると

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。
② Sメータもフルスケールのままだ。
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。
④ 送信は出力が出ていない。
⑤ 周波数ステップが変えられない。

これ以外にも不具合があるかもしれないけど、ともかく全然あきまへんわ (=_=)

原点に戻ろう
とにかく一度原点に戻って、コントロール部の基板の動作チェックからやり直すことにした。キャリアの確認はソニーのゼネガバ受信機ではなく、無線機KX2でよりわかりやすい方法に気がついた。どうしてこんなことも気がつかなかったんだろう。

そして、大きなミスを発見。U2(Si5351Aクロックモジュール)の向きが正反対になっていた。これを付け直したところ、うまくいった。3つのキャリアをはっきり受信できたのだ。つぎに送信周波数とKX2の受信周波数を会わせて、パドルを打ってみると強力に受信することができた。大きな前進だ。

しかし、それでもやっぱり受信ができない。

失敗を楽しむのだ
とはいえ、ぼくはこの状況を楽しんでいる。うまくいかないことを、いかにして乗り越えていくか。これは何にもない平凡な人生を生きるより、厳しくて波瀾万丈な人生を生きるほうが、より「生きる価値」があるということと同じだ。

今まで新しい商品を開発してきたときは、いつだってそうだった。ほとんどうまくいったことなんかない。むしろ失敗の連続だった、でも、それを乗り越えていく過程で、いろんなことを学んでいった。それが大きな宝物だったと思う。だから、今回もこの難関を乗り越えることを、じっくり楽しもうと思っている。

まずは、回路図と現物のチェックから始まる。ダイオードの向きは間違っていないだろうか、一つひとつ確認していく。それ以外にも配線ミス、ハンダ付け不良など、丹念に修正していった。

一つ直すと、その都度電源を入れて確認する。だめならまた次をチェックするという具合だ。この積み重ねで少しずついろんな問題が解決し始めた。

① C49あたりを指で押さえても、ハム音が確認できない。(未解決)
② Sメータもフルスケールのままだ。→ 解決!
③ Q1とQ3のVG2Sの値が正常値2Vなのに、0.1Vにしか上がらならない。→ 解決!
④ 送信は出力が出ていない。→ 解決!
⑤ 周波数ステップが変えられない。→ 解決!

さあ、どうする?
これらの作業は、時間を忘れてしまうくらい集中してしまう。でも、ぼくはそもそもこういう知識があまりないので、それはそれは面白かった。いろんなことを知ることができたのは、とても面白かったのだ。失敗がなければ知ることはなかっただろう。

とはいえ「受信ができない」という問題はまったく解決していない。あれこれやっていくうちに、もう夕方近くになっていた。気がつくともうヘトヘトになって、精根尽き果ててしまっていた。それなのに、いっこうに解決する気配はなさそうだ。さあ、これからどうする?

奇跡のコーヒー?
こういうときは、とにかくコーヒーを飲むしかないな!と思った。そのコーヒーの名をぼくは「奇跡のコーヒー」と呼んでいる。なぜかというと、行き詰まったときにこのコーヒーを飲むと、いつも必ず思いもよらない、ものすごい解決方法が見つかったからだ。

よし、とにかく気分を変えて、おいしいコーヒーを飲めば、きっと何か閃くことだろう…。そう思って焙煎したコーヒー豆を、ミルで挽いてドリップで淹れた。いい香りだ。すでに気分はリラックスしていた。今日のコーヒーはコスタリカの深煎り。トロッとした濃厚な味、そして豊かな香りで、ぼくはすっかり元気になっていた。

奇跡は起きるのか
元気になって考えついた。あとは、もうこれしかないと…。
この回路でとても重要な部品、U7のオペアンプNJM8202をいったん取り外すことにしたのだ。このNJM8202はこんなに小さなパーツなので、慎重に何度もハンダ吸い取り線を使ってハンダを取り除いていく。まるで外科手術のようだ。


(写真をクリックで拡大)

そして取り除いた後の基板を、綺麗にフラックスクリーナーで掃除した。そして、NJM8202の8本のピンをピンセットでまっすぐにのばすのだ。

そうやって、もう一度これ以上ないくらい、正確にハンダ付けをし直しするのだ。これできっとうまくいくはずだ。

細い8本のピンを、とにかく慎重に、まっすぐにのばす。けっして慌てるなよ、ゆっくりでいいからな。

すると…。

「あっ」

それは一瞬のことだった。
なんということだろう。ピンセットで動かそうとした、その瞬間。ピンセットがスコ〜ンとすべってしまった。

「あれま…」(@_@)

あろうことか、みごとにピンが、根本から、ちぎれて飛んでしまったのだ。

なんと、奇跡が起こるどころか、まるで真逆のことが起こってしまった。

「やっちまったぜ」(@_@)

起こってしまったことは、仕方ないさ。
それにひょっとしたら、この部品は壊れていたのかもしれないから、新しいものに変えたらうまくいくかもしれない。

ま、こんなときは、ははは、と笑うのがいいさ!(心は泣いている?)
これだから、人生は楽しいのだよ。と笑ってしまえばよいのだ。

あきらめない
ということで、もう一度、JL1VNQ / 小野OMにお願いしてパーツを送ってもらうことにします。どもすみません。小野さん。<(_ _)>

この二日間は、久しぶりに「精根尽き果たす」経験をした。ものすごく疲れたんだけど、なんだか悪い気はしない。そして、完成するまであきらめないぞ!っと。

 

 

ハンダごてと、ギター、そして気功的生活

7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、2枚目の基板「RF部」に入った。わずか6×8センチの小さな基板に、180個もの部品が密集する作業だ。1枚目の基板はなんとか完成させたが、こちらはその3倍の量になる。作業に入る前にその数に圧倒されて、気が重くなってきた。

ところが、いざ作業を始めると、その心配はどこへ、知らないうちにハンダ付けに夢中になっていた。帆船模型を作っている時もそうだったけど、このハンダ付けの作業も、同じように何も考えないで、ただひたすら基板に向かい合っていた。

この作業はミスが許されないなと思うと、知らないうちに集中力が高まる。と同時に本当に夢中になっている。一切他のことを考えないで、目の前の作業だけに集中しているのだ。いわゆる「無我の境地」という世界に入っている。

そして気がつくと、全ての部品を付け終えていた。すでに夕食の時間もすっかり過ぎていたのに、まったく気がつかなかった。それくらい集中していたのだ。

それだけでなく、これほど長い時間集中して作業していたのに、疲れをまったく感じなかったのはなぜだろう? それに別に急いで作る必要はまったくなかった、むしろゆっくり楽しもうと思っていなのに、なぜなんだろう?

(日にちは変わって)
今日はトロイダルコアとフェライトコアに銅線を巻く作業と、これを基板に取り付ける作業に入った。これが終わると組立は完了する。銅線を決められた数巻くために「1回」、「2回」、「3回」・・・と声をだして、回数を間違えないように集中する。

この作業の休憩中に、ふと閃いたことがあって、作業をいったん中断した。
この集中力が高まっている状態というのは、そうそうあるものではない。せっかく気が高まっている状態にあるので、こういう時にギターを弾いたらどうなるだろうと思ったのだ。

1曲目は「Windy & Warm」。あれ!? いつになくすんなり弾ける! なんか急に旨くなったように感じるぞ。やっぱり、集中力が高まっている状態だと、ギターもうまく弾けるのかなあ。

そして、ちょっと難しい「Angelina」のほうはどうだろう。こっちも驚くほどスムーズに弾けた。今までで一番旨く弾けた! これは単なる偶然ではないと思った。

つまり、人は集中力が高まっている状態、それは「気が高まっている状態」にあるということだと思う。何かがうまくいくときは、やっぱり気が高まっている時なんだと思った。

逆にいうと、気分が乗らないのにギターの練習をしても、あまり効果があがらないってことになる。ってことは「何かをする前に、気を高めておくこと」がどれだけ大切なことかがわかる。

かと言って、さあこれから気を高めるぞと「気合い」をいれたとしても、そんなに簡単に気は高まることはない。ようするにそれなりの方法があって、はじめてその状態になるってことだ。

もう、ずいぶん前のことだけど、毎朝起きてから散歩の途中、近くの公園に寄り、呼吸法で「気功」をして、気を高めてから一日を始めるという習慣があった。この気を高めるということが、どれだけ毎日の暮らしや、仕事でプラスになったかを思い出した。

よし、もう少しして暖かくなったら、また「ぼくなりの気功的生活」を復活させることにしよう。でも、ぼくの場合は気功本にあるような、あんまり難しいことはやらない。呼吸法だけのシンプルはやり方。そしていつも「気」のことを意識して過ごしているだけ、それがぼくなりのってことだ。

今日は基板のハンダ付け作業から、ギターの弾き方、そして気功的生活までうまくつながった。よい一日だった。

一難去ってまた一難

もう、タイトルからして、なんかありそうだよね(笑)。
7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、不足部品が届いたので、同じ失敗をしないよう慎重にハンダ付けをした。

よし、さっそくコントロール部のチェックをしよう。まずは、DCアダプターをつなぎスピーカーをつないで、いざスイッチオン!
さあ、どうだ!?

あれ、うんとも、すんとも言わない…… (=_=)
ま、予想していたことだけどね。さっそくハンダ付けのチェックをしてみる。

すると、U2(Si5351A)のピン間でハンダ付けショートが見つかった。これは肉眼ではほとんど見えないので、iPhone用マクロレンズで拡大してやっとわかった。

これを精密なクラフトナイフでカットした。
よーし、もう一度、スイッチオン! どうだ?
「シ〜ン……」
あれ? これでもだめか。うんとも、すんとも言わない…… (=_=)

さらにチェックを続けると、D6(SK54)ダイオードの向きが逆になっていた。なんでこんな初歩的な間違いをするのだと自分に「喝!」を入れる。
よし、今度こそ。

おー! LCDが点灯した。美しい〜ぢゃないか。

次にゼネガバ受信機を用意し、アンテナにチェックポイントからリード線をつないでキャリアを確認する。BFO(4MHz)、Lo(11MHz)、TX(7MHxパドル操作)の3カ所でキャリアが確認できた。

ただし、スイッチを入れても、最初にビープ音が鳴るはずだけど、これが鳴らないのが気になった。作者の小野さんに問い合わせをすると「今一度PICとNJM2113Mや周辺のパーツのハンダが確実になされているかどうか確認してみてください」とアドバイスいただいた。

なるほど、詳しく確認してみると、U3(NJM2113M)の端子のハンダ付けが盛りすぎらし、浮いているのが見つかった。さっそく手直しをしてみると、無事ビープ音が鳴った。よしこれでいいぞ!

そう思って最終チェックをしてみる。あれ? パドルでは短点のみで、長点側が鳴らないぞ? もーなんでだ?

そこで、パドルのプラグあたりの部品のチェックをしてみた。さすがにぼくでもこれくらいの回路図はわかるので、一つひとつチェックすると、ダイオードD4の向きが逆になっていた。これを修正。

さあ、今度こそ、どうだ!?
すると…
「 おめでとうございます〜 ♪ 無事、全て正常に作動いたしました〜 ♪ 」
という天の声が聞こえた。(んな、あほな、笑)

というわけで、ここまで失敗の連続だったけど、なんとかコントロール部の製作が終わった。その中でいちばん活躍してくれたのが、このiPhone用マクロレンズだったかもしれない。肉眼ではもちろんのこと、ヘッドルーペを使っても、これほどはっきり不良部分は見つけることができなかったからね。持っててよかったマクロレンズ。

さあ、引き続き「RF部の製作」に入っていこう。そして、今までの失敗を生かして、ハンダ付けの方法や、パーツの取り付け方向を確実にやっていこうと思う。

いまも外は、北風がゴーゴーとまるで嵐のように吹いている。そんな中「早く春よ来い!」と願いつつも、この趣味部屋でJazzを聴きながら、自分の好きなことを楽しめている。幸せなことかもしれないなあ。感謝感謝! さあ、熱いコーヒーでも淹れてこよう。

C23を探せ!

(画像のクリックで拡大)

7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作は、不足部品が届いたらコントロール部のチェックにはいる。それまで少しお休みと思っていたんだけど、やっぱり次の基板の作業がしたくなってしまった。

こちらの基板はパーツが密集しているので、パーツ番号を見つけるのが大変だ。さあ、次のパーツはC23、どこだ、どこだ? 一つひとつのパーツ番号を探すのが、なんだかゲームみたいに思える。まあ、これもボケ防止には役立つかもね。(笑)

さて、コントロール部のチェックだが、発振部分はオシロスコープ、もしくはゼネガバ受信機を使って、それぞれが正しく出力されているかを確認する。

ということで、ぼくが持っているSONYのゼネガバ受信機の登場であるが、待てよ、せっかくなのでオシロスコープも欲しいな! と思い始めてしまった。しかも最近のオシロスコープは3~4万程度で購入できるというではないか。

とはいえ、今回のキットの組立てだけで、これを手に入れるにはちょっと考えるけど、これからアマチュア無線をやっていくために必要になるのなら、どうだい?と思った。

そもそもオシロスコープって、どんなことができるの? どう使うと便利なの? 実は正直あんまり知らないのだ。でも知らないことは知りたくなる。……どうやら、どんどん違う方向に向かっていきそうだ。

1枚目の基板がほぼ完成

7MHz QRPトランシーバ「VN-4002」の製作に入った。まずは慣れないハンダ付けで四苦八苦。というか、これほどぼくは不器用だったのかと思い知らされた。最初からハンダ付けで部品を壊してしまうし、ハンダがぜんぜんうまく乗らない。

「こんなんで、この先どうすんねん!?」って感じやな。なにゆうてんねん。この前まで「何かを作らんとおられへん人間」とかゆーてたやないか、それが、初っぱなからこんなんじゃ話にならへんで〜。(なんで関西弁?)

そう思って、気を取り直しYouTubeで「チップ部品の半田付け」で検索して、多くの動画をじっくり観て、しっかりイメージトレーニングをした。落ち着いてやってみた。「よし!うまく行った!」

一回でもできるようになると自信がついた。だんだんコツがわかるようになると、意外にスムーズに進められるようになってきた。だれだってみんな始めはこうなんだと思う。ハンダ付けがちょっと楽しくなってきた。

そして、2日かけてとりあえず、1枚目のコントロール部の基板がほぼ完成!
おおー、できるぢゃないか、かっこいいぢゃないか!(笑)

表と裏がこんな感じになった。ただし、失敗した部品やなくした部品が3個あるので、それを送ってもらってから、次の作業にはいるので、しばしのお休みだ。

部品が届いてからの話だが、完成したらまずは動作チェックをする。実際に電源を入れて、LCD表示がされるか、各ボタンでそれぞれの動作がうまくいくか、発信部がちゃんと動作するかなどチェックする。ま、すんなりいくとは思えないが、それが完了したら2枚目の基板に入るのだ。

2枚目の基板の方は、部品がさらに多くなり密集している。そして小さなコイルを巻く作業もあったりして、さらに難関なコースになる。でもワクワクするなあ。

ぼくがアマチュア無線に興味を持ったのが中学生の頃で、その頃はまだ自作する人が多かった。当時のぼくの小遣いで無線機なんかとても買えるわけがない。なんとかアマチュア無線の受信がしたいと思って、CQ誌の記事を参考に真空管で自作した。

パーツをわざわざ名古屋まで買いに行ったり、アルミケースを加工したり、ハンダ付けをしたり、アンテナを張ったりして完成させた。そのどれもが今と違ってとても大変なことだったと記憶している。そしてかかさず毎日ワッチしていた。それが無性に楽しくてしかたがなかった。そんな良き時代だったのだ。

でも今の時代は残念ながら、ほとんど自作するという楽しみがなくなってしまった。だから、こうやって自作を楽しめることは、アマチュア無線の原点なんだと思う。そして開発し配布してくれたJL1VNQ / 小野さんに心から感謝したい。

せっかくなので、この製作を通して、このトランシーバの各部がどのようになっているのか、技術的な勉強もしてみたいなと、新しい興味が湧いてきた。けっきょく、ちんぷんかんぷんかもしれないけど、それでもいいなと思う。

さあ、作るぞ〜!

帆船模型作りを終えてから4ヶ月がたった。
あれほど細かい作業が大変でもう嫌になったんだけど、再び「何かを作らないではいられない」という気持ちが爆発寸前になってきた。とにかく何か新しいことがしたくてたまらないのだ。(中毒なのか?)

そんな時に偶然ネットで見つけたものがある。その名も「赤鬼君」、ついに我が家にやってきたぞー! ワクワクするこの気持ちは、いつになってもいいものだなあ。

さっそく、宝箱を開封すると出てきたものがこれ!

わ〜、なんと約240個ほどの細かいパーツの集団が入っていた。しかも、すごいのは、それぞれが細かく袋に分けてあって、パーツ番号が付けられている。なんと親切なんだろう(イギリス製の帆船模型とは大違いだな:笑)。今回はこれを組み立てるというわけだ。でも、これだけを見ても一体なにを作るのかはわからないよね。

その前に、これを組み立てるために、事前に購入したものがこれらの道具だ。
温度調節機能付きのハンダごて、0.6mmハンダ、ハンダ吸取器、ハンダ吸取線、SMD用ピンセット、フラックス、フラックスクリーナー、ヘッドルーペ、トレー、そしてダミードロード。なにせ「ヘッドルーペ」が必要になるくらい細かい作業になるってことらしい。

さて、まずは高ぶる気持ちを抑えてパーツのチェックを行った。よしオッケー! さっそく作業に取りかかることにしよう。それにしても、ハンダ付けなんて何年ぶりのことだろう。しかもこんなに小さなパーツのハンダ付けなんて経験がない。最初から不安でいっぱいなんだけど、ともかく順番に作業をしていくことにした。

拡大してみるとこんな感じ。たった2mmほどの小さなパーツをハンダ付けするって!? なんだか気が遠くなるようなことだなあ。

ハンダごては温度調節機能付きのもので「360℃」に設定してみた。もちろん、やり方なんて何もわからないので、参考になるサイトをみてこの通りにしてみた。

一つ目のチップコンデンサをハンダ付けしてみる。とにかく、滅茶苦茶たいへんだった。うまくハンダが乗らないし、モタモタしている内に基板の表面に皮膜が付着して、まったくハンダが乗らない。やり直しているうちに、チップ部品の両端がなくなってしまった。つまり破損しちゃったってこと。あ〜あ、最初からこれだ。(=_=)

さっそくメールでこのパーツを送ってください、とお願いすると
「部品はありますが、また途中で部品の喪失などあるかもしれないので、取り合えず残りの表面実装部品装着を進まれてください。まとめて一度にお送り致します。では焦らずじっくり組み立てをお楽しみください」
との返事。

たしかに、その可能性大だな(笑)。
まだ先は長い、また破損させたり、紛失したりということがあるかもしれない。ま、ここはコーヒーでも飲んで、じっくり進めていくことにしよう。ちなみに今日のコーヒーは自分で焙煎した深煎りマンデリン。ほんと、うまいなあ。癒やされるなあ。

その直後、また別のパーツが消えた。どこかに飛んでいってしまったんだろうけど、どこを探しても見つからない。ははは、いったいなにやってんだろうね。もう笑うしかない。

というわけで、最初からこんなんで、ひどすぎるけど、この先がどれほど大変なのかというのは、マニアルにある写真をみてもらうとわかる。

いやはや。いつになったら完成させることができるやら。と思うけど、ここは一つ一つの作業を確実に、しかも楽しみながらゆっくり進めていこうと思う。

そして、これが完成したらこんなふうになるよっていう写真がこれ。かっこいい!

というわけで、今回製作するのは7MHz用QRP(送信出力3W)のCWトランシーバ「VN4002」だ。アマチュア無線家のJL1VNQさんが自分で開発して、8,000円という低価格で配布されている。すばらしいなあ。

さらに、製作代行もされていて、もし、ぼくがギブアップしたとしても助けてくれるということだ。いや、そんなことにならないように、くれぐれも……。

なんだかワクワクするよねえ。かっこいいねえ。完成したら、もちろん申請して許可を取り、実際に運用してみようと思う。そうだ、自分でかっこいケースも作りたいなあ、などといろいろな妄想が膨らむ。

そうそう、この超小型トランシーバ「KX2」も移動用にと購入したのだけど、あまり使うことがなかったので、今年はこの2台を持って、いろんなところで移動運用を楽しもうと思う。

そう思って、このKX2で久しぶりに交信しようと思ったけど、使い方をすっかり忘れてしまっている。一からマニアルを見ながら練習開始。なんとか横浜の無線局と交信できた。しばらくは、このKX2をメインに使っていこう。

CW通信を楽しもう!

しばらくFT8はお休み
相変わらず太陽の黒点数が少ないので、伝搬状況も悪く、アマチュア無線家泣かせの状態がずっと続いている。その中で唯一「FT8」という微弱電波でも交信可能なデジタルモードは、すごいブームになっていて、ここに世界中の無線局が集まっている。その中で14MHz帯は海外との交信も安定している。(CWはだめだけど)

ぼくの無線設備でもヨーロッパ、オセアニア、アメリカからも電波が届くし、こちらの電波もPskReporterで遠くまで届いているのがみえる。とはいえ、それでもビッグアンテナを使うわけではないので、なかなかマッチングしてくれない。いくらコールしてもコールバックがないという状態がずっと続いている。つまらないなあ…。

だから、しばらくはDX(海外)通信は諦めて、国内でのCW通信に切り替えることにした。とはいえ、こちらも状態はけっしてよくはないけれど、フィールドを変えたいなと思った。

7MHzCWに移動しよう
というわけで、周波数帯を下げて7MHz帯でのCW交信に移ることにした。ところがこの7MHz帯はずっと使っていない周波数帯なので、アンテナの調整をしなおさないといけない。

ベランダに設置しているリトルターヒル(スクリュー・ドライバー・アンテナ)というアンテナのSWRをアナライザーで計り、できるだけ小さな値(1.0に近づける)に調整しないといけない。

このために、アンテナのアース線(カウンターポイズ)の張り方を調整して、この値を最適にしてやる必要がある。でも、アンテナは外にあるしアナライザーは部屋の中にあるので、ぼくはSkypeを使って調整している。

Skypeは便利な道具
Skypeというのは、インターネットを経由して、文字や音声や映像をつながっている相手と、リアルタイムでやりとりできるというもの。まずは1台目のiPhoneでアナライザーの数値をモニターして、この映像をもう1台のiPhoneにSkype経由で見えるようにした。これは便利だ!


今現在のSWRの値が2.0なので、これを最低でも1.5以下、可能な限り1.0に近づけるように調整する。これは何のためにそうするのか、簡単に言うと無線機から送り出す電波を、できるだけロスがなくアンテナに乗せるということなんだよね。

ベランダにはこんな風にリトルターヒルというアンテナが設置してある。このアンテナは周波数帯によって中のコイルを電動で動かし、その周波数に同調させるという優れもの。アメリカ製でとてもしっかりできている。

これをローテーターで回転させて、普段はベランダの内側に収納しておき、運用時に外側に出してやる。このアンテナそして20m以上ある高さのお陰で、ぼくは海外の無線局との交信を楽しめている。本当に感謝しているよ、ターヒル君。

ぼくの調整方法
さて、このアンテナを最適に使うには、先ほどのSWRの調整が必要だ。実はこのマンションにはアースをとるところがないのでとても苦労した。

そこでアンテナのアース側からカウンターポイズを、バンドごとに必要な長さにカットして、こんな感じで浮かせて整合を取っている。それぞれのバンドごとに、こんなに細いリード線で、それもたったの1本だけでいいというのが驚きだ。この方法に辿りつくまで本当にいろんな試行錯誤(過去の記事)をした。見つかってしまえば何のこともない、とても簡単なことなんだけどね。

アース線をいったんエアコンのパイプを中継ポイントとして固定させた後、それから先はこんな風に無造作に置いてあるだけ。

モニターを見ながら、少しずつSWRが下がるように、アース線の中継位置を上下させたり、床のアース線を微妙に動かして探る。人が見たら何やってるんだろうって思うようなことだ。こんな不細工な方法でやっているかと思うと、ちょっと笑えるよね。

さあ、運用開始!
よし、バッチリSWRが1.0になったところで、作業は終了。さっそく運用開始することにしよう。

さすがに状態はよくはないものの、ワッチを開始すると数局が交信をしていた。さらにJクラスターでモニターしてみると、どの周波数でどの移動運用局が出ているかがわかるのでさっそく探してみた。

さっそくこの中から、JA7KGE/7局(山形県尾花沢市移動)が出ている周波数に合わせてみる。するとすでに多くの局がコールしていて、パイルアップ気味の様子だった。しばらくワッチを続けてから、タイミングをはかってコールしてみた。

「DE JA2WIG」とコールすると、「2 ?」と返してきた。もう一度「JA2WIG」とコールすると、「W ?」と返してきたので、2度続けてコールしてみたら、ようやく「R JA2WIG GM UR 599 BK」(了解しました。JA2WIG局、おはようございます。あなたの信号は599で届いています。どうぞ!)ということで無事に交信することができた。

その後、九州の鹿児島市のJM6EKY局と交信することができた。こんなに遠くまで飛んでくれて、やっぱりCWは楽しいな。今までは海外にどうしても気持ちが向かっていたんだけど、しばらくは国内通信を楽しむことにしよう!